今週初め,5月20日の昼下がり,西武の新101系263編成に牽かれた6輛編成の電車が小手指駅へ到着した.
 電車はしばし停車の後,しずしずと車両基地へと…….
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そのシーンから3時間前,僕のカメラ内時計では10時38分のこと.武蔵野線の新秋津駅構内での歴史的シーン.左が新101系263系,右が8000形8261編成.去年の構想発表までは,世の中の誰もが思いもよらなかった併結の瞬間である.
※クリックして展開するサイズがいつもより大きいです.ご注意ください.

友人から“小田急8000形が小田原方面に向けて海老名を出たよ”という報が届いたのは5月18日の深夜……暦の上では日付が変わって19日になってまもない頃だった.
 それっとばかりに飛び出すわけにもいかず,家を出たのは夜が明けてから.
 新松田からだと沼津で折り返して丹那を通って……熱海が昼頃だろうかと見当をつけ,“絶対に対向列車と被らない場所”と,“周囲の情景の特徴で一目で撮影場所が特定できること”を条件として向かった先が国道1号線の馬入橋.
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EF65 2074に牽かれて姿を見せたのは12時49分のことだった.今日ばかりは“幸いにして”日が射していなかったので逆光に頭を悩まされることにはならなかった.

馬入橋といえば,夏至の頃(今年ももう間もなくだ!)に何度か狙った,佐川急便のスーパーレールカーゴを久しく撮っていない.カメラの高感度性能が向上した今こそ,狙うことができるわけだし,JR貨物の今年度の事業計画の中に“新世代の貨物電車開発”という項目が含まれていたことにも,待っている間に思い当たったことである.

閑話休題.今日はどこまで行くのか…….
 横浜羽沢か新鶴見信号場か,それとも川崎貨物か.西武40000系では横浜羽沢で1泊する.新鶴見信号場なら付け替えの機関車は選び放題(それは違うと思うが)だけれど,そのまま新秋津まで行ってしまうと向きが変ってしまうではないか,ならば川崎貨物!
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京急電車の小島新田駅にほど近い,川崎貨物駅(元の末広町)に顔を出してみたら,ちゃんと到着していたけれど,電車の周囲に人の気配はなかった.

ということで,19日はゲームセット.
 でも冷静になってみれば,“向きが”というのは,僕が勝手に思い込んでいただけで,実際にはどっち向きが都合よいのか,それは西武鉄道の人々が決めることなので,そのまま秋津へ向かったかもしれないのだけれど.

では20日はどうなるのか,いろいろこれまでの実例と経験から思いを巡らせてみたのだけれど,朝のラッシュ時を避けながら小手指へお昼早い時間帯に到着させるためには,川崎貨物を早朝に出る必要がある.ここでもきのうと同じ“被らない”と“場所を簡単に特定できること”を条件に考えたら,僕の頭には1ヵ所しか思い当たらなかった.
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それがこの駅.南武線の尻手である.昨日と同じEF65 2074に牽かれて姿を見せたのが,6時33分のことだった.ホーム上のこととて,僕と同じことを考えた人たちとどのように……と思いはしたが,極めて平和有効裡,和やかなムードであった.ほっ.

新鶴見信号場で停車するのは間違いないが,どのぐらい停車するのか…….えいっとばかりに新秋津までワープ,とも思ったけれど,気がついたら(?)御幸跨線橋を渡っていた僕である.
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お目当ては,ずっと奥の方に止まっていた.新川崎ふれあい公園の金網にしがみついてこの1カットだけを抑えて早々に退散…….雨が激しくて.


そして冒頭のシーンに繋がるわけである.

さらに移動して小手指に到着するころには雨もやんだ.やれやれ.
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小手指駅3番線から,大きく身をくねらせつつ車両基地に向かう263編成と8261編成.

見送ったところで空を見上げたら,なんと薄日が射してきた.なんだか8000形の明るい未来を示すように.
 未来といえば,西武ではどんな色でどのような形式番号になるのだろうか.8000系のままでよいような気もするが,新交通システムの8500系と重複するよなぁ.そもそも,いつごろお目見えするのだろうかと,いろいろ考えつつ,事務所に向かったのであった.
……と,思ったら,今日,小手指の車庫線で6000系,40000系,20000系と並んで留置されていたとの連絡があった.行きたかった!