グローブベンチレーターといえば国鉄の旧形新形を問わず,“国電”を思い出すという人は多いだろう.かくいう僕もそのうちの一人である.
ということで,引っ張り出してきた西武の101系電車.ツートンの復活塗装の8輛編成で手前がクハ1197の編成,奥がクハ1193の編成である.小手指の車庫でセッティングしていただいての撮影.撮影日を見たら,もう20年前のことだった.カメラはコダックのデジタル一眼レフ機DCS Pro 14N.僕の持ち物ではなく会社の財産だった.2004-9-28
背景に写っているのは新101系で,こちらのベンチレーターは箱形の押し込み……ではなくて,形は変っても実は吸い出し式の,いわば近代的ガーランドタイプというべきもの.このベンチレーターは西武のお気に入りで,その後の新製車にも,長らく採用され続けた.
なぜ今,グローブベンチレーターなのかといえば,つい昨日,1月31日に,池添智和さんから
昨日、西武最後のグロベン車、2409編成が廃車となりました。
というお便りと,2409+2410の“思い出写真集”を送っていただいたから.
恋ヶ窪に進入する2409(手前)+2410.実にグローブベンチレーターを見事に表現した写真である.2023-8-11
パンタグラフはシングルアームタイプに交換されしまったが,この電車には“前パン”がよく似合う証しともいえるアングル.2023-8-11
池添さんのアルバムには,最近1年ほどの,この編成の思い出シーンが,これでもかというほどギッシリ詰め込まれていた.その中から,ほんの一部を紹介すると……
2065編成と手を組んで西武新宿行き準急の先頭に立つ2409+2410の勇姿.所沢-東村山 2023-4-7 写真:池添智和
グローブベンチレーターのシルエット.東村山-小川 2023-8-10 写真:池添智和
この2409+2410は,1月30日に新2000系の2517編成とともに横瀬に自力回送されたとのこと.
これによって,旧2000系で原形の顔を残すのはこれで2連の2417編成と2419編成だけになった.ただしこの2編成,旧2000系のグループとはいえ,床下の機器配置が新2000系に準じているから,旧新ミックスグループといえるかもしれない.
後ろ向きの話題ばかりではつまらない,というか,今日の帰宅時に遭遇した話題.
それは僕の地元,池袋線の2000系に室内燈をLEDに交換した編成が登場していて,その編成に遭遇したこと.
買物の必要があって,少し早めに事務所を引き上げ,折しもやってきた2000系に乗ったら,なんだか照明が.
豊島園行きだったものだから,練馬で既にほとんど無人状態となった.2071編成の池袋方先頭車2072.
燈具は直管タイプ.なんだか普通の蛍光燈と同じように写ってしまったのは,ホワイトバランスがオートのままだった結果である.
次の電車を待っている間にやってきた池袋行きも2000系.先頭は2080だから,2079編成ということになる.これも光の色から,LEDに交換しているようだ.
そして到着したのが,またもや2000系だったという幸運(?).ただしこの編成は従来の蛍光燈だった.2091編成の2292.
関東には多かった.いや,“関東”ではなく,“西武鉄道”に多かっただけ.払い下げの国電を使っていた鉄道はともかくとして,自社オリジナルの電車に積極的に採用した例は,相模鉄道の5100系ぐらいしか,ぱっとは思いつかない.実のところはどうなのだろうか.
2024.02.06追記
阪神7801系“経済車”を忘れてやいませんか?とのご教示をいただいた.途中からは冷房付きで新製されたし,西宮に住んでいた中学生時代はもっぱら国電利用であり,趣味的に観察するようになった頃には全部改造済みだったから……そういえば救援車110形も載せていたような.
東京では交通局10-000形,新京成の100形や800形にも使っていたとのこと.勉強させていただきました.“関東には多かった”という僕の印象は,ある意味では正しかったのかも……と,イイワケしておこう.
ご教示,ありがとうございました.なんだか,まだ出てきそうだ.……さらに追加.63関連を除けば,京王2010系の多くも使っていたとのこと.
背景に写っているのは新101系で,こちらのベンチレーターは箱形の押し込み……ではなくて,形は変っても実は吸い出し式の,いわば近代的ガーランドタイプというべきもの.このベンチレーターは西武のお気に入りで,その後の新製車にも,長らく採用され続けた.
なぜ今,グローブベンチレーターなのかといえば,つい昨日,1月31日に,池添智和さんから
昨日、西武最後のグロベン車、2409編成が廃車となりました。
というお便りと,2409+2410の“思い出写真集”を送っていただいたから.
恋ヶ窪に進入する2409(手前)+2410.実にグローブベンチレーターを見事に表現した写真である.2023-8-11
パンタグラフはシングルアームタイプに交換されしまったが,この電車には“前パン”がよく似合う証しともいえるアングル.2023-8-11
池添さんのアルバムには,最近1年ほどの,この編成の思い出シーンが,これでもかというほどギッシリ詰め込まれていた.その中から,ほんの一部を紹介すると……
2065編成と手を組んで西武新宿行き準急の先頭に立つ2409+2410の勇姿.所沢-東村山 2023-4-7 写真:池添智和
グローブベンチレーターのシルエット.東村山-小川 2023-8-10 写真:池添智和
この2409+2410は,1月30日に新2000系の2517編成とともに横瀬に自力回送されたとのこと.
これによって,旧2000系で原形の顔を残すのはこれで2連の2417編成と2419編成だけになった.ただしこの2編成,旧2000系のグループとはいえ,床下の機器配置が新2000系に準じているから,旧新ミックスグループといえるかもしれない.
後ろ向きの話題ばかりではつまらない,というか,今日の帰宅時に遭遇した話題.
それは僕の地元,池袋線の2000系に室内燈をLEDに交換した編成が登場していて,その編成に遭遇したこと.
買物の必要があって,少し早めに事務所を引き上げ,折しもやってきた2000系に乗ったら,なんだか照明が.
豊島園行きだったものだから,練馬で既にほとんど無人状態となった.2071編成の池袋方先頭車2072.
燈具は直管タイプ.なんだか普通の蛍光燈と同じように写ってしまったのは,ホワイトバランスがオートのままだった結果である.
次の電車を待っている間にやってきた池袋行きも2000系.先頭は2080だから,2079編成ということになる.これも光の色から,LEDに交換しているようだ.
そして到着したのが,またもや2000系だったという幸運(?).ただしこの編成は従来の蛍光燈だった.2091編成の2292.
現在の池袋線系統で見ることができる2000系は,この3編成のほかには武蔵野鉄道色の2069編成,パンタグラフ撤去跡が残る2075編成,未更新の2073編成と2089編成,そして更新車の2091編成の合計8編成,だと思う.さて,これを多いと見るか少ないと思うか.
室内燈をLEDに更新した編成が現われている(池添さんによれば新宿線にもいるらしい)ということは,少なくともその編成は,まだ当分,活躍が続くといえるの,だ,ろうか.ということで,今回は去年11月16日付の“2023年秋の西武鉄道池袋線界隈”以来の西武報告であった.
※2024.02.06:阪神7801系,東京都交通局10-000形,新京成100,800形などについて追記.