とれいんでは,6月号の227系500番代に続いて,JR西日本最新振子式特急車273系を7月号のMODELERS FILEで採り上げた.前者は昨年の秋から営業運転に就役していたものの岡山訪問の時宜を得ず,せっかくだから今年春の273系“やくも”とセットで取材しようと企画していたものである.
 実際,岡山地区では山陽本線の岡山と倉敷の間,そして伯備線の新見までの間では,両方の電車をセットで撮影取材することができる.僕が大阪住まいならば,ほとんどなんのためらいもなく,それぞれの運転開始の時点で出掛けたことだろう.
 結果的には227系500番代も4月になってから運用範囲が拡大し,とりわけ3輛編成グループの数が増えて,ずっと撮影が楽だったのだけれど.でも,さらにいえば,つい先日,準備工事だったホーム状況確認カメラを実装したL16,L17編成が川崎車両から出場したそうだ.まぁ,きりのないことである.
 227系500番代も273系も,近畿車輌で実施された報道公開には出向くことができなかった.だから,ぜひとも乗ってみなくちゃ,である.そうでなくても原稿を書くことはできるのだけれど,でも自分の目で見た印象とそうでない印象は大きく異なると信じて疑わない僕である.
 さて実際に乗車できたのは,鳥取と島根の旅を終えて岡山へ戻ってきた4月15日のこと.朝のうちに撮り残していた屋根上写真を撮影したあと,倉敷発12時24分の“やくも11号”.途中で折り返して381系の“やくも”で倉敷へ戻って……という算段であった.
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定刻通りにやってきたのはY3編成.
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一応,グリーン席も室外から観察し……
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グループ席は空いていたので,ちょっとだけ座ってみたり……
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で,降り立ったのは備中高梁

もっと奥まで乗っていたかったけれど,なにしろ翌日の朝から阪急2300系の報道公開,ということになったので,この日の遅くならないうちに大阪へ到着していなければ,ということでの苦渋の選択.

折しもこの日の数日後に発売される,レイルNo.130には早川昭文さんの“お城と鉄道”では,残存12天主のひとつとして備中松山城が採り上げられているのだが,その最寄り駅である.でも,なにしろ13時10分発の“やくも14号”で折り返さなければならない.
 とても訪問しているヒマはない.
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せめて,ということで駅名標に描かれたお城を鑑賞して我慢.
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そして二段階に嵩上げされたホームなど構内を見渡したのだけれど,家に帰ってからびっくり.画面中央電柱の右の山頂に!

なんともはや.ズームして撮影しておくべきであった.

そしてやってきたのはクモハ381-509を含む編成であった.
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シートピッチ拡大によって生まれた“1人掛け普通席”!これは記録しておくべきだろう.
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美袋(みなぎ)のあたりだろうか.静かな高梁川と並走する.

レイルNo.88の“高梁川をめぐる鉄道”で見た風景を,ようやく実際に見ることができた.いや,D51 858に牽かれて伯備線を走破した時にも見てはいるけれど,それは電化前の半世紀以上昔のこと.

それにしても,50年の技術の進歩はすばらしい.経年の劣化に起因する部分もあるのだろうけれど,往路でのスムーズさに比べて“振子してるよ!”という主張が強い,381系であった.
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降りたのは総社.この227形にのって倉敷へ戻るつもりが,なんだかウロウロしているうちに,発車して行ってしまった.あれぇ.

しょうがないので,井原鉄道の気動車などを眺めつつ,213系に乗ってひと駅の旅となったのであった.お粗末さま.