5月4日に訪問して6日にレポートしてから一月半.そろそろ最後まで10輛編成だった西武鉄道9000系第4編成に出会うことができるだろうかと,時間をひねり出して訪問してきた.通いはじめたら続くもので,昨年秋から4度目の多摩湖線詣でである.

4輛編成ワンマン仕様に改装された9000系は全部で5本,平日昼間はそのうちの3本が運用に就く.だから確率は6割ということになる.さてどうなるかと,今回は西所沢から西武山口線経由で多摩湖へ向かった.
 西所沢の狭山線ホームにやってきたのは,101系の1241編成.いわゆる伊豆箱根色だった.
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種別幕が完全に埋められた101系の顔は,僕には見慣れないせいか,ちょっと落ち着かない.でもまぁ,西武鉄道では本当に残り少なくなった3扉通勤車である.いつまででも元気でいて欲しい.

今日は,昼間の線内折り返し列車のもう1編成は20000系だった.運がよければ下山口で101系同士の行違い風景を楽しむことができるのだけれど.それはまた次の機会にということで,西武球場前に到着したらすぐに西武山口線ホームへ.
 ホームに停まっていた緑色の8511…8514編成,即ちV2編成は動く気配もなく,やってきたのは,この5月に,いにしえの西武電車塗り分けイメージを再現した“西武園ゆうえんちラッピング車”である8521編成ことV3編成だった.
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西武山口線がこのシステムになったのが昭和60/1985年だから,車輛も36年を経過したことになる.そろそろ次世代車輛の登場が近いのだろうか.

新装なった西武園遊園地には,長崎から半有された元仙台市電が東京都電風に装われて展示されているはずだが,今日の目的はそちらではない.ということで多摩湖まで直行.


すぐの接続列車を見送って次の列車を待っていたら,姿を見せたのが,9000系第4編成だった.1月末に江古田の駅で撮影して以来,半年ぶりの出会いである.
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4輛編成という身軽な姿となっての再会だった.

MODELERS FILEの西武9000系で主役を演じてくれたこの編成の思い出は深い.

そのまま乗車して……どこへ向かおうか.考えながら車内を観察するが,他の改造済み9000系と変わるところはなさそうに思えたが.さてどうだろう.

そして降りたのが,青梅街道.
 国分寺で折り返してくるのを待ち構えようというわけである.
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その前にやってきたのは,赤い第3編成.ヘッドライトがシールドビームに戻っている…….
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そして第4編成.5月に撮影した写真と比べると,線路脇の草が生長して,ちょっと足元が雑然としている.そういう意味では武蔵大和の報がよかったのかもしれない.でも,第3編成は萩山と国分寺の間のピストンだし……難しいものである.

実は沿線にお住まいの読者から,この小変化は教えていただいていた.そして花形LED球はといえば,移植されたのかどうか,ともあれレジェンドブルーの第8編成がLED化されたという情報とともに.
 でも,今日のもう1編成は第5編成である.だから夕方遅くまで待てばともかく,出会える可能性は,ほとんどない.ちょっと残念.

そこで萩山に戻って再び第3編成を待ち,前照燈のクローズアップを記録.
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シールドビーム球のクローズアップも,ちゃんと記録しておかなければ.
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萩山のホームで,練馬の駅までの移動経路を思案していたら,やってきたのが2000系クモハ2403を先頭にした急行西武新宿行き.

もうちょっと前,5月の時に姿を見えてくれていれば,今月号のMODELERS FILE“西武鉄道2000系・2000N系 2輛編成車”に使うことができたのに…….

そして練馬駅の近くでの用事を済ませてホームに上がったら,姿を見せたのが2000系2063の編成…….豊島園行きだったから,少し待って,折り返しを撮ることにした.
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待っている間に池袋行き急行が通過して行った.先頭は2072,
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後ろに従える2輛編成はクハ2464+クモハ2463.

2000Nの2輛編成も,今月号で詳しく解説されています.ぜひご覧くださいませ!
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急勾配を登り切ってすぐに駅.僕の大好きなポイントのひとつ……あわや所沢方面行きと被るところだったが,なんとか間に合った.

というところで,101系から始まった今日の午後のカメラハイクは締めくくりとなった,