一昨日,4月16日朝の阪急電鉄京都線正雀駅周辺は,心地よい興奮に包まれていた.
 最初に発表されたのは2023年10月6日,このブログで紹介したのは少し遅れて10月12日となったが,その直後からアクセスが急上昇.いまもなお,検索サイトから訪ねてきてくださる方が絶えない.
 そんな人気の阪急2300系,既に速報サイトでは紹介が始まっていることだろうが,ここでは,僕の目で見たままの,真新しい2300系をお伝えしてみよう.
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公開が始まって間もない時間帯.運転室はTV局や新聞社などの取材陣で満員.ヘッドマークは報道公開用の特製品ではなく,実際に使用されるものである.

編成は梅田方から順に2300(Tc)+2800(M)+2900(M')+2350(T)+2450(T)+2850(M)+2950(M')+2400(Tc).
  このうちの2350が,今回最大注目の座席指定車“PRiVACE(プライベース)”である.
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縦長の窓がずらりと並んで車体の中央に幅の広い両開き扉が配された“PRiVASE”,2350.1座席1窓という配置から,かつてのスロ50やスロ51に思いを馳せた僕は,頭が古い? 中央出入口は,もちろんナロハネ10!

側扉幅は,見た目には随分と広く感じるのだが,実際には一般扉と同じ,1,300mm幅だそうである.
 車体中央に乗降口を配するのは,乗り心地のよい部分をデッキでつぶすとは……とか,乗降時に混雑して遅延の原因になるのでは?……などという声も聞こえてきそうだが,座席指定ならば遅延は杞憂かもしれない.それよりも,側扉数を最小限に絞ることで定員を確保できるというメリットがあるのかも.
 ちなみに座席配置は,京都方の客室では山側(京都に向かって左)が1人,川側(右)が2人.大阪方の客室では川側が1人で山側が2人掛けである.
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プライベースの客室.2人席では肘掛だけではなく,衝立も設けられていて“個室感覚”を強調している.1人席の床近くにペダルが見える通り,回転式クロスシートである.さすがに.もちろんリクライニングする.
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リクライニングさせた2人席.肘掛にはテーブルを内蔵する.まるで長距離特急車のようだ.腰掛表地は阪急伝統のオリーブ色.そして壁面をはじめとする内装には木目調をふんだんにあしらっている.

長距離特急といえば,フリーWi-Fi,全座席への電源コンセント設置,大形荷物置き場も設けているあたりを見ると,本当にそのまま,夢の名古屋あたりまで走っていってしまいそうである.アテンダントも乗車するし.

さて一般車.
 こちらは車端部を除き通路を挟んで2/2人掛け転換式クロスシートが並ぶ.
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表地はやはりオリーブ.ストライプがあしらわれているのがプライベースとは異なる.床の模様も独自のデザインで差別化がは
かられている.


そして運転室.
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阪急標準の両手操作T形ハンドルを備える運転席.貫通式ながら他車との併結運転を考慮していないので,開放感は充分.

なお台車は日本製鉄のボルスタ付きモノリンクFS579M(動力台車)とFS579T(付随台車).主制御装置は新京阪以来の伝統が守られて東洋電機製造製のハイブリッドSiC素子適用のRG6054-A-M.補助電源装置は同じ東洋電機製造製のRG4109-A-Mを採用している.

この2300系とプライベース,営業運転は7月から開始とアナウンスされている.現状,2300系は1編成だけで,他は9300系のうち6編成に“PRiVASE”車を組み込んでの営業運転開始となる予定.組み込み用の2350形2356~2361は既に搬入されている.ということは,2300系はあと5編成が製造されて12編成での運転,というのが最終的な姿なのだろう.

営業運転開始が,待ち遠しい!

※2024.04.19:プライベース客室の座席配置について訂正と追記(アンダーライン部)