各地の鉄道で車輛へのラッピングが盛んに行なわれている.
ラッピング技術は日進月歩で進化を続けており,細やかな絵柄の表現や複雑な形状への貼り付けが可能となり,短期間の広告やキャンペーンばかりでなく,東京地下鉄銀座線1000系のように,ラッピングを正式の“カラーリング”とする例まで現れて,鉄道をめぐる色彩が,ますます華やかになっている.
そんな中から,今日は1月16日にお目見えして23日から通常仕業に就いた,“Ai-Me(アイミー)”ことJR貨物のDF200-201.真横の完成予想図はとれいん2023年1月号“いちぶんのいち情報室”でお目に掛けた.日本の機関車で,ほぼ全面ラッピングといえるのは,今回が初めてではないかと思う.
ラッピング技術は日進月歩で進化を続けており,細やかな絵柄の表現や複雑な形状への貼り付けが可能となり,短期間の広告やキャンペーンばかりでなく,東京地下鉄銀座線1000系のように,ラッピングを正式の“カラーリング”とする例まで現れて,鉄道をめぐる色彩が,ますます華やかになっている.
そんな中から,今日は1月16日にお目見えして23日から通常仕業に就いた,“Ai-Me(アイミー)”ことJR貨物のDF200-201.真横の完成予想図はとれいん2023年1月号“いちぶんのいち情報室”でお目に掛けた.日本の機関車で,ほぼ全面ラッピングといえるのは,今回が初めてではないかと思う.
愛知機関区に配置され,稲沢と四日市,塩浜の間を主に走行するDF200の200番代に,地域の発展や活性化への応援の一助を目的としたラッピングを行なう…と発表されたのは昨年12月1日のこと.
デザインは愛知機関区に勤務する社員が社内募集に応じて採用された,愛知県の名古屋城などと,三重県のコンビナートをイメージしたシルエットの間をタンク車を牽引するDF200を描いたもの.愛称は一般からの公募で,愛知と三重の頭文字を合わせた“Ai-Me”.漢字の“愛”と“Me”を重ね合わせて“Love Me”という意味も込められているという.
愛称の発表は1月16日に愛知機関区で実施,1週間後の23日には四日市駅で出発式が催されるという案内をいただいたので,ほかの仕事との兼ね合いから,23日の出発式に参加してきた次第.
出発式に臨むDF200-201と四日市市長,商工会議所専務理事,昭和四日市石油製油所長,コスモ石油四日市製油所長,太平洋セメント藤原工場長,三岐鉄道社長,日本石油輸送(JOT)支店長,新竹商店社長,そしてJR貨物東海支社長をはじめとするJR貨物の関係者.このほかに地元の保育園園児もお祝いに駆けつけた.
式典開始前,貨物上屋のある線路に据え付けられた機関車にはヘッドマークも装着された.しかしこれは本線での装着は予定されていないとのこと.残念.
ほぼ真横から見たDF200-201.反対サイドも,反転ではなく同じ図柄である.
前頭部運転室回りやエアフィルター部,屋根などは塗装で,側面の斜めのラインから内側がラッピング.名古屋市の屋外広告条例に合致させるため,ラッピングは全体の7割以下に抑えられている.
そして12時42分,合図とともに発車する2080列車,稲沢行き.
14輛のコンテナ車に積まれたコンテナは,1輛ごとにコンテナの形式やレタリングが揃っていて,とても美しく,新しいラッピング機関車の出発を祝うのふさわしい姿だった.
全部紹介したいところ,ちょっと我慢(?)して5輛をお目に掛けよう.
1輛目はコキ107-641に5個の20D.背が高いことを示す上端の白ラインが特徴.続いては消え去りつつある“JRF”マークの残る19Dを5個積んだコキ106.
JOTの保冷コンテナUR19Aで統一されたのはコキ104-1442・縦帯の色が製作年次によって異なるのが特徴.
海上輸送対応のタンクコンテナUT11K-95113とUT10K-95003を積んだコキ200-46.UT10Kは東京の液体化成品輸送専門会社である日輪グループの保有.
もう1輛のコキ200である-37には,三菱ケミカル物流保有のポリスチレン輸送用ホッパーコンテナUH17A.右は-5114,左は-5127.
しんがりを務めたのはコキ106-447.積まれているのはUH17A-5138だった.
なお,このDF200へのラッピングは期間限定ではなく,そればかりか,今後は他の機関車にもラッピングを施す構想があるという.同じデザインかそれとも1輛ごとに異なる絵柄になるのか……興味津々である.