今では日本で最大規模となったカメラ及びカメラ用品ショー“CP+”.今年は本日2月12日にオープンした.
 この“CP+(シーピープラス=Camera & Photo Imaging Show)”,僕は2011年から毎年通っているが,昨年は3日目の土曜日が大雪で“お休み”となったりした.
 そして今年は,まるで春のような陽気.そんな中,練馬区内の西武池袋線から会場である“パシフィコ横浜”に最寄りの“みなとみらい”駅へ約1時間で到着.本当に便利になったものである…とは去年も書いたけれど.ちなみに今年は,途中から東武電車に乗っての横浜入りとなった.

※例によって,いつもより少し長いです.

会場に入ってすぐに目に飛び込んでくるのが,ソニーのブースに大きなスペースを占める,Gゲージのレイアウト.同社の新製品を,来場者が試写するための被写体なのだが,これが4日間のためだけに作られたとは思えない,熱の入り方.
 その疑問は取材を始めてすぐに解けた.中井精也さんがプロデュースして,実際の製作は松本典久さんと山川良一さんであると聞いたから.“さもありなん”である.特に松本典久さんは,創刊間もない頃の“とれいん”で大活躍.例えば“カステラ箱のレイアウト”など,覚えておられる方も多いことだろう.
 ちなみにこのレイアウト,同社でセミナー講師をつとめる中井精也さんの“講義”中でも活躍するという.
  そのソニーの新製品はといえば,フルサイズミラーレスのα7IIとAPS-Cサイズのミラーレス機α6000.オートフォーカス速度の向上などがご自慢だ という.またα7IIはボディ内に高性能の手振れ軽減システムを組み込んで,より鮮明な画像を記録できるという.α7IIの主な仕様は,約2,430万画 素,最高感度ISO25,600,シャッター速度最高1/8,000秒.

MT-20150212-1
自らプロデュースしたGゲージのレイアウト前で.中井精也さん.セミナーではどんな話題が展開するのだろうか.

MT-20150212-2
キロポストや勾配標まで作り込まれた,実感味たっぷりのレイアウト.すぐ脇からの撮影に加えて,画面右上に見える“お立ち台”からも撮影体験が可能

続いて訪問したのはニコン.今年は残念ながら一眼レフカメラの新製品は,天体撮影専用のD810Aだけだった.けれど,コンパクトカメラの中に,僕の興味を大いに惹く製品が.それはS9900.
 ファインダーは多軸可動式で,レンズは約25mmから750mmの30倍ズーム,デジタルズームでは約1,500mmまで….シャッターは通常1/2,000秒.最高感度ISO6,400.

MT-20150212-3
同じニコンのコンパクトカメラP7700愛用者としては心動かされる新製品がこれ.レンズは少し暗く,RAWデータでの記録もできないけれど,なによりコンパクトさが魅力.実売予想価格は40,000円台という.

続いてリコーイメージング.ここでは,なにより,同社初のフルサイズ一眼デジタルカメラの構想発表が話題.詳しいスペックなどはまだ発表されていないが,“2015年中の発売を目指して開発中”とのことだから,ペンタックスS2が,最初の一眼レフだった僕にも興味津々.

MT-20150212-4
展示されていたモックアップ.フィルム収納スペースがなくなって横幅が小さくなっているのはデジタルカメラに共通の特徴.一方で縦の寸法が大きいように思うが,これはミラーボックスが大型化している影響なのだという

そして最後が,キヤノン.なにより,約5,060万画素という驚異的な撮像素子を搭載した5Ds,5DsRを発表したのが,この見本市で最大の話題だといえるかもしれない.
 発売予定は今年の6月.5Dsと5DsRの違いは,後者が,前者からローパスフィルターを省いて解像度をより優先したモデルだとのこと.

MT-20150212-5
ブース内の体験コーナーは,入場者が限定されていた今日午前ですら1時間待ち.とても手に触れることはできそうになかったので,指をくわえながら,他の人が操作しているボディを撮影したのが,この写真.

本格的に全部を見て回ろうとすれば,たっぷり1日は必要.仕事の都合で半日だけしか滞在できず,後ろ髪を引かれる思いとはこのこと…と,会場をあとにした次第.会期は2月15日まで.ウェブ上で事前登録をすれば入場料は無料となる.