昨日11月20日,東京臨海高速鉄道(りんかい線)の新形車71-000形(ななまんいっせんがた)が新潟県新津の総合車両製作所新津製作所から出場したという報せがあった.
 そこで今日,早起きして向かったのが籠原駅の熊谷寄り構外.かつて185系211系などの真横を撮影した際には足繁く通ったポイントである.新車では新津からのE235系量産先行編成も,ここで撮影した…….E235系の時にはお昼過ぎの通過だったが,今回は新津発が午後で,高崎操で夜明かし…….早起きとなった次第.

さて,やってきた71-000形.牽くのはEF65 2067.続く電車はステンレス地肌に鮮やかなブルーのラッピングが施され,とてもあでやか.
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機関車側の前頭部は汚れ除けのシートが掛けられていて,表情が見えない.でも今回は全体のラッピングが青系統だから,全然違和感がなかった.車体裾,乗務員扉の脇には定員表示とともに“東臨運輸区”という配置区表記がある.JRでは姿を消しつつある中で,独自性を発揮したといえよう.

ここから先は,帰宅してPCのモニターを前にしながら写真を読み取った結果が含まれる…….

まず車号と車種は,川越(大崎)方から新木場方へ順に71-101(Tc)+71-102(M')+71-103(M)+71-104(T)+71-105(T)+71-106(M)+71-107(T)+71-108(M')+71-109(M)+71-110(Tc)で,旅客案内上の号車番号と一致している.なお70-000形は新木場方から70-xx0+70-xx1+70-xx3+……という順番なので,逆転したことになる.
 中間電動車の位置はE233系7000番代や相模鉄道12000系と同一である.
 M車…71-109,71-106の海側には三菱電機のマークが表示された主制御装置が取り付けられている.
 補助電源装置は71-109と71-102の海側に取り付け.外箱の形状はJR東日本のE233系7000番代用SC91や相模鉄道12000系ST-SC91と同じに見える.
 パンタグラフは71-109,71-106の川越方と71-103両端に搭載している.E233系7000番代や相模鉄道12000系のパンタグラフ2基装備車は,71-106に相当する中間ユニットだから,これも独自仕様ということになる.

籠原で通過を見送ってさいたま新都心……大宮操に移動したら,観察しやすい場所に停車していた.さっきとは異なる,山側を見たかったので駅の外の線路と並行する道路から柵越しに観察.
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川越方先頭車71-101.前面窓ガラスはE233と同じように見えるが,構体(FRP構造物)の上端にはヒサシが取り付けられ,裾には膨らみがあったりして,カラーリングの違いにとどまらない独自性を打ち出している.運転室の中にはなにやら人形のようなものと札が見えるが,この距離からでは,ちょっとよく判らない.
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TS-1051台車.付随台車である.TR255Aに瓜二つである.電動台車の形式はTS-1050.
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71-102,71-105,71-108の山側に取り付けられた電動空気圧縮機.外箱に特徴の多いクノールブレムゼ製.
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パンタグラフを2基搭載した71-103.そういえば,車体側面にはE233系のような窓上下の継ぎ目がない.ということは,この電車は相模鉄道12000系の姉妹車というべきなのかもしれない.

そういえば屋根はどうなってる?さっきの“物体”の正体は?
 ということで,大宮から大崎までの間でオーバーパスを頭の中で探してみて……原宿の水無橋に決めるまで,さほど時間は要しなかった.
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列車無線アンテナは4本!信号炎管はJR東日本が廃止したから,この電車からも姿を消している.空調装置の外観はAU726系に酷似している.
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そして川越方先頭車71-101.“物体”は東京臨海高速のマスコットである“りんかる”だった.そして札には“はじめまして りんかい線 新型車両です”と記されていた.

さて,発表では営業運転開始は令和7年度下期に第1編成の営業運転開始とされている.車輛の落成から1年間かけて,慎重に熟成させるのだろう.そしてその後,令和9年度上期中に,全ての70-000形を置き替えることになっている.
 今日は機関車に牽かれて走ったこの線路を,一日でも早く自力で走行することを,そしてMODELERS FILEで全貌を紹介できる日を,楽しみに待ちたい.