JR東日本の総武・横須賀線用新形車,E235系1000番代については,本誌の3月号MODELERS FILEでその全容をお伝えした.このブログではそれに先立つ昨年12月17日のここで,報道公開の模様をお伝えしているし,3月号発売後の3月4日には,その後に落成した編成についてご紹介している.
その末尾には“しかし山手線ですらなかなか乗るチャンスがないのに総武・横須賀の快速となると……両方面に定例的な用事を作らなければ.”と記した.
その予想通り,継続的な観察ははかどらないでいる.けれども,時々は品川へ立ち寄るように努力もしている.
例えば4月15日の夕方には,付属のJ-09編成と基本のF-09編成と遭遇できた.京急の最新鋭,1000形1890番代が京急蒲田駅でお披露目された日である.
尾燈は第7編成(F-07+J-07)に続いてクリヤータイプだった.山手線用E235系と同じく,奇数偶数で異なるメーカーの製品が採用されることになったのだろう.
ただ,違いはそれだけではなかった.
発車を見送って“4月の桜”テールサインを撮ったのだけれど,足元になにやら違和感が……電気連結器が付いていない!
さっき撮影した付属編成の端部を見ても,やっぱりついてない.スカートも,電気連結器を取り付けない前提のスタイルである.密連そのものは電気連結器の撮り付け用台座のあるタイプを使っているけれど.
この日,第8編成の直前にやってきたE217系付属Y-103編成も,変だった.
えっと,E217系の付属編成久里浜方と基本編成千葉方には電気連結器がないはず……おや?
なんとも真新しい電気連結器が取り付けられているではないか.スカートの空気管から,なにやら仮設らしい配管が出ているから,なにかの試験である可能性もあるけれど.
でも,改めて確認してみたら,E235系1000番代を沿線で撮影した折りに,“ついで”撮りしたE217系にも,既に電気連結器装着編成が,たくさんあった.例えばY-102,Y-136,Y-128……付属編成ばかりだ.だから,“きまぐれ”ではなさそうである.E217系は,E2351000番代と置き替えの後には廃車と発表されているから,他への転用は考えがたい.でも待て,廃車とされて一部は解体となったものの,多くが房総地区で活躍を続けている209系という例もあるではないか.
目を離せない…….(最終段に追記あり)
そして今日のお昼に品川を通過する用事があった.少し時間を盗み出して14番線に上がったら,向かい側のホームにやってきたのが,4月にできあがったばかりのJ-10編成だった.
尾燈は通常タイプ.電気連結器は,やはり省略されていてスカートも欠き取りが小さいタイプ,密連には電気連結器用台座付き.
“菖蒲”のテールサインを撮るべく発車を見送ったら,基本編成は,初見参のF-08だった.
テールレンズはノーマル,電気連結器は,なし,だった.
ということは,電気連結器を省略したのはこの編成から,ということが確定できた.
実用に供する時期が未確定な装備を,製造コスト圧縮のために準備工事に止めるというのは,よくあること.でも,それならばスカートの形状まで変更することはないだろう.基本編成と付属編成の組み込み位置を変更する(かもしれない)という計画(構想)そのものがご破算になったのか…….もうちょっと成り行きを観察してみなければ.
そうそう,J-10+F-08がやってくる直前には“踊り子”もやってきた.昨年10月号のMODELERS FILEで採り上げているから,ご覧いただいた方も多いだろう.ただ,その時点では伊豆箱根鉄道線乗り入れの,いわゆる“修善寺踊り子”用付属編成は,まだ営業運転に就いていなかったので,実物の写真を掲載することができなかった.東大宮での取材時は,遠くに留置されているのを目撃してはいるのだけれど.
見ることができたのは第6編成.東京方から順にクハE257-2506+モハE257-2506+モハE256-2506+モハE257-3506+クハE256-2506であった.
そういえば,波動輸送用の編成も整備が進んでいるはずである.こちらは定期運用に就くわけではないから,いつ遭遇できることになるのか…….
“踊り子13号”の編成末尾クハE256-2506.E257系2000番代のクハE256に極めて似ているが,前・尾燈ケースの形状が異なり,塗り分けのラインが微妙に違っている.
その末尾には“しかし山手線ですらなかなか乗るチャンスがないのに総武・横須賀の快速となると……両方面に定例的な用事を作らなければ.”と記した.
その予想通り,継続的な観察ははかどらないでいる.けれども,時々は品川へ立ち寄るように努力もしている.
例えば4月15日の夕方には,付属のJ-09編成と基本のF-09編成と遭遇できた.京急の最新鋭,1000形1890番代が京急蒲田駅でお披露目された日である.
尾燈は第7編成(F-07+J-07)に続いてクリヤータイプだった.山手線用E235系と同じく,奇数偶数で異なるメーカーの製品が採用されることになったのだろう.
ただ,違いはそれだけではなかった.
発車を見送って“4月の桜”テールサインを撮ったのだけれど,足元になにやら違和感が……電気連結器が付いていない!
さっき撮影した付属編成の端部を見ても,やっぱりついてない.スカートも,電気連結器を取り付けない前提のスタイルである.密連そのものは電気連結器の撮り付け用台座のあるタイプを使っているけれど.
この日,第8編成の直前にやってきたE217系付属Y-103編成も,変だった.
えっと,E217系の付属編成久里浜方と基本編成千葉方には電気連結器がないはず……おや?
なんとも真新しい電気連結器が取り付けられているではないか.スカートの空気管から,なにやら仮設らしい配管が出ているから,なにかの試験である可能性もあるけれど.
でも,改めて確認してみたら,E235系1000番代を沿線で撮影した折りに,“ついで”撮りしたE217系にも,既に電気連結器装着編成が,たくさんあった.例えばY-102,Y-136,Y-128……付属編成ばかりだ.だから,“きまぐれ”ではなさそうである.E217系は,E2351000番代と置き替えの後には廃車と発表されているから,他への転用は考えがたい.でも待て,廃車とされて一部は解体となったものの,多くが房総地区で活躍を続けている209系という例もあるではないか.
目を離せない…….(最終段に追記あり)
そして今日のお昼に品川を通過する用事があった.少し時間を盗み出して14番線に上がったら,向かい側のホームにやってきたのが,4月にできあがったばかりのJ-10編成だった.
尾燈は通常タイプ.電気連結器は,やはり省略されていてスカートも欠き取りが小さいタイプ,密連には電気連結器用台座付き.
“菖蒲”のテールサインを撮るべく発車を見送ったら,基本編成は,初見参のF-08だった.
テールレンズはノーマル,電気連結器は,なし,だった.
ということは,電気連結器を省略したのはこの編成から,ということが確定できた.
実用に供する時期が未確定な装備を,製造コスト圧縮のために準備工事に止めるというのは,よくあること.でも,それならばスカートの形状まで変更することはないだろう.基本編成と付属編成の組み込み位置を変更する(かもしれない)という計画(構想)そのものがご破算になったのか…….もうちょっと成り行きを観察してみなければ.
そうそう,J-10+F-08がやってくる直前には“踊り子”もやってきた.昨年10月号のMODELERS FILEで採り上げているから,ご覧いただいた方も多いだろう.ただ,その時点では伊豆箱根鉄道線乗り入れの,いわゆる“修善寺踊り子”用付属編成は,まだ営業運転に就いていなかったので,実物の写真を掲載することができなかった.東大宮での取材時は,遠くに留置されているのを目撃してはいるのだけれど.
見ることができたのは第6編成.東京方から順にクハE257-2506+モハE257-2506+モハE256-2506+モハE257-3506+クハE256-2506であった.
そういえば,波動輸送用の編成も整備が進んでいるはずである.こちらは定期運用に就くわけではないから,いつ遭遇できることになるのか…….
“踊り子13号”の編成末尾クハE256-2506.E257系2000番代のクハE256に極めて似ているが,前・尾燈ケースの形状が異なり,塗り分けのラインが微妙に違っている.
※:2021.05.21:E217系電気連結器について追記
E217系付属編成の横須賀方は,電気連結器を装備しないのが基本ではあるが,編成組み替えなどによって以前から装備している編成もある,とのご教示をいただいた.また,一時期東海道本線に転用されていた編成も同様,転用に際して電気連結器を追加したのが残されているとのこと.そういえばそうだった.お礼を申し上げます.ありがとうございました.
でも,今からでもなにか活用できる方法はないものかと……やっぱり好き者は妄想してしまうのでありました.