6月11日,京成電鉄からのお誘いにより,“3400形・3600形リバイバルカラー車両撮影会ツアー in 宗吾車両基地”を取材させていただいた.今年2月6日のここで,最近20年の品川駅の変貌ぶりをお伝えした中でJR東日本主催の有料機関車撮影会について触れた.その後,本誌の3月号Coffee Cupではさらに踏み込んで,その撮影会そのものや近年の有料撮影会のこともご紹介した.
そこで,というわけでもないのだろうが,京成電鉄でも同じような企画が立案され,京成トラベルサービスが主催者となって,その第1回目がこの日に実施されたというわけである.
集合は京成上野駅改札前.午前8時前には大勢の参加者が集まりはじめ,いつもの週末とはちょっと違った賑わいを見せていた.
ちなみにこのツアー,参加費用は6,000円(!)で募集人数は100名.5月19日から受け付けがスタートしたが,あっという間に満員御礼となったという.
9時9分,1番線を発車した3400形8輛編成は,途中駅をどんどん通過して宗吾参道を目指す.京成のロングシート車で京成高砂や京成津田沼を通過するのは,初体験のような気がする.
なにしろ8輛編成で定員100名だから,車内はゆったりしていることこの上ない.おまけに,報道陣にはスタッフ車である最後尾の車輛が割り当てられていたから,3400形の室内を,存分に観察することができた.一般の参加者も,それに近い楽しみ方ができたに違いない.
列車は快調に走って10時過ぎには京成佐倉へ到着,“スカイライナー”の出庫を待ってしばし停車の後……そういえば“スカイライナー”,昨年秋から全部の列車の運転を復活しているそうだ.経営的には難しいとところもあるのだろうが,“心意気やよし”である.
そして宗吾参道の駅へ入構の後,折り返して車両基地へと向かう.いつもの報道公開では車庫沿いの道を歩いてゆくところ,らくちんであるとともに,得難い体験でもあった.
車庫内では仕立検査庫での機器撮影,留置線での4編成並び撮影などを,4つのグループに分かれて順番に楽しむ趣向.仕立検査庫前には京成電鉄や関東鉄道,京成トラベルサービスの各社がオリジナルグッズの販売コーナーも設けられた.
車庫内にはリバイバルカラーに装われた3600形3688編成が留置されていて,台車や床下機器,などを間近で見ることができた.写真は蓋を開けて構造が見えるように設定された主制御装置箱.
屋根上点検台では空調装置やパンタグラフ周辺の配管などが撮影し放題.京成上野方パンタググラフは上昇した状態での展示だった.架線の電源は,もちろん切られている.
その検査庫の隣の留置線には,3400形2本と3600形4輛編成1本,そして最後のスカイアクセス線色となった3050形第6編成の4本がきれいに頭を並べて参加者を待ち受けていた.
手前から3448の上野行き特急,3438の東成田行き快速,3668の ちはら台行き普通,そして3056の成田空港行き快特.
通路を挟んで反対側には,編成から離れた3500形の3555と3556が.これは展示車ではなく留置車なのだろうが,撮影は自由であり,格好の妻板観察の題材となっていた.
仕立検査庫の向かい側には保存車輛群のスペースがある.いつもの報道公開では,気持ちの上でも時間的にも余裕がなく,じっくりと車輛を観察できたのは,この日が最初かもしれない.
一番奥には“青電”204が.行先札は“手動パタパタ式”で,随時行き先を変更するサービスが実施されていた.左に見えるのはブリル27MCB2台車.大正10/1921年製のモハ20形用で,最後はレール運搬貨車チ7で使われていたのを,平成4/1992年に保存したものだという.
そして11時50分.参加者は上野から乗ってきた3400形に乗車し.宗吾参道の駅を経由して車庫船の最も奥へと移動.3400形撮影会のスタートである
手前2本,奥1本を空けて,余裕をもって8輛編成が撮影できるセッティングは,お見事としかいいようがない心尽くし.
さきほどの4グループを2グループに編成しなおして,それぞれ15分間ずつとの撮影タイムは,参加者にとって今回のツアーのハイライトとして思い出に残ったことだろう.
そして参加者は,またもや3400形に乗車して宗吾参道駅へ.そして解散となったわけだが,ホームで家路への電車を待つ参加者たちの顔は,参加費の何倍も満足したという表情であった.
ちなみに今度の日曜日には,リバイバルカラーの3600形に乗車して,同じツアーが開催される.こちらも残念ながら,既に満員である.
これからも,京成電鉄らしさに満ちた企画が,リーズナブルなお値段で催されることを期待したいものである.
そこで,というわけでもないのだろうが,京成電鉄でも同じような企画が立案され,京成トラベルサービスが主催者となって,その第1回目がこの日に実施されたというわけである.
集合は京成上野駅改札前.午前8時前には大勢の参加者が集まりはじめ,いつもの週末とはちょっと違った賑わいを見せていた.
ちなみにこのツアー,参加費用は6,000円(!)で募集人数は100名.5月19日から受け付けがスタートしたが,あっという間に満員御礼となったという.
9時9分,1番線を発車した3400形8輛編成は,途中駅をどんどん通過して宗吾参道を目指す.京成のロングシート車で京成高砂や京成津田沼を通過するのは,初体験のような気がする.
なにしろ8輛編成で定員100名だから,車内はゆったりしていることこの上ない.おまけに,報道陣にはスタッフ車である最後尾の車輛が割り当てられていたから,3400形の室内を,存分に観察することができた.一般の参加者も,それに近い楽しみ方ができたに違いない.
列車は快調に走って10時過ぎには京成佐倉へ到着,“スカイライナー”の出庫を待ってしばし停車の後……そういえば“スカイライナー”,昨年秋から全部の列車の運転を復活しているそうだ.経営的には難しいとところもあるのだろうが,“心意気やよし”である.
そして宗吾参道の駅へ入構の後,折り返して車両基地へと向かう.いつもの報道公開では車庫沿いの道を歩いてゆくところ,らくちんであるとともに,得難い体験でもあった.
車庫内では仕立検査庫での機器撮影,留置線での4編成並び撮影などを,4つのグループに分かれて順番に楽しむ趣向.仕立検査庫前には京成電鉄や関東鉄道,京成トラベルサービスの各社がオリジナルグッズの販売コーナーも設けられた.
車庫内にはリバイバルカラーに装われた3600形3688編成が留置されていて,台車や床下機器,などを間近で見ることができた.写真は蓋を開けて構造が見えるように設定された主制御装置箱.
屋根上点検台では空調装置やパンタグラフ周辺の配管などが撮影し放題.京成上野方パンタググラフは上昇した状態での展示だった.架線の電源は,もちろん切られている.
その検査庫の隣の留置線には,3400形2本と3600形4輛編成1本,そして最後のスカイアクセス線色となった3050形第6編成の4本がきれいに頭を並べて参加者を待ち受けていた.
手前から3448の上野行き特急,3438の東成田行き快速,3668の ちはら台行き普通,そして3056の成田空港行き快特.
通路を挟んで反対側には,編成から離れた3500形の3555と3556が.これは展示車ではなく留置車なのだろうが,撮影は自由であり,格好の妻板観察の題材となっていた.
仕立検査庫の向かい側には保存車輛群のスペースがある.いつもの報道公開では,気持ちの上でも時間的にも余裕がなく,じっくりと車輛を観察できたのは,この日が最初かもしれない.
一番奥には“青電”204が.行先札は“手動パタパタ式”で,随時行き先を変更するサービスが実施されていた.左に見えるのはブリル27MCB2台車.大正10/1921年製のモハ20形用で,最後はレール運搬貨車チ7で使われていたのを,平成4/1992年に保存したものだという.
そして11時50分.参加者は上野から乗ってきた3400形に乗車し.宗吾参道の駅を経由して車庫船の最も奥へと移動.3400形撮影会のスタートである
手前2本,奥1本を空けて,余裕をもって8輛編成が撮影できるセッティングは,お見事としかいいようがない心尽くし.
さきほどの4グループを2グループに編成しなおして,それぞれ15分間ずつとの撮影タイムは,参加者にとって今回のツアーのハイライトとして思い出に残ったことだろう.
そして参加者は,またもや3400形に乗車して宗吾参道駅へ.そして解散となったわけだが,ホームで家路への電車を待つ参加者たちの顔は,参加費の何倍も満足したという表情であった.
ちなみに今度の日曜日には,リバイバルカラーの3600形に乗車して,同じツアーが開催される.こちらも残念ながら,既に満員である.
これからも,京成電鉄らしさに満ちた企画が,リーズナブルなお値段で催されることを期待したいものである.