8月2日,東急電鉄から衝撃的なニュースが発表された.
“引退した8500系が4両編成になって復活します!”
最後まで残った8637編成を,社内の技術伝承に活用しつつ,団体臨時やイベント列車用として“動態保存”するのだそうである.
8637編成といえば,落成まもない頃からの“東急ケーブルテレビジョン”ラッピングから,水玉模様を追加と変化したが,もっとも馴染み深いのは,この,青帯だけの時代だろうか.たまプラーザ 2011-2-23 写真:深尾 丘
1年前,最後まで残っていた3編成が現役から退くに際しては,とれいん2022年3月号のMODELERS FILEで詳しくご紹介した.
東急8500系電車というのは,1975年以降,田園都市線の発展とともに大増備された形式であり,当初の4輛から順次長くなって最終的に10輛編成40本400輛という大世帯となり,長い間,同線のシンボル的存在であった.
2002年の5000系(二代目)登場により,やや勢力は縮小したものの,主力であることに変りはなく,本格的に主役の座を譲るのは,2020系が2018年にデビューして以降のことである.
2020系の増加ペースは早くて,2021年2月25日のここで既に“しばらく佇んでいて気付いたことがもうひとつある.それは8500系の姿が激減したこと”と記しているほどに.
そして翌年7月28日付のここでは“現われたのは東急電鉄8500系8637編成だった.あれほどたくさんいた8500系も,いよいよこの1本だけ.今日はいいことがあるぞ!と思わせてくれた出逢いであった”と成り果てた.
今日お目にかけるのは,ほぼ同時期に撮影した“最後の1本”8637編成,
二子玉川駅に到着する押上行き準急.四角い惜別ヘッドマークを取り付けていた.
結局,最後まで残ったこの編成も,翌年1月には現役引退となった.
あれほどたくさんいた8500系の中で,青帯で終始した唯一の編成が最後まで残ったのは,なんという偶然のことだろうか.
僕が8637編成を最後に見たのは,翌年新年号の地下鉄特集で採り上げる予定の地下鉄8000系の真横を撮ろうと待ち構えていた,2022年10月28日の高津駅でのことだったかもしれない.
そして8月2日の発表では,まず4輛編成になること.
その4輛とは二子多摩川方から8637+8798+8980+8537であること.
運転開始は2024年秋の予定であること.
運転線区は,大井町線,田園都市線の二子多摩川から長津田の間,そしてこどもの国線であること.
帯は,8637の前面がオリジナルの青で8537が一般的な赤.側面は南側が青帯,北側が帯なしであること.
現車は既に工場から長津田検車区へと移動しているようだが,さて,残された4輛は,オリジナルのままでは電動空気圧縮機や補助電源装置が“不自由”である.8798と8537は主制御装置があるから床下は既に満杯状態.電動空気圧縮機は既に8637に取り付けられているから,8980に,補助電源装置を8637に新設するというのが,妥当な改造であろうかと…….実際にはどうなっているのか.
もっとも一般的なスタイルの8500系ではなく後期のいわゆる“軽量車”であることや,本来は4輛編成を組んだことのない編成であったりするけれど,欲はいいだすときりがない.僕はただひたすらお披露目が待ち遠しい.いつになるのか……例年ならば9月に開催される“東急電車まつり”が有力?
楽しみが,またひとつ増えてしまった.
“引退した8500系が4両編成になって復活します!”
最後まで残った8637編成を,社内の技術伝承に活用しつつ,団体臨時やイベント列車用として“動態保存”するのだそうである.
8637編成といえば,落成まもない頃からの“東急ケーブルテレビジョン”ラッピングから,水玉模様を追加と変化したが,もっとも馴染み深いのは,この,青帯だけの時代だろうか.たまプラーザ 2011-2-23 写真:深尾 丘
1年前,最後まで残っていた3編成が現役から退くに際しては,とれいん2022年3月号のMODELERS FILEで詳しくご紹介した.
東急8500系電車というのは,1975年以降,田園都市線の発展とともに大増備された形式であり,当初の4輛から順次長くなって最終的に10輛編成40本400輛という大世帯となり,長い間,同線のシンボル的存在であった.
2002年の5000系(二代目)登場により,やや勢力は縮小したものの,主力であることに変りはなく,本格的に主役の座を譲るのは,2020系が2018年にデビューして以降のことである.
2020系の増加ペースは早くて,2021年2月25日のここで既に“しばらく佇んでいて気付いたことがもうひとつある.それは8500系の姿が激減したこと”と記しているほどに.
そして翌年7月28日付のここでは“現われたのは東急電鉄8500系8637編成だった.あれほどたくさんいた8500系も,いよいよこの1本だけ.今日はいいことがあるぞ!と思わせてくれた出逢いであった”と成り果てた.
今日お目にかけるのは,ほぼ同時期に撮影した“最後の1本”8637編成,
二子玉川駅に到着する押上行き準急.四角い惜別ヘッドマークを取り付けていた.
中央林間方8537のヘッドマークは丸形だった.
結局,最後まで残ったこの編成も,翌年1月には現役引退となった.
あれほどたくさんいた8500系の中で,青帯で終始した唯一の編成が最後まで残ったのは,なんという偶然のことだろうか.
僕が8637編成を最後に見たのは,翌年新年号の地下鉄特集で採り上げる予定の地下鉄8000系の真横を撮ろうと待ち構えていた,2022年10月28日の高津駅でのことだったかもしれない.
そして8月2日の発表では,まず4輛編成になること.
その4輛とは二子多摩川方から8637+8798+8980+8537であること.
運転開始は2024年秋の予定であること.
運転線区は,大井町線,田園都市線の二子多摩川から長津田の間,そしてこどもの国線であること.
帯は,8637の前面がオリジナルの青で8537が一般的な赤.側面は南側が青帯,北側が帯なしであること.
現車は既に工場から長津田検車区へと移動しているようだが,さて,残された4輛は,オリジナルのままでは電動空気圧縮機や補助電源装置が“不自由”である.8798と8537は主制御装置があるから床下は既に満杯状態.電動空気圧縮機は既に8637に取り付けられているから,8980に,補助電源装置を8637に新設するというのが,妥当な改造であろうかと…….実際にはどうなっているのか.
もっとも一般的なスタイルの8500系ではなく後期のいわゆる“軽量車”であることや,本来は4輛編成を組んだことのない編成であったりするけれど,欲はいいだすときりがない.僕はただひたすらお披露目が待ち遠しい.いつになるのか……例年ならば9月に開催される“東急電車まつり”が有力?
楽しみが,またひとつ増えてしまった.