いや,東急電鉄Q Seatの車輛そのものは既に2022年8月7日付のここでご紹介しているし,西武池袋線沿線での目撃も,同年10月27日のここでご報告した.
 その後,ロングシート状態での乗車も果している.
 けれど,8月10日の営業運転開始以降,東横線方面に出かける用事……どころか,渋谷方面へ出掛けるチャンスにも恵まれなかった.
 今週の火曜日,ようやく自由が丘への用事ができた.
 途中,渋谷でホームを観察.ところが!西武のSトレイン用の販売機はあるのに“Q Seat”用が見えないのだ.
 大井町線のQ Seat車運転開始では大井町駅のホームに販売機があったと思う…帰宅後に調べてみたら,確かに写真も撮影していた…….
 やむなく駅員さんに訊ねてみたら“有人改札口でご購入ください”.
 この5年の間に変化したことといえば,ますます進む“スマートフォン頼み”の傾向.東急電鉄の案内でも,
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スマートフォンやタブレット等から会員登録を行い、Qシート列車指定券を購入(Qシートチケットレスサービス)または 東横線内の急行停車駅の改札窓口にてQシート列車指定券を購入”
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とある.
ちなみに大井町線の案内は
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チケットレスサービスがおすすめです。一部駅窓口でも発売しております。(中略)改札窓口にてQシート列車指定券を購入
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販売機はなくなってしまったのか?このところ大井町線大井町駅にはご無沙汰だから,今度,確かめに行かなくては.

“あ,停まっている,乗ろう!”ということができば,沿線住民ではなくても乗ることができる.
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渋谷駅ハチ公口改札.“Q Seat”の文字は,どこにも見えない.ヒカリエ口にはポスターがたくさん貼ってあった.

ハチ公口には仮装した乗客がちらりほらり.そういえばこの日は近年話題の“ハロウィーン”当日であった.そのつもりになれば“ハチ公口方面は要請により規制……”というアナウンスも聞こえてきた.
 そんな声をあとに,再びホームへ降りて自由が丘へと向かったのである.

そして無事に用事を済ませて渋谷へ戻る.姿を見せたのは4112編成.Q Seat営業編成運用の推定が当たったから,“やった!”である.

で,乗り込んでみたら……
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既にクロスシート.そればかりか,係員が側扉にシートを取り付けて自由乗降ができないように対処を開始.学芸大学を出たら,あとは渋谷までこちら側にはホームはない.

どこでクロスにセットするのだろうか.まさか昼間からクロスというわけではないだろう.直前の元町・中華街での折り返してセットするのだろう.次の観察課題である.

渋谷駅での客扱いは池袋方の1ヵ所だけ.
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渋谷駅停車中.このシート,もしかしたら扉故障時の緊急対用を応用したものだろうか.
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客扱い開始.折り返しの間合は,所定で3分間しかないから,慌ただしい.写真は5号車で,4号車でも同じように3人の係員が対応中.
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そして19時35分,定刻に発車して行った.乗客は各車10名ずつぐらいだっただろうか.

Q Seat組み込み列車,このあと20時5分,35分,21時5分,35分に設定されている.遅い時間帯ほど“有料着席サービス”の需要は高いだろう.それは西武のSトレインで目の当たりにしている.次回は時間帯を変えて観察しなければ.観察課題その2.

というところで,そのまま副都心線で帰宅してもよかったのだけれど,3週間後に最後の線路移設を控えたJR東日本山手線渋谷駅の様子もちらりと眺めておこうかと,改札を出ることにした.

そして,仮装した人たちの間を縫って向かった山手線ホーム.
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その途中に貼られていた工事の告知ポスター.

18日の土曜日に外回りの大崎と池袋の間が,翌日には内回りの池袋から大崎の間が終日運休となる.山手貨物線を走る列車は運休しない.埼京線列車は増発するそうだ.
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大崎方を見る.山手線ホーム(右側)の方が僅かに低いのが判るだろうか.これを左のホームと同じ高さまで扛上しようというわけである.

僕は工事の週末,その情景を観察することはできるのだろうか.