
新しいユーロスターのロゴマークと,クラスの名称.最上級がビジネスプレミア,真ん中がスタンダードプレミア,そしてスタンダードの3タイプ.
2月末,ユーロスターの最新情報について,東京でプレスコンファレンスが催された.僕は残念ながら他の取材が予定されていたため参加できなかったが,レイルヨーロッパから,その折りの資料が送られてきたので,その内容をご紹介しよう.
今年はロンドンオリンピック開催の年.欧州大陸からの観客を輸送するためにユーロスターは欠かせない輸送機関として,公式インターナショナルレイルサービスプロバイダーに指定されている.
ピークは,陸上競技や水泳競技の決勝が行なわれる8月3日と4日といわれており,ということは,オリンピックが目的でない観光客は,この日の英国は避けた方が無難ともいえるわけだ.
そのユーロスターに新車が導入される,それもフランス製ではなくドイツ製の!というニュースは2010年10月14日のここでいち早くお伝えした.その新車であるe320系は10編成が発注されていて,2013年に最初の2編成が,翌年に残りの8編成がシーメンスから納入される.
この新編成は定員が約900名だから,従来の750名に比べて約2割の輸送力アップということになる.その時点ではロンドンからアムステルダムへの直行便
も設定される予定.それとともに,最高速度が320km/hに向上するため,ロンドンとパリの間は2時間,ロンドンとブリュッセルの間は僅か1時間半にま
で短縮される.
在来車は廃車となるのではなく,e320系の納入後に,ピニンファリーナの手によって内装がリニューアルされる計画とのこと.
e320系とリニューアルされた在来車の客室では,ともにWiFi(無線LAN)が設備されて客室でのインターネットアクセスが可能になるほか,ビデオ・オンデマンド,音楽,ニュースなどを客室で楽しむことができる.
そのWiFi,この2月からは英国とフランスの各駅のビジネスラウンジでサービスが始まっている.また5月にはパリ北駅の改装工事が完了してチェックインの手続きが“画期的に改善”される.
チケットといえば,ユーロスターでもっとも上位に位置する“ビジネスプレミア”クラスでは乗車券に指定された日時に関係なく希望の列車に乗車することができる乗車保証サービスを開始している.また,車内で下車後のタクシーを予約することが可能.
さらに2014年にはドイツ鉄道がケルンからロンドンまでの直通列車運転開始を目論んでいる…最初は1日往復のみだそうだが…….
これからも英仏海峡から目を離すことはできそうにない.