造形作家芳賀一洋さんと,その生徒による作品展が有楽町で開かれています.
一昨日に伺ったので,会場の様子をダイジェストでご紹介しましょう.
会場はお馴染み交通会館B1Fのゴールドサロン.
前回と同じく,入り口を入って手前が生徒たちの作品,奥には芳賀先生の作品が展示されています.


高谷 俊昭さんの“北辺の駐泊所”.かつて北海道の駐泊所に見られた板張りの給炭台と六角形の給水塔が中心に配され,年月を経た屋根や木の質感が丁寧に再現されています.
山野 順一朗さんの“機関庫”.こちらも似た題材ですが,屋根板をあえて取り付けず,庫内の複雑な木組みや線路間のピット表現などが良く見えるように仕上げられています.
鈴木 克哉さんの“花火が彩るノイシュバンシュタイン城”.下方に石積みのアーチ橋を渡るNゲージのエンドレス,山の上にはバイエルンの名城を再現.背景の夜空には花火が煌めいています.
作者のお嬢様の結婚式で飾るために製作した作品だそうです.


関根 裕子さんの“東海道五十三次 家康ゆかりの6宿”.藤川・興津・岡崎・藤枝・府中・浜松といった宿場町を再現した連作です.
一つひとつの作品は小さいながら,限られたスペースに要素を落とし込むデザインセンスはパイクやジオラマにも似たものを感じます.
篠原 裕一郎さんの“1/24 ストロベリーフィールド”.ビートルズの歌でも有名なリヴァプールの孤児院の門を1:24で製作.真鍮線や樹脂型を駆使して複雑なデザインの門扉を見事に再現しています.
奥の部屋は照明をぐっと落とし,芳賀先生の作品が展示されています.
写真は2022年に製作された“デカルト通り48ローゼ”.大きなショーウィンドウ越しに見える什器や売り物のパンのリアルさに思わず引き込まれます.


“いちようの作業場”.こちらはぐっと照明を落とした室内を覗くと旋盤や工具がテーブルに所狭しと並び,これから何が作られるのかという想像力がかきたてられます.
会期は今週土曜まで.交通便利な場所での開催ですので,皆様ぜひ足をお運びください!!
はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部作品展
日程: 2024年2月25日(日)~3月2日(土)時間: 11:00~20:00 (初日は13時開場・最終日は19時まで)
会場: 東京交通会館B1Fゴールドサロン(JR有楽町駅前です)
電話: 03-3215-7933(期間中会場直通)
入場: 無料