2011年以来恒例で,昨年もレポートした,年に一度のカメラ情勢観察のチャンスCP+.今年は今日から,いつもの横浜みなとみらい地区パシフィコ横浜で始まった.会期は今度の日曜日,28日まで.
 今回の大きな話題は,なんといってもリコーイメージングのペンタックスブランド初のフルサイズデジタル一眼レフカメラK-1.キヤノンのフルサイズのEOS-1D X Mark IIとAPS-CサイズのEOS 80D.そしてニコンからもフルサイズのフラッグシップD5とAPS-Cサイズの500Dのデモが行なわれるということ.
 ということで,前夜の雪が家々の屋根に残るのを横浜元町中華街行き電車の窓から眺めながら会場に向かった,僕である.

最初に足が向いたのはやっぱり,リコーイメージングのブース……もはや体験コーナーには長蛇の列.

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想像していたよりコンパクトなボディーのK-1…の写真なのだけれど,カットモデルは他ではなかなか見ることができないだろう,というわけで,お目に掛けるのが,この写真.

昨年発売のAPS-CサイズハイエンドのK-3II に続いて発表,発売されるこのK-1,画素数3,640万,最高感度ISO204,800.光軸から離れないでバリアングルファインダー的な動きを持たせ た液晶モニター,フィルム時代からのレンズを活用できるKマウント採用……,新レンズも15mmから200mmまで4種を一挙に用意するなど,ペンタック スらしいこだわりをたっぷりと盛って,4月下旬発売の予定.

続いて訪問したのはキヤノン.最大の注目はEOS-1D X II.

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体験コーナーに用意されたEOS-1D X II.装着されていたレンズは24-70mmズームレンズ.画素数は約2,020万,最高約14/秒コマ,常用最高感度ISO51,200で,フラッグ シップ機らしく,安定したバランスのよい高性能を実現しているのだそうである.

そしてニコンではフラッグシップのD5と,APS-Cサイズ久し振りのハイエンド機D500が人気を二分していた.

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これはD5のカットモデル.常用最高感度はISO102,400.画素数は2,133万.最高約12/秒コマで最大200カット連続(RAW).3月26日発売予定

これまでAPS-Cサイズのユーザーのみならず,フルサイズになじんできたユーザーも興味を惹かれるのが4月下旬発売予定のD500.なにしろ2,088万画素,最高約10コマ/秒,常用最高感度ISO51,200……数値的にはD5に見劣りしない性能を持っているのだから.

対するキヤノンのEOS-1D X IIとEOS 80Dの関係も同様.保有機の更新を考えるユーザーには,大いに悩ましい状況が展開することになる.

アクセサリーや関連商品のブースも賑やかだったが,僕の目に止まったのが,SanDisk.なにしろ,なにやら透明ケースに入れられた四角い箱に,ジャブジャブと水を掛けているのだから.
  その正体はといえば,これまでのハードディスクに替わる記憶媒体として進化著しいSSD(ソリッドステートドライブ)を,外出時のバックアップ用などとし てコンパクトにパッケージした製品.近日発売の防滴・防塵仕様のエクストリーム510ポータブルSSD.480GBで市場価格約40,000円と,まだ ハードディスクに比べると高価ではあるものの,落下などの衝撃に強く,軽くてコンパクトで高速転送が可能と,魅力はいっぱい.

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水を掛けられるエクストリーム510SSD.大胆なデモンストレーションであった

最後に僕の目を和ませてくれたのが,SONYのブースに展開された16番レイアウト.

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昨年のGゲージレイアウトと同様,松本典久さんや山川良一さんたちの労作.壁を隔てて昼間の風景と夜景が設えられており,昼間は近日発売の高性能AF機構を備えたα6300AFの,夜景は,高感度の体験用に供されていた.テーブルに置かれているのは体験用の超高感度特性を持つα7S II.

※毎年のことながら,今年もウェブ上で事前登録をすれば入場料は無料となる.