今週月曜日、3月27日の午後,東京渋谷で重大な記者会見が催された.
主催は,株式会社東急,JR四国,JR西日本,JR貨物の共同.
“四国・瀬戸内エリアにおける新たな観光列車の取り組みについて”という共同記者会見の案内をいただいた時点では,なんらの見当がつかず,“JR西日本のマリンライナーを改造するのかしら”とか“JR四国に観光列車に改造できる車輛はあったっけ?”とか“JR貨物が関与しているのだからTHE ROYAL EXPRESSを西でも走らせるのか?”とか,いろいろ想像妄想しながら会場に向かった僕である.
その会場のビルから見た,宮下公園.折しも通過するのはE259系N'EX.旅客航空需要も大幅に増加し,日本国内の観光旅行も緩和された今,新しい観光列車の発表には,とてもよいタイミングだといえるだろう.
そして……
発表された新しい観光列車は,“THE ROYAL EXPRESS”を岡山から松山と高松へ向けて運転するというものだった.
THE ROYAL EXPRESSの写真を背景として会見に臨む,左からJR西日本の大路洋司東京本部長,JR四国の西牧世博社長,東急の高橋和夫社長,そしてJR貨物の犬飼 新社長.写真:東急株式会社
具体的には,“THE ROYAL EXPRESS”を,北海道で運転する時と同じように5輛編成に組み替え,電源車を併結して機関車に牽引させるという.
運転区間は前述のとおり,予讃線の松山と琴平経由高松まで,宇野線と瀬戸大橋線経由岡山までの丁字状.
宇野線と瀬戸大橋線経由高松まではJR西日本の電気機関車,それ以外の四国内ではJR貨物の電気機関車が牽引するという.北海道と違って直流1,500Vでの電化なので自走できるはず…,もしかして運転士の訓練が必要だから……?と思ったら正解は“限界がTHE ROYAL EXPRESSの寸法に対応していない”だった.
北海道では専用塗色のDE15が担当しているが,瀬戸大橋と四国内では,どうなるだろうか.今では不定期の運用ばかりとなったJR西日本所属のEF65はともかく,JR貨物は広域運用しているから,専用塗色というわけにもいくまい.写真:東急株式会社
しかしまてよ?恐らくはEF210が担当するのだろうが,期間限定のラッピングならば可能かもしれない.実際にはどうなるだろう.記者会見のためのイメージズには,金帯,すなわち300番代のEF210が描かれていたが,この日にはその辺りまでの詳細発表はなかった.
各社の分担は,JR四国が駅や地域でのおもてなしとJR四国内での運転業務.JR西日本が岡山と高松の間での電気機関車提供とJR西日本線内での運転業務.JR貨物が四国内での電気機関車提供と列車の輸送.東急が商品企画や販売,サービス.ということになっている.
本来は相模湾を眺めるため1993年にデビューした伊豆急行“アルファ・リゾート21”が装いを一新して2017年に誕生した“THE ROYAL EXPRESS”.写真:伊豆急行・東急株式会社
2020年夏からはオホーツクなど北の海と親しくなり,今度は春の瀬戸内海を慈しむための旅となる…….
さて肝心の運転概要.
時期は来年2024年の1月から3月上旬に掛けて.運転回数は6回.1回あたり3泊4日.
ツアーの価格帯は80万円を超えるぐらい…….
発売は7月頃を予定しているという.
はてさて,どのような風景が展開することになるのだろうか.新しい演出に期待しつつ次の目的地へ向かった,僕である.
主催は,株式会社東急,JR四国,JR西日本,JR貨物の共同.
“四国・瀬戸内エリアにおける新たな観光列車の取り組みについて”という共同記者会見の案内をいただいた時点では,なんらの見当がつかず,“JR西日本のマリンライナーを改造するのかしら”とか“JR四国に観光列車に改造できる車輛はあったっけ?”とか“JR貨物が関与しているのだからTHE ROYAL EXPRESSを西でも走らせるのか?”とか,いろいろ想像妄想しながら会場に向かった僕である.
その会場のビルから見た,宮下公園.折しも通過するのはE259系N'EX.旅客航空需要も大幅に増加し,日本国内の観光旅行も緩和された今,新しい観光列車の発表には,とてもよいタイミングだといえるだろう.
そして……
発表された新しい観光列車は,“THE ROYAL EXPRESS”を岡山から松山と高松へ向けて運転するというものだった.
THE ROYAL EXPRESSの写真を背景として会見に臨む,左からJR西日本の大路洋司東京本部長,JR四国の西牧世博社長,東急の高橋和夫社長,そしてJR貨物の犬飼 新社長.写真:東急株式会社
具体的には,“THE ROYAL EXPRESS”を,北海道で運転する時と同じように5輛編成に組み替え,電源車を併結して機関車に牽引させるという.
運転区間は前述のとおり,予讃線の松山と琴平経由高松まで,宇野線と瀬戸大橋線経由岡山までの丁字状.
宇野線と瀬戸大橋線経由高松まではJR西日本の電気機関車,それ以外の四国内ではJR貨物の電気機関車が牽引するという.北海道と違って直流1,500Vでの電化なので自走できるはず…,もしかして運転士の訓練が必要だから……?と思ったら正解は“限界がTHE ROYAL EXPRESSの寸法に対応していない”だった.
北海道では専用塗色のDE15が担当しているが,瀬戸大橋と四国内では,どうなるだろうか.今では不定期の運用ばかりとなったJR西日本所属のEF65はともかく,JR貨物は広域運用しているから,専用塗色というわけにもいくまい.写真:東急株式会社
しかしまてよ?恐らくはEF210が担当するのだろうが,期間限定のラッピングならば可能かもしれない.実際にはどうなるだろう.記者会見のためのイメージズには,金帯,すなわち300番代のEF210が描かれていたが,この日にはその辺りまでの詳細発表はなかった.
各社の分担は,JR四国が駅や地域でのおもてなしとJR四国内での運転業務.JR西日本が岡山と高松の間での電気機関車提供とJR西日本線内での運転業務.JR貨物が四国内での電気機関車提供と列車の輸送.東急が商品企画や販売,サービス.ということになっている.
本来は相模湾を眺めるため1993年にデビューした伊豆急行“アルファ・リゾート21”が装いを一新して2017年に誕生した“THE ROYAL EXPRESS”.写真:伊豆急行・東急株式会社
2020年夏からはオホーツクなど北の海と親しくなり,今度は春の瀬戸内海を慈しむための旅となる…….
さて肝心の運転概要.
時期は来年2024年の1月から3月上旬に掛けて.運転回数は6回.1回あたり3泊4日.
ツアーの価格帯は80万円を超えるぐらい…….
発売は7月頃を予定しているという.
はてさて,どのような風景が展開することになるのだろうか.新しい演出に期待しつつ次の目的地へ向かった,僕である.