先月発売の,とれいん10月号は,もうご覧いただけただろうか.
 僕の担当は東京地下鉄有楽町線・副都心線の17000系と半蔵門線の18000系を併せてご紹介するMODELERS FILEだった.
 17000系は地元の西武鉄道池袋線に姿を見せてくれるからよいとして,18000系は自社路線である半蔵門線は全線地下区間だから東武東急の沿線に出掛ける必要がある.しかも,営業運転に就いているのは,まだ2本だけ.
 本拠地は東急田園都市線内の鷺沼だから,遭遇の確率は田園都市線の方が高そうだ,というのは僕にでも想像できる.
 ということで,田園都市線には何度通っただろうか.時には空振り覚悟で……やっぱり収穫なしという日も,あった.せっかく出会えても,8月12日のここでも記した通り,対向列車に“被られる”ことも,あった.東武線方面に行ってしまうと,最大で4時間半は,もどってこないから,“一発必中”に賭けること数次…….
 まか,なんとかなって,表紙向けの写真も,2度目のチャレンジでモノすることができたし次第.
 心残りは,3号車に“PQモニタリング台車”を装着した18000系第3編成の写真を掲載できなかったこと.17000系第6編成のそれは,うまく捉まえることができたから,まだしも,ではあるが.

表紙の写真を撮った日は,朝のうちにたまプラ-ザで第2編成に遭遇することができて,タイトルカット用が撮影できた.あの場所は,実はレイルのNo.102で“ハイカラ路線 田園都市線”というグラフを,早川昭文さんの写真によって構成した際に“いずれは”と思い続けていたポイントであった.その折り返しは回送で,おそらく鷺沼に入庫したはずだが,続いて昼過ぎに第1編成と長津田で出会うことができた.その折り返しは押上行きだったから,鷺沼へ引っ込んでしまわなければ2~3時間ほどで戻ってくるだろうと予想して,青葉台で待ち構えてみた.
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僕が大好きなアウトカーブである.光線もトップライトから低くなってきて色もやや赤味を帯びて……逆にマンションの影に怯えなくちゃならなかったけれど,まずまず.でも,僕には背景の料理の仕方が難しかったというか,ちょっと相性が…ということで,昼の長津田が“イチオシ”となった.

それで今日のタイトルだけれど,有楽町線・副都心線用の17000系には,8輛編成も含まれる,というか,そっちの方が数は多い.
 既に5月から甲種輸送列車で近畿車輌から到着しているのに,まだ営業運転が始まらない.そこで,8月半ばの第4編成甲種輸送の途上で,せめて真横だけでも観察しよう……来住憲司さんに協力していただいて,なんとか両側面を捉まえることができた.とれいんの8月号に掲載されている時刻から,相模貨物あたりに長時間停車するだろうと予想し,ちょっと先回り.うまく行けば駅の上り方の跨線橋から屋根を上を撮れるかも……あれ?影も形もなかった.
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道路脇にはこんな立て看板が…….廃止されてしまったようである.居合わせた同好の士も“久し振りに来てみたら…”.ちょっとがっかり.そういえば三鷹電車区を跨ぐ跨線橋も…….
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気を取り直して,せめて発車だけでもと,柵越しに捉えたのがこの写真である.

とにかく,主制御装置のメーカーが10輛編成の三菱に対して日立であること,車体断面が違っていることだけは確認できた.あとは営業運転開始を待つしかない.

8輛編成の17000系が営業運転に就役していないのが,既定方針通りなのかどうかは知る由もないが,7000系は検査期限切れであろう廃車が始まっている.
 そこで8輛編成の電車の数が減っている分をどうずるかと思っていたら,久し振りに10000系に8輛編成が登場した.
 これは第1~5編成が編成短縮対応となっているからできること.9月はじめに,第6編成が短縮されたのを見ている.
 ……中旬には第4編成も短縮された.さらに月末には第1編成も!
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相模鉄道21000系報道公開の朝.“行き掛けの駄賃”で17000系が来ないかと待っていたら,姿を見せたのは,10000系第5編成だった.大倉山 2021-9-3
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夕方,石神井公園に向かう時にやってきたのが,第4編成だった.正面窓下の細いカラシ色のストライプは第1編成から第4編成までの外観的な特徴のひとつ.2021-9-17
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車号が10104なのに8号車である.短縮対応の編成は,室内号車札が,差し替え式になっているのが車内での特徴である.
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再びの石神井公園.この日は反対方向の始発列車として入線してきたのが,8輛の第1編成だった.“8cars”の表示が向う側なので,ちょっと判りづらいから,次に出会った時にはきちんと撮らねば.2021-10-1

 こんなこと,はじめてではないか?
 今後の動きが,とても気になるところである.