先週の西武鉄道4000系“52席の至福”,先々週の富士急行8500系“富士山ビュー特急”に続いて,今度はJR東日本から“伊豆クレイル(IZU CRAILE)”がお目見えした.
 ほかと同様,新造ではなく651系電車の付属編成を大宮総合車両センターで改造したもので,配置は大宮総合車両センターから国府津車両センターに変更された.
 リリースによれば,営業運転開始は今年の7月16日(土).運転区間は小田原と伊豆急下田の間.小田原を11時40分頃に出発し,伊豆急下田に14時6分頃到着.折り返しは15時9分頃の出発で小田原には17時12分頃の着.
 この間,東海道本線の根府川付近では徐行運転,伊豆急行線内の東伊豆海岸沿い区間で一時停止して,風景が堪能できるサービスも実施される.
 さしあたって9月までは毎週土休日を中心に運転を予定しているが,具体的な日については追って発表されることになっている.
  編成は,伊豆急下田方から1~4号車となっており,車号でいえば,クロ650-1007+モハ650-1007+モロ651-1007+クロ 651-1101.形式記号は3輛が“ロ”に格上げとなったが,番号増のものは,先年の“スーパーひたち”からの転用改造にさいして改番されたのと変って いない.ちなみに元番号は1号車から順にクハ650-12+モハ650-12+モハ651-12+クハ651-106.
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東京方から見た“伊豆クレイル”編成.先頭がクロ651-1101.新しい編成番号はIR01.カラフルな車体外部デザインは,ほぼ全面的にラッピングによっている.

デザインテーマは,“柔らかさ・女性らしさ”を採り入れ,伊豆ゆかりの“桜”“海風”“さざ波”をピンクゴールドのラインで描いてエレガントな大人のリゾートを表現した,のだという.
 ロゴマークは列車名からIとCを組み合わせた文字の周囲に,伊豆の市町村の数とおなじ13の桜の花をデザイン.車体側面と前頭部に描かれている.

大きく変化したのは,やはり室内.
 1号車クロ650-1107は,相模湾に面した側の腰掛を海側に向けて並べ,窓際にテーブルを設けている.山側は普通の向い合わせ座席で,間にテーブルを置いている.また山側は,海を見やすくするために床を10cm嵩上げしている.定員は24名.

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1号車室内.画面向かって左が海側.右が山側で,床面が嵩上げされているのがわかる.この車輛の席は旅行商品として販売される.天井の照明カバーは孟宗竹をイメージした柄が描かれている.

2号車モハ650-1007はカウンターとラウンジ.定員はゼロ.

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東京方から見た2号車室内と車内アテンダント.食事や飲み物の提供は販売を担当する.

3号車モハ651-1007は半個室.もちろん海側に設けられていて,気兼ねなくグループでの旅と食事を楽しむことができる設定.各部屋ごとに異なる絵柄の暖簾が掛けられる予定.定員は22名.この車輛の席も旅行商品として販売される.

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伊豆急下田方からみた3号車室内.東京方には車椅子対応座席と大型車椅子対応トイレを備えている.

4号車クハ651-1101は,回転式リクライニングシート(一部固定式ボックスシート)を備えている.通常の指定席として駅窓口で販売されるので,一人から気軽にこの列車を楽しむことができる.連結面寄りには大形荷物置き場を備える.定員は52名

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東京方から見た4号車室内.腰掛本体は在来のものを活用しているが,表地は専用柄に取り替え.床には他の各車と同様,流水と桜をイメージしたカーペットが敷かれている.

さて,他の“お食事列車”が,旅行企画商品として販売される…普通に駅の窓口で切符を買うことができない…のに対して,1輛だけとはいえ,通常の“きっぷで発売”されるので,気軽に乗ることができるというのは,特色のひとつとなるかもしれない.
 営業運転が始まったらどのような動きを見せるか,大いに期待したいところである.

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  • 末尾ながら……
    先週,4月14日以来続いている,熊本を中心とする九州各地での地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに,被害に遭われた方々に,心からお見舞い申し上げます.
     これ以上,影響が大きくならないこと,そして一刻も早い復旧を,心から願っています.