7月7日から9日にかけて(10日は登録メンバーによる各地へのテクニカル ビジット),東京有楽町の国際フォーラムで開催された“第9回 UIC高速鉄道会議”.その取材内容は今月21日発売の,とれいん8月号“Coffee Cup”で詳しく紹介した.でも,限られたスペースでは,いくつもの話題や写真が掲載できなかった.また,報道向けの配布資料にも価値ある画像が含まれていた.そこで,本編の発売前ではあるが,配布資料の一部をご紹介しようと思う.

※地図の画像はいつもより大きいです.クリックに際しては充分ご注意くださいませ.

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今 年6月現在のアジアにおける“高速鉄道ネットワーク”.UICによる纏めだから,大いに信頼できる路線図だと思う.アジアでは,とにかく中国大陸での路線 網の充実が驚き.ひところの勢いはないものの,計画及び工事中の路線も,まだまだある.“奥地”成都にも昆明にも,ほどなく高速鉄道がやってくる.昆明と 南寧の間なんて,20年ほど前に,ようやく在来鉄道が開通したばかりなのだが.地図の左側○で囲まれた中に,本誌で触れた,サウジアラビアで建設中の高速 鉄道が掲載されている.

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アメリカ合衆国における高速鉄道計画図.東海岸で開業済みとなっているのは,アーセラ(Acela).西海岸では,なんども計画が具体化したと報じられるものの,一向に進展しない.いろいろ政治的なからみがあるのだろうか.

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そして欧州.中欧圏とトルコ国内のネットワーク構築計画が注目.どのシステムや車輛がベースとなるのか,興味津々.3photos:UIC

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会場内の模様で本誌に掲載できなかったのが,イタリア鉄道のブース.とにかく真紅.内容は最新型電車のETR1000で埋めつくされていた.

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こちらは川崎重工のefWING台車の精密模型.実物では観察が難しい,主電動機の架装状況を間近に見ることができる,得難いチャンスだった

そういえば,次はいつ,どこで開催されるのだろう…….