このブログでは,しばしばドイツの魅力を語ってきた.昨年だけでも12月20日付けの“ドレスデンへの誘い”11月8日の“ドイツ観光局 2013年ドイツ観光テーマ発表”の2回,情勢報告を含めれば,10月5日には“今年も来日 ニュルンベルク国際玩具見本市社長キックさん”を記した.
 そして今日は,ドイツ観光局主催の“ドイツ旅行展2013”の記者会見とワークショップから,また新しいドイツの魅力をご紹介する次第.

…その前に,つい先日,会社からの帰宅時に乗り合わせた電車の車内広告がただならぬ雰囲気で,なにごとかと思ったら,ドイツ観光局の“交通広告キャンペーン”の対象になった東急5050系5169の編成だったというわけである.

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東急5050系5169編成の客室はドイツ一色.前回までは西武沿線の僕には縁の薄かったこのドイツ観光局交通広告キャンペーンだが,これからは目に触れるチャンスが増えることだろう

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側扉上の液晶画面も例外ではない.練馬駅停車中に表示されていたのは,我が家でも愛用しているバイエルンの岩塩“アルペンザルツ”だった.

こ の交通広告キャンペーン,部内では“トレインジャック”とも呼んでいるらしいのだが,1994年に始まり,今回は東急電鉄の東横線1編成,田園都市線1編 成,JR西日本の京阪神間“新快速”電車1編成で実施されている.とりわけ今回は,東急電車が地下鉄副都心線に乗り入れを開始してから初めてなので,西武 沿線住民にとっては“あれ?”となったのだった.ちなみに今回は5月16日から31日まで.

さて話を“第16回ドイツ旅行展”に戻そう.記 者会見では,日本からドイツへの旅行者数が急激に回復していること,滞在都市が一極集中ではなく全国の小さな町にも分散していること…大手旅行代理店が手 配するツアーだけでも53都市が宿泊地の対象となっているのだそうで,いかにも地方分権の国ドイツらしいと,改めて感心した…などが,ブルーメンシュテン ゲル局長から語られた.
 続いて西山ディレクターからは,2013年の観光テーマであるユーストラベルやワーグナー生誕200年,グリム童話 200年について再度説明の後,2014年以降のテーマが発表された.それによれば,2014年は“世界遺産”,2015年が“ドイツ統一25周 年”,2016年が“ドイツの自然公園”,2017年がドイツ 宗教の旅”…なのだという.
 いずれも興味深いこれらのテーマのなかでも,2015年の“ドイツ統一25周年”は,僕にとっては感慨一入.そういえば,最初で最後となった僕の東ベルリン訪問は25年前のことになるわけだ….
 “宗教の旅”とはなんだろうと思ったら,この都市が,マルティン ルターの宗教改革から500年なのだそうだ.

さらに引き続いて,今年がドイツのロマンチック街道日本のロマンチック街道との姉妹街道提携から25周年にあたるということが発表された.そういえば長野や群馬,栃木…上田や小諸から軽井沢,嬬恋,草津,尾瀬,日光あたりの道では,随所に“日本ロマンチック街道”の標識を見かけるようになった.

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ワークショップに参加した各観光局や観光街道協会,ホテルチェーンなどのメンバーが記念撮影.記者会見の会場は,昨秋に続いてドイツ大使館のアトリウムだった.

午 後は場所を移してのワークショップ.参加したドイツ各地の観光局やホテルチェーンでは,さまざまな資料を用意して自らの魅力を旅行代理店や報道関係者に語 りかける.“鉄道趣味出版物の編集者”と自己紹介したら,“私たちのエリアには魅力的な保存鉄道があって……”とか,“我がホテルチェーンでは鉄道を趣味 とする人々のためのツアーにも充分対応できる自信があるし,場合によってはツアープランを提案できますよ”などという熱心な反応が,すばやく返ってきた. いかにも“鉄道趣味の国ドイツ”らしい反応で,僕の心を躍らせてくれた.
 それらの具体的な話は,いずれ誌面でもご紹介できると思うので,楽しみにお待ちくださいますよう…….

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2013 年前半の,世界の人々が選ぶドイツの代表的観光地のトップはノイシュヴァンシュタイン城だった.2位はバーデン-ヴュルテンベルク州にあるテーマパー ク,3位はケルンの大聖堂,4位はベルリンのブランデンブルク門……そういえば,来年はベルリンの壁が崩壊してから25年の節目の 年…….Photo:picture alliance/CHROMORANGE/P. Widmann