蒸機の時代43号”や“とれいん5月号”を読まれた方なら既にご承知の通り,今日,5月26日から,東京板橋区の“ギャラリー服部・ときわ台”で,村樫四郎さんの版画展が始まっている.
 村樫さんのことは,長崎本線の海岸線でのC51やC57の優美な姿から,奥中山や狩勝峠での力迸るD51などの勇姿まで,昭和30年代の蒸気機関車を優れたカメラアイで記録されたファンとして馴染みぶかい方が多いだろう.
 国鉄線上から現役蒸機の煙が消える頃以降は版画の世界にどっぷりと浸かられて,月刊時代の“レイル”には折り込みで喜々津大草間のC51を発表されたのをご記憶の方もおられよう.
 そんな村樫さんの版画展.初日の夕刻,会場に駆けつけた.

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東武東上線のときわ台駅北口からほんの数分.閑静な住宅地の中に会場はあった.個展の案内板がなければギャラリーと気づかずに通り過ぎてしまうかもしれない.

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ときわ台駅から会場までの地図です.

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こじんまりとした会場……ギャラリーというより,サロンと呼ぶのがふさわしい……には28点の版画が架けられている.

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初日から大勢の参観者が詰めかけた会場風景.腰掛も置かれているので,落ち着いてじっくりと鑑賞することも可能.

自分で見た光景を理想の情景に仕上げるためには,作者の蒸気機関車に対する溢れるような愛情が必要だ.
 加えてどの作品にも,絵と違った勢いというか,村樫さんならではの力が,最大限に込められている.

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すべてお気に入りではありましょうが敢えて……“お気に入り”を選んでいただいたら,指差されたのが,小菅付近の荒川鉄橋風景.手前の常磐線にC57の足廻 りが,むこうの東武鉄道には英国製電機の牽く貨物列車が,そして遥か先の京成上野線には3輛編成の電車が…….夢のような一瞬だが,これも村樫さんが実際 に遭遇した情景をもとにして描かれたのだという.

さてこの個展“鉄路夢幻”.会期は5月31日(火)まで.開館時間は10時から18時(最終日は15時半まで).村樫さんは30日の午前中以外は会場に詰める予定だという.なお会場では“蒸機の時代43号”をご購入いただくこともできます.どうぞよろしく.