新しい令和5年も,もう5日が過ぎた.みなさん,どのようにお過ごしだろうか.
 僕はといえば,恒例の,写真や原稿,資料のデータ整理作業で年を越し…今回は保管用ハードディスクが満杯になったための更新が重なって大作業となった……,そして迎えた,新しい年である.

※前回に続いて長いです.写真も多いです.ご注意をお願いします.

家の近くの氏神様にお参りして,さて,今年はどこへ遠征しようか……,このブログを読み返したら,ちょうど10年前の2013年には.浅草の浅草寺へ出掛けていた.
 ということで降り立ったのが,亀戸…関西人にとってはなにげに難読駅で“かめいど”と読ませるなら“亀井戸”ではないか!?と,少年の僕は思っていた…ら,古くはそのように書いたそうだ.
 今年の干支の“兎”に対しての“亀”か?と,思ったそこの貴方,鋭い洞察力をお持ちだが,残念ながら今回は外れ.僕自身がそのことに思い当たったのは,総武線の電車を降りてからだから.
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降り立ったホームには軽量タイプ(JR東日本メカトロニクス製のスマートホームドアというのだそうだ).のホームドアが.圧迫感が少なくて,よいではないか.向こうに見えるのは越中島貨物線.

亀戸には南側に城東電車…都電38系統…の廃線跡がある.越中島貨物線は2012年発刊のレイルのNo.83で採り上げた.それから10年が経過しているから,現状にも興味はあるが,ともに,今日の本題ではない.
 改札を出て,東武鉄道亀戸駅を横目に見て向かったのは亀戸天神社.しかしあまりの賑わいぶりに恐れをなして,早々に退散.

ならばと向かったのが,東武亀戸線の駅名にもなっている,亀戸水神.
 ほぼ真東に向かって歩くこと15分.たどり着いた…ちょっと行き過ぎて戻った…水神様は,なんとも可憐なたたずまい.
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由緒書に拠れば,新田開拓に際して奈良から水神を勧請して創立したのが享祿年間……16世紀前半,鎌倉時代のことという.だとすれば,亀戸天神社よりも古い.

すっかり寛いでしまったが,冬の日は短い.このお宮さん由来の駅である亀戸水神に向かう.すぐそばである.
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カーブの途中に設けられ,ホームはスロープ部分と擁壁に嵩上げの痕跡があり,上下線の連絡は構内踏切.小レイアウトにも採用できそうな構成である.画面奥が亀戸で,駅本屋は画面左の外,亀戸方面行きホーム方にある.ホーム上屋の柱には古レールも使われているが,ほんの少しの観察では明瞭な銘を見つけることはできなかった.

亀戸水神駅の開業は昭和3/1928年の電化時なのだが,最初はもっと亀戸方の,総武本線から別れたあたりにあったらしい.昭和21/1946年にもう少し曳舟方にあった北十間駅と統合され,現在地に移転したのだそうだ.

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やってきたのは,8000系のうち,7年前に登場した昭和30年代の通勤車標準塗装再現編成.曳舟方がクハ8677で亀戸方がモハ8577.

途中,現在の標準色である8576編成とすれ違いつつ曳舟に到着.さて,ここからどうするか.
 まっすぐ帰宅するにしても半蔵門線,東武浅草,押上から都営浅草線と選り取りみどり.北上して北千住へ出れば常磐線に日比谷線につくばエクスプレスも選択肢に入る.
 幸か不幸か,お日様はまだもう少し空にありそう…….えいっと乗ったのは北千住行きの東武10000系だった…….
 が,ここで突然思いついたのが,牛田での京成電車へのワープ.
駅の名前が違うから,僕のような“余所者”にはすぐにはピンと来ないのだけれど,京成関屋の駅が,道路一本隔てて向かい合わせに存在している,はずである.
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東武の牛田駅構内から見た,京成の京成関屋駅.高山本線の那加と名鉄の新那加や各務ヶ原と名電各務ヶ原より,ずっと密接な関係である.でも駅名には全く関連性もないという,不思議な光景.
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そんなことを観察していたら,東急2020系が姿を見せた.なんと,100周年記念ラッピングの2122編成!
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振り返ったら東武200系.こちらは1800系リバイバル塗装の205編成!
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で,京成のホームに上がったら,AEと3000形のすれ違い!

なんだか縁起のよいことが続いているような気になって,とても幸せ.
 で,やってきたその3000形に乗ってから,また考えた.このまま日暮里まで行ってもいいんだけど……でも……そうだ,町屋で千代田線!
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町屋の駅の階段.“さくらトラム”?…荒川線か.その手があったか!
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で,町屋駅前の停留場にやってきたのは,8902の三ノ輪橋行きと8806の早稲田行き.

ということで8806のかぶりつき席に陣取って2023年最初の夕景を堪能.
 大塚で山手線に乗り換えて…でも,鬼子母神で東京地下鉄副都心線の雑司ヶ谷に乗り換えれば池袋の雑踏を避けることができる…….
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ブルーモーメント(かな?)の都電鬼子母神停留場.1月1日17時12分.
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充実した,“ほぼ”一筆書きの電車ハイクを思い返しながらいただいたのが“白牡丹”.7月刊行のNo.123に因んで,かつては山陽本線のC59やC62,D52の煙が舞っていただろう広島西条のお酒を探しているうちに見つけた.いつもレイルの原稿や写真でお世話になっている同志社大学鉄道研究会OB会(クローバー会)の,会員の方の歴史ある蔵でもある.

今年も一所懸命に楽しい本を作り続けたいと思っております.どうぞ,懲りずにお付き合いくださいますよう,お願いします.

追伸:本当は,年末にようやく展覧して感激した,東京ステーションギャラリーの企画展“鉄道と美術の150年”再訪も目論んでいた.でもとてもそんな時間の余裕はなかった.会期は1月9日まで.“2023年展覧会初め”としてお薦めとご案内しておきたい.僕も週末に再訪するかもしれない.