このところ,少なくとも東京では右を向いても左を見ても,東京オリンピックか新幹線.どちらも50周年だから,無理もないといえばいえるのだけれ ど.とれいんの“BOOKS”欄では,何冊の本を採り上げただろうか.いや,来月もまだ続くのだから,過去形で語ってはならない.
 そんな中で,両方を一度にテーマとした企画展が,江戸東京博物館の“東京オリンピックと新幹線”展.既に9月30日からスタートしており,連日,大勢の来場者でにぎわっていると聞く.

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月曜日を除く毎日9時半から17時半まで(入館は17時まで).特別展の観覧料は一般が1,340円,大学生・専門学校性が1,070円,高校生と65才以上と中学生が670円.

この特別展は,三部構成で,最初は第2次世界大戦後の東京の生活を振り返り,続いて新幹線,そして締めくくり…あるいは本論…としてオリンピックとパラリンピックを紹介している.総合担当は,この博物館の学芸員,行吉正一さん.

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序章ともいえる,東京の戦後を語るコーナーでもっとも興味を持ったのが,22区の時代の区分地図.戦災で焼失したエリアが彩色されており,僕が今,すんでいる辺りはどうだったのかと,しげしげと眺めてしまった.

僕にとって,そしてここの読者の皆さんにも恐らく,最大の目的となるのが,第2章“新幹線”のコーナーだろう.
  東海道新幹線の開業は,なにも東京だけのエポックではなくて,それこそ東海道…太平洋ベルト地帯全部にとって,大きなできごとだったわけだけれど,オリン ピックと組み合わせることができるのは,やはり東京ならでは.しかも,この江戸東京博物館という場所だからこそ,現代のさまざまな事情や思惑を乗り越え て,全部の新幹線を,等しく紹介することができたといえよう.

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ずらりと並んだ模型に見る新幹線は,“とれいん”でもおなじみの川島教昭さんを中心としたモデラーの協力をあおいでの展示.壁面のポスターや,その他のコレ クションは,新幹線の部分を担当したコーディネーター,米山淳一さんの所蔵品が多い.いずれも貴重な資料で,ひとつのケースから次のケースへの進み方が, 遅くなってしまう.

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戦前の“弾丸列車計画”の建設構想地図などという貴重品も含まれる展示の中で,一際大きく採り上げられているのが,星 晃さんの業績と思い出.晩年の星さん と親しかった,米山さんならではの構成といえるかもしれない.別室では千葉レールクラブによる16番ゲージの展示運転が実施されている.

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メインテーマともいえるオリンピック関連は,パラリンピックを含めておなじみの,あるいは意外な展示物が多数.ここでは,その中でも意表を突いて(!?), 表彰式の時にメダルを捧げ持っていたお嬢さんたちが着用していた振袖をお目に掛ける.なんといってもウチの会社は呉服店が出発点だから.写真は,東横百貨 店製作の振袖と松坂屋製作の総刺繍の帯.

会期は11月16日まで,その他に例えば東京ステーションギャラリーの“ディスカバー、ディスカバー・ジャパン 「遠く」へ行きたい”展の半券を提示すれば100円引きなどの割引もある.こういう特典も存分に活用して,あちこちのギャラリーや博物館を巡るのが,今年の秋のトレンド.

※ここに掲載した写真は,このブログに掲載するために予め許可をいただいて撮影したものです.会場内は撮影禁止です.