よく晴れた12月24日の朝,京王電鉄若葉台駅の駅前広場は時ならぬ人だかり…….
テーブルを出しての受け付け風景.でも,“なに”の受け付けであるのかは,人の陰に隠れて読み取ることができない.
受け付けを終えた人々に渡されていたのが,このネックストラップ.これで人々の目的は,ご理解いただけるだろう.
かねて京王電鉄で発表されていた,リクライニング機構付きクロス・ロング転換式デュアルシートのお披露目会が,京王観光の主催で行なわれたのである.
募集されたのは,大人1人と子どもと参加で2席セットが72組,中学生以上が1人で2席利用(隣席は空席)というプランが90名.参加費は,1組及び1名でともにそれぞれ税込み6,000円.6月に催され,16日付けのここでお話した,京成電鉄3400系乗車・撮影会と同じレベルで,とってもリーズナブル.これならば,多くの人が気軽に申し込むことができるだろう.
この新5000系は,2017年7月27日付のここで概要を速報し,同年9月号のMODELERS FILEで詳しくお伝えした.
以来5年間,一般列車や“京王ライナー”として順調に数を増やし,昨年4月には,もう1本の増備が発表されたのである.その発表のタイトルに“日本初 リクライニング機能つきロング/クロス転換座席搭載!”とあったものだから,その登場を待ちかねていた人も多いだろう.僕もその一人である.そして今日,広報部のお計らいにより,体験会取材を兼ねて,願いがかなった.
この日の行程は,若葉台からつつじヶ丘まで行き,そこで折り返して府中競馬正門前へ.そして,同じコースを戻って若葉台で解散,というものだった.
参加者たちは割り当てられた号車のドアから整然と乗車し,まずはつつじヶ丘へ.ここで参加者が自ら座席の向きを変える.
新しいシート.これまでと違うのは,基部に方向転換用の足踏みペダル,肘掛けにリクライニング操作用のレバーが取り付けられたこと.
リクライニングしてみた.座ってみると,これだけの角度でも快適性は大幅に向上しているように感じる.
府中競馬正門前の駅では,改札を出ての外観撮影も可能だった.外観の大きな変化は,両先頭車屋根上の逆L形列車無線アンテナが1本増えたことぐらいだろうか.5号車デハ5180形には,赤く塗られた主回路蓄電池箱も引き続いて取り付けられている.
左から2本目の逆L形アンテナが増えた.在来のの6編成にも追加済みである.
このあと列車は,つつじヶ丘で再び向きを変え,若葉台へ.到着後すぐに下車かと思ったら,なんと車庫線に引き上げ.一番奥まで移動し,この新車についての説明,LED照明の昼光色と電燈色の切り替えデモンストレーションなどが行なわれた後に,スタート地点である4番線へ戻って,そこでようやく解散となった.
転線途上では,新5000系第5編成との並びも実現.検査を終えて間もないと思われるピカピカの9000系9730編成(実はPQモニタリング台車装着編成)も眺めることができた.
この日の参加者へのお土産.車輛案内パンフレットを含め,どれもこれも特製品である.画面下方に見える集中式空調装置は……
1/150スケールのダイカスト製新5000系!これはみんなの宝物になるだろう.
この日のために特製されたパンフレットに掲載の要目表では,自重が全ての車輛で0.4~1t程度ずつ増加している.さて,その理由やいかに.
なおこの5737編成,車内での説明では25日から一般営業とアナウンスされたが,実際には当日の夕方,“Mt.TAKAO 4号”から仕業に就いたようである.今後の活躍を,大いに期待したい.
このツアーでは,サンタクロースの帽子をかぶったスタッフが,終始手際よくお客様をリードし,なごやかな雰囲気を盛り上げていた.実際に参加した220人の人々には,会費を大きく上回る,満足度の高い有意義な半日となったに違いない.そして京王電鉄は,直接的な収支以上の大きな宣伝効果を得たことだろう.今後も楽しさ一杯の企画を,期待したいものである.
というところで,2022年のブログは締めくくり.新しい年の第1回目は1月5日の予定である.
今年の趣味活動を振り返り,新しい年の行方に思いをめぐらせながら,どうぞよいお年をお迎えくださいますよう.
テーブルを出しての受け付け風景.でも,“なに”の受け付けであるのかは,人の陰に隠れて読み取ることができない.
受け付けを終えた人々に渡されていたのが,このネックストラップ.これで人々の目的は,ご理解いただけるだろう.
かねて京王電鉄で発表されていた,リクライニング機構付きクロス・ロング転換式デュアルシートのお披露目会が,京王観光の主催で行なわれたのである.
募集されたのは,大人1人と子どもと参加で2席セットが72組,中学生以上が1人で2席利用(隣席は空席)というプランが90名.参加費は,1組及び1名でともにそれぞれ税込み6,000円.6月に催され,16日付けのここでお話した,京成電鉄3400系乗車・撮影会と同じレベルで,とってもリーズナブル.これならば,多くの人が気軽に申し込むことができるだろう.
お目当ての5737編成は,10時45分,若葉台駅4番線に姿を見せた.
この新5000系は,2017年7月27日付のここで概要を速報し,同年9月号のMODELERS FILEで詳しくお伝えした.
以来5年間,一般列車や“京王ライナー”として順調に数を増やし,昨年4月には,もう1本の増備が発表されたのである.その発表のタイトルに“日本初 リクライニング機能つきロング/クロス転換座席搭載!”とあったものだから,その登場を待ちかねていた人も多いだろう.僕もその一人である.そして今日,広報部のお計らいにより,体験会取材を兼ねて,願いがかなった.
この日の行程は,若葉台からつつじヶ丘まで行き,そこで折り返して府中競馬正門前へ.そして,同じコースを戻って若葉台で解散,というものだった.
参加者たちは割り当てられた号車のドアから整然と乗車し,まずはつつじヶ丘へ.ここで参加者が自ら座席の向きを変える.
新しいシート.これまでと違うのは,基部に方向転換用の足踏みペダル,肘掛けにリクライニング操作用のレバーが取り付けられたこと.
リクライニングしてみた.座ってみると,これだけの角度でも快適性は大幅に向上しているように感じる.
府中競馬正門前の駅では,改札を出ての外観撮影も可能だった.外観の大きな変化は,両先頭車屋根上の逆L形列車無線アンテナが1本増えたことぐらいだろうか.5号車デハ5180形には,赤く塗られた主回路蓄電池箱も引き続いて取り付けられている.
左から2本目の逆L形アンテナが増えた.在来のの6編成にも追加済みである.
ホームではなごやかに記念撮影.長い行列が途切れることなく続いた.
新宿方ではプラカードと電車の組み合わせでの記念撮影に黒山の人だかり.
復路,東府中での競馬場線から本線への合流.臨時電車運転時だけに使われるルートである.これもこのイベントでの貴重な体験のひとつ.そういえば,新5000系がお客様を乗せてクロスシート状態で競馬場線を走るのは,この日が初めてだとのこと.このあと列車は,つつじヶ丘で再び向きを変え,若葉台へ.到着後すぐに下車かと思ったら,なんと車庫線に引き上げ.一番奥まで移動し,この新車についての説明,LED照明の昼光色と電燈色の切り替えデモンストレーションなどが行なわれた後に,スタート地点である4番線へ戻って,そこでようやく解散となった.
転線途上では,新5000系第5編成との並びも実現.検査を終えて間もないと思われるピカピカの9000系9730編成(実はPQモニタリング台車装着編成)も眺めることができた.
この日の参加者へのお土産.車輛案内パンフレットを含め,どれもこれも特製品である.画面下方に見える集中式空調装置は……
1/150スケールのダイカスト製新5000系!これはみんなの宝物になるだろう.
この日のために特製されたパンフレットに掲載の要目表では,自重が全ての車輛で0.4~1t程度ずつ増加している.さて,その理由やいかに.
なおこの5737編成,車内での説明では25日から一般営業とアナウンスされたが,実際には当日の夕方,“Mt.TAKAO 4号”から仕業に就いたようである.今後の活躍を,大いに期待したい.
このツアーでは,サンタクロースの帽子をかぶったスタッフが,終始手際よくお客様をリードし,なごやかな雰囲気を盛り上げていた.実際に参加した220人の人々には,会費を大きく上回る,満足度の高い有意義な半日となったに違いない.そして京王電鉄は,直接的な収支以上の大きな宣伝効果を得たことだろう.今後も楽しさ一杯の企画を,期待したいものである.
というところで,2022年のブログは締めくくり.新しい年の第1回目は1月5日の予定である.
今年の趣味活動を振り返り,新しい年の行方に思いをめぐらせながら,どうぞよいお年をお迎えくださいますよう.