今週の火曜日,東芝府中事業所から1輛の機関車が出場した.JR貨物のハイブリッド入換機HD300形の量産仕様である.試作機は,一昨年3月25日のブログで速報し,5月号の“とれいん”でMODELERS FILEとして記事にしているから,ご覧になってその後を気にしていた方も多いことだろう.

さて当日朝9時30分,協三工業製の入換機に牽かれて,HD300-1が姿を見せた.その第一印象は……試作機とほとんど変らない……

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姿を見せたHD300-1.背後には,今や貴重な存在となった未更新のクハ103(南武線にいた525らしい)が,鉄道総研から移ったクモニ83とともに留置されていた.

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北府中駅から東芝敷地への跨線橋下あたりで折り返して出発線に据え付けられるHD300-1.デッキ手摺に取り付けられたライト類の形が試作機と異なってい るようにみえる.台車は試作機と同様川崎重工製で,1エンド側(画面左側)はFDT102Bという形式を読み取ることができた.

据 え付け終了とともに先回りし,名残りのワム80000による紙列車を眺めたりしつつ,各部分の撮影と観察を行なったが,その結果,やはりライト類の形状が 異なるほか,手摺の形状も違っていることが判った.さらに運転室も,試作機が台枠から一段ゲタをはかせたような取り付け方だったのが,普通の取り付け方法 になっているようにも見えた.

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上から見たHD300-1.

さて,中身はどのように進化したのだろうか.正式の発表が待ち遠しい.