ずっと恒例の,シュピールヴァレンメッセ社長の来日とプレゼンテーション.ことしは今日の午後に開催された.
昨年は本誌11月号のCoffee Cupで内容をご紹介した.このブログでは一昨年10月17日のここでお伝えしている.
初めてこの催しに参加したのがいつだったのか,既に記憶の彼方に消え去っているが,ことしは社長のエルンスト キック(Ernst
KICK)さんから“もはや伝統となったこの行事り……”ということばが発せられた.キックさんが社長に就任したのは2002年だから,既に13年.もは
や“伝統”といっても間違いはないだろう.
伝統とはいえ,プレゼンテーションの構成は時につれて変化している.ことしは,さらに趣向をかえて,メッセがどのようにして開催されているのか,“6日間の見本市のために,丸々1年?”と題し,舞台裏の一部が紹介された.

スタッフ紹介に登場したキックさん自身.キックさんは,子供のころに大きな飛行機のトイを買ってもらったのがきっかけとなって,パイロットへの道を歩むことになったのだという.
スタッフの85%は女性で占められ,平均年齢は……キックさんがその計算に加わると,“ぐっ”と上昇するのだそうだ.具体的な数字は示されなかったけれど,とにかく“若い”のは事実だろう.

会期の6日間の,他の359日はなにしてるの?という問いかけに対して,ある時“休暇ですよ”と答えたら,ジョークが通じなくて新聞の一面に大々的に採り上げられてしまったことがあるそうだが,まさか,である.その概要を示すのが,この写真.
年がかわると会期に向けて最終仕上げ.終わると次回の申込書を配布したり,今回のアンケートを取りまとめたり…しているうちに,夏.出典企業への案内とともに,相談の受け付けなどが始まる.そして秋にはブース配置を最終決定して….
なにしろ,2015年の実績で,2,857社へのフォローを均等に行なう必要があるのだから.ちなみに,そのうちの約7割がドイツ国外の企業だという.来場者は70,084人で約6割がドイツ国外からの来場だったという.

2015年の注目新製品写真集に収録されている,KATO製の氷河急行列車. FOTO:AlexSchelbert.de / Spielwarenmesse eG
プレゼンテーション資料の中に,“鉄道模型とプラモデルは若年層ファンの獲得を”という項目があり,その冒頭には“鉄道模型やプラモデルがようやく子供部屋に戻ってきました”という一文があった.
ここまではっきりと記されるということは,なんらかの根拠がなくてはならないだろう,ということで質疑応答の際に訊ねてみたのだが,その答は次のとおり.
私たちは鉄道模型の顧客年齢が毎年上昇していくことは望んでいないわけです.むしろ下がるのを願っているといえます.この数年で,そのための方策が実を結びつつあると思うのです.そのうちのひとつが,メルクリンが 展開している“My World”です.これらは3~6歳を対象にして展開している商品群ですが,これらが“どの家庭にも”存在することによって,鉄道模型趣味人口の若年齢化 と裾野の充実拡大を実現することができる,すなわち,将来展望を描くことが可能だろうと思うわけです.
冒頭の年間スケジュールによれば,スタッフたちは既に各社ブースのレイアウトを最終決定している頃である.
一方出展メーカーでは,そろそろ具体的な新製品企画が決定する時期にきているはずである.近年は,そのうちの一部が年末あたりからリークされることもある.
とれいんでは,これまでと同様,インターネット上では成し得ない,紙媒体ならではのレポートを企画準備中.ご期待いただきたい.
2016年のシュピールヴァーレンメッセ.その会期は,1月27日から2月1日までである.