2021年7月号(通巻559号)で,新旧2000系2輛編成の現状を紹介,今年の2月号(通巻566号)では新2000系のうち池袋線での異端車2編成を採り上げるなど,このところ,西武鉄道2000系づいている,とれいんである.
そもそも2011年に9月号と11月号で新旧2000系全般について,模型と実物での詳しい紹介記事を掲載したことに始まる“ブーム”であるわけだが,今年に入ってから,その2000系の動きが激しい.2輛編成について纏めたその直後から廃車が続き,3月15日には,ついに旧2000系8輛編成で最後まで残っていた2007編成の引退が発表されたのである.
旧2000系は,もっぱら新宿線で使われてきたから,池袋線ユーザーの僕には馴染みが薄くて…とは,既に何度も記していることである.けれど,西武鉄道としては初めての新性能4扉車であり,貫通扉つきの正面と彫りの深い前面窓回りの組み合わせは,昭和50年代の西武ファン…のみならず,電車好きをあっといわせたものである.
だから,チャンスがあれば少しでも撮影しておこうと思ってはいるものの,なかなか,真ままならないのが世の常.トップナンバーも,3年ほど前に,ようやく捉まえることができたという体たらくであった.
そして気がつけば,旧2000系8輛編成は,またたくまに数が減り,2007の編成しか残らなくなっていたのである.“このままではいけない”と,一念発起(?)して向かった井荻の駅でも,振られること数度ならず.新宿線では付属編成が西部新宿方にも所沢方にも,自由に(!)連結されるもものだから,10輛編成では,効率が悪い.そもそも正面に番号が記されていないから……と,口をつくのは愚痴ばかり.
ようやく運が巡ってきたのが今年の2月.3度目のCOVID-10ワクチンを接種した翌々日のことだった.
幸いにして所沢方面行きが重なることもなく,停車中の編成全体を写し込むことができた!
発車時には,1輛ずつの写真も撮影することができた.お目に掛けるのは,西武新宿方のパンタグラフ付き電動車2107.
パンタグラフがシングルアームだったり空調装置が新形であること,側面に列車種別・行先表示装置や前頭部のスカートが取り付けられているこなど,最終期の姿を記録できたことを,よしとしたい.
気をよくして,折り返しは屋根上を記録.
モハ2307.機器配置も配管も,新2000系とは大きく異なっていることを,再認識.
そして一昨日,西武鉄道と西武トラベル連名のリリースで,この2007編成が引退することが発表されたのだった.そこには,
“2022年3月29日(火)から,2007編成の前面に引退記念ヘッドマーク,車体側面にステッカーを掲出して運行します.”とのこと.
引退記念のヘッドマーク・ステッカーのデザイン.写真:西武鉄道
引退はまことに残念だが,どのように貼られるのか,それはそれで楽しみではある.
リリースに西武トラベルが名を連ねているのは,引退記念ツアーが催行されるから,
ツアーは4月24日(日)と26日の2回.
前者は池袋発(!)を朝の8時頃に出発して足が窪まで行き,小休止の後に折り返して今度は拝島へ.もう一度休息してから西武新宿へ16時頃到着するというスケジュールである.おうぶで切るのは,親子連れ限定である.
後者は昼前の新所沢発で秩父線の横瀬に向かい,ホームで点線を見学の後に横瀬車両基地の敷地内で編成の撮影ののち,現地解散.こちらは大人ひとりでも参加できる.
……待てよ?現地解散ということは,2007編成は横瀬に留置,搬出ということになるのか? だとすれば,本当のラストランということになる.イベントの中に“車体への寄せ書き”という項目もあるから,たぶん,そうなのだろう.
応募はお早めに…といいたいところだが,いまこれを書いている3月17日の午後10時前時点で,前者は申し込みができるものの,後者は“満席御礼”状態!その告知文の中に“明日(3/16)”とあるから,発表当日中に満席になった模様である.残念!
それまでの間に,せめて2007編成の細部など,記録に精を出すことにしよう.
そもそも2011年に9月号と11月号で新旧2000系全般について,模型と実物での詳しい紹介記事を掲載したことに始まる“ブーム”であるわけだが,今年に入ってから,その2000系の動きが激しい.2輛編成について纏めたその直後から廃車が続き,3月15日には,ついに旧2000系8輛編成で最後まで残っていた2007編成の引退が発表されたのである.
旧2000系は,もっぱら新宿線で使われてきたから,池袋線ユーザーの僕には馴染みが薄くて…とは,既に何度も記していることである.けれど,西武鉄道としては初めての新性能4扉車であり,貫通扉つきの正面と彫りの深い前面窓回りの組み合わせは,昭和50年代の西武ファン…のみならず,電車好きをあっといわせたものである.
だから,チャンスがあれば少しでも撮影しておこうと思ってはいるものの,なかなか,真ままならないのが世の常.トップナンバーも,3年ほど前に,ようやく捉まえることができたという体たらくであった.
そして気がつけば,旧2000系8輛編成は,またたくまに数が減り,2007の編成しか残らなくなっていたのである.“このままではいけない”と,一念発起(?)して向かった井荻の駅でも,振られること数度ならず.新宿線では付属編成が西部新宿方にも所沢方にも,自由に(!)連結されるもものだから,10輛編成では,効率が悪い.そもそも正面に番号が記されていないから……と,口をつくのは愚痴ばかり.
ようやく運が巡ってきたのが今年の2月.3度目のCOVID-10ワクチンを接種した翌々日のことだった.
幸いにして所沢方面行きが重なることもなく,停車中の編成全体を写し込むことができた!
発車時には,1輛ずつの写真も撮影することができた.お目に掛けるのは,西武新宿方のパンタグラフ付き電動車2107.
パンタグラフがシングルアームだったり空調装置が新形であること,側面に列車種別・行先表示装置や前頭部のスカートが取り付けられているこなど,最終期の姿を記録できたことを,よしとしたい.
気をよくして,折り返しは屋根上を記録.
モハ2307.機器配置も配管も,新2000系とは大きく異なっていることを,再認識.
そして一昨日,西武鉄道と西武トラベル連名のリリースで,この2007編成が引退することが発表されたのだった.そこには,
“2022年3月29日(火)から,2007編成の前面に引退記念ヘッドマーク,車体側面にステッカーを掲出して運行します.”とのこと.
引退記念のヘッドマーク・ステッカーのデザイン.写真:西武鉄道
引退はまことに残念だが,どのように貼られるのか,それはそれで楽しみではある.
リリースに西武トラベルが名を連ねているのは,引退記念ツアーが催行されるから,
ツアーは4月24日(日)と26日の2回.
前者は池袋発(!)を朝の8時頃に出発して足が窪まで行き,小休止の後に折り返して今度は拝島へ.もう一度休息してから西武新宿へ16時頃到着するというスケジュールである.おうぶで切るのは,親子連れ限定である.
後者は昼前の新所沢発で秩父線の横瀬に向かい,ホームで点線を見学の後に横瀬車両基地の敷地内で編成の撮影ののち,現地解散.こちらは大人ひとりでも参加できる.
……待てよ?現地解散ということは,2007編成は横瀬に留置,搬出ということになるのか? だとすれば,本当のラストランということになる.イベントの中に“車体への寄せ書き”という項目もあるから,たぶん,そうなのだろう.
応募はお早めに…といいたいところだが,いまこれを書いている3月17日の午後10時前時点で,前者は申し込みができるものの,後者は“満席御礼”状態!その告知文の中に“明日(3/16)”とあるから,発表当日中に満席になった模様である.残念!
それまでの間に,せめて2007編成の細部など,記録に精を出すことにしよう.