先週からの,暦の上での連休は,どのように過ごされたろうか.僕はといえば,ことしに限ったことではなくて,いつも以上に締切に追われる季節である.20日頃に発売となる月刊誌に携わっていると,これはもう宿命としかいいようがない.よりよい記事をお届けすべく,奮闘(!)しているところである.お楽しみに!
そんな中,忙中閑…ではなく,4日に用事があって,小平方面まで出掛けることになった.すぐそばには多摩湖線が走っている.縁がない時は数年以上も訪問しないのに,続く時には続くものである.僕の頭の中に,電車の入れ替えが進行中ということがらが刷り込まれているということも,あるのだろう.
同じ西武鉄道でも,小平方面というのは池袋線方面からだと,ちょっと行きづらいところがある.とりわけ多摩湖線は,所沢まで出て新宿線に乗り換えて小平へ到着するわけだが,多摩湖線は,ここで再び拝島線に乗り換えて,ようやく萩山で多摩湖線に出会うことができる,というわけである.今でこそ同じ会社の路線だけれど,もともとは,さまざまに異なった思惑を持つ,別々の会社が建設したのだから,無理もないことではある.しかしそれにしても,未だに僕の頭の中では完全に理解できているとは思えない,この界隈の線路事情である.
でも,4日には少し知恵をひねってみた.秋津で武蔵野線に乗り換えて新小平へ.少し歩いて青梅街道で多摩湖線に乗るという手段である.運賃は高くなるけれど,所要時間は短縮できそうな気が,する.かつて新小平と青梅街道の間にはJ.C.F.C.の有力メンバーだった加藤さん父子が保有する3インチ半ゲージのレイアウトがあって,しばしば通ったものである.オープンと最終運転会の模様は,とれいん本誌でもお伝えした.改めて記憶をたどってみたら,お別れ記事は2016年6月号“サロン・ド・庭園鉄道 さよなら加藤さんのレイアウト・小平市”で会員の佐藤正純さんがレポートしてくださっていた.今ではコインパーキングと駐輪場になっている……の前を通って,青梅街道の駅に到着.
この青梅街道の駅,実に幅の狭い駅本屋が特徴である.鉄道駅というより,路面電車の停留所に近い趣きで,そこが好き.
線路側から見た青梅街道駅.ホーム上屋は近年に改良の手が加えられているが,本屋は昭和3/1928年の開業時からのもののように思える.
と,駅を眺めていたらやってきたのが……
今年2月4日付けのここでお伝えした通り,年末から年初にかけて池袋線から姿を消した編成である.3月末の訪問時には姿を見なかったのだが,有人から伝え聞いたところによると,なんとその訪問日の夕方から営業運転についたのだとか.本当だとすれば(嘘はつかないだろう!),実に惜しいことをしたものである.もうちょっと粘っていれば…….
まかとにかく,出会えてよかった.
再会した第3編成は,ご覧の通り側面窓回りと正面窓下の白帯は姿を消し,その代わりに正面のステンレス鋼板の磨き出しが復活していた.そして…
次に気づいたのが,これまでの3編成のワンマン化9000系とは異なり,前照燈がLED化されていたこと.
側面の列車種別窓は,既存3編成と同様,ガラスの内側からマスクされている.ちゃんと車体色とお揃いになっているところが,お洒落かもしれない.
車内の改造要領は,他の3編成と,少なくとも僕の目には同じに見えた.
その後,用事を住ませて家路につこうとしたら,萩山駅に小平方面から玉川上水行き30000系電車が姿を見せた.番号を見れば38818.8連のラストナンバーである.この編成,2017年1月号の西武鉄道特集で採り上げた通り,架線停電時にも最寄り駅程度まで自力で移動することができる“主回路蓄電池装置”を試験的に搭載していた.その後,数少ない出会いでは床下に青い箱が見えないような気がしていたのだけれど,確かめることができないままだった.見るべきは38518である(特集号の要項数値表では誤って38418と備考欄に記載している.本文ではこの車輛をT4と記しているが,実際にはT3である.さらに装置箱の写真の説明に38418に取り付けと記している.この機会に改めて訂正をお伝えします.失礼しました).
折り返してやってきた30000系第18編成.半逆光にアルミの地肌が輝く.大好きな光線である.萩山
の中間.床下に青い箱はなさそうである.床下機器を確認しやすくするため,あえて思いっきり明るく調整しています.
よく確かめられなかったので,さらに折り返しを待って反対再度を観察することにした.
やってきました……38518は…….どうみても,青い箱はない.いつごろのことなのかは,今のところ不明だけれど,しばらく前に試験を終了して撤去されていることを,ようやく確認することができた.この写真も明るく調整しています.
さて,最後まで10輛編成で残っていた9000系第4編成は,改造工程の真っ盛りなのだろう.いつ,どのような姿……前照燈はどうなっているか,など……出場してくるのか,その日を楽しみに待ちたい.
そんな中,忙中閑…ではなく,4日に用事があって,小平方面まで出掛けることになった.すぐそばには多摩湖線が走っている.縁がない時は数年以上も訪問しないのに,続く時には続くものである.僕の頭の中に,電車の入れ替えが進行中ということがらが刷り込まれているということも,あるのだろう.
同じ西武鉄道でも,小平方面というのは池袋線方面からだと,ちょっと行きづらいところがある.とりわけ多摩湖線は,所沢まで出て新宿線に乗り換えて小平へ到着するわけだが,多摩湖線は,ここで再び拝島線に乗り換えて,ようやく萩山で多摩湖線に出会うことができる,というわけである.今でこそ同じ会社の路線だけれど,もともとは,さまざまに異なった思惑を持つ,別々の会社が建設したのだから,無理もないことではある.しかしそれにしても,未だに僕の頭の中では完全に理解できているとは思えない,この界隈の線路事情である.
でも,4日には少し知恵をひねってみた.秋津で武蔵野線に乗り換えて新小平へ.少し歩いて青梅街道で多摩湖線に乗るという手段である.運賃は高くなるけれど,所要時間は短縮できそうな気が,する.かつて新小平と青梅街道の間にはJ.C.F.C.の有力メンバーだった加藤さん父子が保有する3インチ半ゲージのレイアウトがあって,しばしば通ったものである.オープンと最終運転会の模様は,とれいん本誌でもお伝えした.改めて記憶をたどってみたら,お別れ記事は2016年6月号“サロン・ド・庭園鉄道 さよなら加藤さんのレイアウト・小平市”で会員の佐藤正純さんがレポートしてくださっていた.今ではコインパーキングと駐輪場になっている……の前を通って,青梅街道の駅に到着.
この青梅街道の駅,実に幅の狭い駅本屋が特徴である.鉄道駅というより,路面電車の停留所に近い趣きで,そこが好き.
線路側から見た青梅街道駅.ホーム上屋は近年に改良の手が加えられているが,本屋は昭和3/1928年の開業時からのもののように思える.
と,駅を眺めていたらやってきたのが……
“赤い9000系”,第3編成である.青梅街道-一橋学園
今年2月4日付けのここでお伝えした通り,年末から年初にかけて池袋線から姿を消した編成である.3月末の訪問時には姿を見なかったのだが,有人から伝え聞いたところによると,なんとその訪問日の夕方から営業運転についたのだとか.本当だとすれば(嘘はつかないだろう!),実に惜しいことをしたものである.もうちょっと粘っていれば…….
まかとにかく,出会えてよかった.
再会した第3編成は,ご覧の通り側面窓回りと正面窓下の白帯は姿を消し,その代わりに正面のステンレス鋼板の磨き出しが復活していた.そして…
次に気づいたのが,これまでの3編成のワンマン化9000系とは異なり,前照燈がLED化されていたこと.
側面の列車種別窓は,既存3編成と同様,ガラスの内側からマスクされている.ちゃんと車体色とお揃いになっているところが,お洒落かもしれない.
車内の改造要領は,他の3編成と,少なくとも僕の目には同じに見えた.
その後,用事を住ませて家路につこうとしたら,萩山駅に小平方面から玉川上水行き30000系電車が姿を見せた.番号を見れば38818.8連のラストナンバーである.この編成,2017年1月号の西武鉄道特集で採り上げた通り,架線停電時にも最寄り駅程度まで自力で移動することができる“主回路蓄電池装置”を試験的に搭載していた.その後,数少ない出会いでは床下に青い箱が見えないような気がしていたのだけれど,確かめることができないままだった.見るべきは38518である(特集号の要項数値表では誤って38418と備考欄に記載している.本文ではこの車輛をT4と記しているが,実際にはT3である.さらに装置箱の写真の説明に38418に取り付けと記している.この機会に改めて訂正をお伝えします.失礼しました).
折り返してやってきた30000系第18編成.半逆光にアルミの地肌が輝く.大好きな光線である.萩山
の中間.床下に青い箱はなさそうである.床下機器を確認しやすくするため,あえて思いっきり明るく調整しています.
よく確かめられなかったので,さらに折り返しを待って反対再度を観察することにした.
やってきました……38518は…….どうみても,青い箱はない.いつごろのことなのかは,今のところ不明だけれど,しばらく前に試験を終了して撤去されていることを,ようやく確認することができた.この写真も明るく調整しています.
さて,最後まで10輛編成で残っていた9000系第4編成は,改造工程の真っ盛りなのだろう.いつ,どのような姿……前照燈はどうなっているか,など……出場してくるのか,その日を楽しみに待ちたい.