昨日,JR西日本から“新たな寝台列車の導入について”と題するプレス発表が行なわれた.この寝台列車は,かねて同社の中期経営計画で公表されていたのだが,今回は,一歩踏み込んで具体的な編成輛数や設備,外観の完成予想図も示された.
同社からオリジナルのデジタルデータを提供していただいたので,いち早くお目に掛ける次第.
編成は客車6輛と食堂車,ラウンジカー,展望スペース付き先頭車2輛の合計10輛.6輛の客車のうち,1輛は客車が1室のみ.残り5輛が3室ずつで,総定員は30名程度.
編成の両端には展望スペースを設け,後尾では開放式展望台からの眺望を楽しむことができるという.
編成順は,展望スペース付き先頭車+客車(客室3室)×2+客車(客室1室)+食堂車+ラウンジカー+客車(客室3室)×3+展望スペース付き先頭車.
動力方式は,ディーゼル発電機により発電した電力とバッテリーアシストによるモーター駆動とされている.近畿車輌で開発中の自己充電式ハイブリッド気動車“Smart BEST”あたりを念頭に置いているのだろうか.
と いうことは,当然のことながら非電化区間での営業運転が想定されているわけで,路線の電化方式が交流であろうとも直流であろうとも,保安設備や車両限界さ えクリヤーすれば,どこでも走ってゆくことができる.ならば,JR西日本管内のユネスコ世界遺産めぐりとか,あるいは北陸まで足をのばしたり,山陰から山 陽をぐるっと一周とか,はたまたJR九州や四国,東海,東日本,さらには新幹線開業によって第三セクター化される鉄道への乗り入れなど,夢は膨らむ.

先頭部外観.開放式展望デッキはわかるのだが,運転室は?側窓は上方へラウンド状に伸びているのがわかる.前面上方もガラス張りのようだ.写真全部*JR西日本

4輛目に組み込まれる,客室がひとつしかない客車.左からバスタブ付きのバスルーム,寝室,リビング,そしてプライベートバルコニー付きのエントランス.

その特別室のリビングルーム.壁面には満鉄の特急“あじあ”やパシナ,ニューヨーク・セントラルの“コモドアー・バンダービルト”J1e,古い米国型蒸機,どこかの橋梁の建設工事風景などの写真が架けられているのが見える.もちろん,“イメージ”なのだろうが.

そして一般(?…1輛に3室ずつ設けられるタイプ)客室.両側に窓が見えるということは,通路はどのようになっているのだろうか.
営業運転は平成29/2017年春に開始の予定.
さて,現実にはどのような列車になるのだろう.形式は?配置は?疑問と興味はつきない.