いまや,日本で最大規模と思われるカメラ・映像関連のショーに成長した“CP+(シーピープラス)”.
初めて訪問したのがいつなのかそれは去年のここでも記した通り,2011年のことのようである.
雪とかウィルス騒ぎでの開催中止や,冷たい雨の中での訪問など,10年以上の歴史の中ではさまざまなことがあった.
今年の初日,今日2月27日は幸いにして寒さも和らいだ,極めて穏やかな幕開け……と思っていたのに,乗客の急病介護のためとかで,遅れるのはよいのだけれど,なんと,途中の武蔵小杉で運転打ち切り!続行の列車は各停! 時間に余裕を見ていたから,大遅刻にはならなかったものの,会場へ到着した時には,ゲートはオープン済みだった.
みなとみらい駅から延々歩いてたどりついたパシフィコ横浜のエントランス.電車のアクシデントさえなければ,ほんとうに平和な幕開けだったのだが.
で,真っ先に訪問したのは焦点工房という名前で,さまざまなメーカーのボディとレンズを組み合わせることを可能とするマウントを開発,販売している会社.
なぜ“真っ先”だったのか.それは,ニコンが,長年にわたって使い続けてきたFマウントを,ミラーレス一眼カメラの開発に際してZマウントに変更したことに起因する.
いや,ニコンのことだから既存ユーザーへの配慮は手厚くて,FマウントのレンズをZシリーズのボディーに取り付けることが出来るアダプターを,“FTZ”という名前で販売している.これで多くの古いレンズが,これからも活用できることになったのだけれど,落とし穴が一つ.それは,レンズ内に手振れ補正モーターがないレンズでは,マニュアルフォーカスレンズになってしまうということ.うむ.ということで,試してみたのだけれど,もう30年以上もオートフォーカスに浸ってしまっている身には,もう昔のように車輛の動きに合わせてフォーカスリングを操ることは,できなかったのである.堕落(!?)
Zfに取り付けられた,古い50mmf1.8.僕も使っていた,いいレンズである.後継のf1.8Gは,バリバリの現役である.アダプター内にモーターを組み込んでしまうという大胆な構造である.価格は……50,000円ぐらいだろうか.勝手な予想だが.
製品名はLA-FZ1という.展示されていたのは最終よりももう一歩前の試作品で,昨日の夕方にようやく出来上がったものだという.だから若干のバグはあるものの,5月を予定する発売までには,完璧に仕上げるとのこと.楽しみ!とはいえ,僕が最も望んでいた望遠レンズはモーター内蔵の製品に買い替えてしまったのだけれど,古いけれど気に入っているレンズは,まだある.
高校生の頃に清水の舞台から飛び降りて買い求め,50年以上も使い続けている三脚は,フランスのGITZO.今ではこの業界も再編が進んで,イタリアのManfrottoに合併されている.
なにしろデジタルの時代になって高感度性能は桁違いに向上し,さらに手振れ補正システムも進化したから,よほどのことがない限り,日常の撮影では三脚の御用がなくなってしまった僕である.
一方では,数年以上前から“杖”を兼ねての一脚を持ち歩くのは悪くないかも……とも思い続けている.と,目の前に,三脚類を展示しているブースがあった.ちょっと聞き慣れない,TOKIWA STYLEというブランドのブースだった.
もともとの名前は常盤写真用品株式会社.1951年から名古屋市を本拠地として写真用品の総合商社として活動を続けている会社.長年の経験を活かしての自社ブランドスタートなのだという.
画面左側にずらっと並んだ一脚.主にカーボン製で,最大高さは1,605mmから1,710mmまで4種.角度調整機能付きのレベラーベースを組み合わせれば,足場が悪い場所でのカメラ保持に大いに役立ちそう.5月頃から本格的は何倍がスタートする予定だという.
コンパクトデジカメというジャンルは,スマートホン内蔵のカメラ(あれ?)によって縮小のの一途をたどり,僕が愛用しているクールピクスP7700というカメラも,後継を見つけることが出来ないでいる.そんな中,ニコンが久しぶりのクールピクスを発表したというので見せていただいた……
ボリュームにびっくり! P7700と並べてみれば,レンズ交換ができないというだけで,立派なミラーレス一眼である! まぁ,フルサイズ換算24mmから3,000mmまでのズームレンズ装備というから,無理もないけど.
SIGMAでは,本当にコンパクト,なおかつユニークな構成という触れ込みのBFというカメラも見せてもらった.
全景.前方から見ると,操作系のボタンやスイッチやレバーは,皆無である.しかし比較対象がないから,大きさがよく判らない.
で,展示テーブル全体を写してみると…….中央を横切る“角材”は,なに?
いやはや,アルミのインゴットから削り出してボディーを製作しているのだそうだ.だから,心地よい,充分な持ち重り感を味わうことができる.
コンパクトカメラと謳いながらレンズ交換は可能.だから,レンズを外せばポケットに忍ばせることは可能.問題は,お値段.自社のオンラインショップでは385,000円の予定だという.ちょっと,いや少しか?贅沢なおもちゃ……にできると,いいなぁ.4月には発売だとか.
オリンパス…ではなくOM SYSTEMがOM-3を発表していた.往年のOM-1のイメージ充分.近年のレトロ調デザインの中では出色のできではないかと思うのだが,どうだろう.
去年も紹介した,ハッセルブラッドの907XとCFV100Cの組み合わせによる1億画素のシステム.価格が7桁台というのでちょっとと思っていたら,なんだか身近な友人が…….こんど,じっくり見せてもらおうと思っている(え?
カメラ関係出版社が展示ブースをだしているのは,昨年と同じ.デジカメ関連出版物を刊行しているインプレスのグループ会社となったイカロス出版も,旅と鉄道及びその増刊などを展示.イカロス出版の“はじまり”ともいえる“エアライン”誌もお隣でブースを展開.3月1日の12時40分からは会場2階のステージAで,旅と鉄道の現編集長である上野弘介さんとフォトグラファーである持田昭俊さんの講演が予定されている.
びっくりしたのが,このブース.ちょっと古い,とれいんやレイルの奥付にこの名前が印刷されていたのをご記憶だろうか.印刷老舗の東京印書館である.個人での写真集出版という分野に力を注いでいて,そのアピールが出展目的のひとつだという.
と,会場をぐるぐる回っていたら,あっという間にお昼を過ぎていた.
いつも通り,中華街へ移動し,四川風の炒飯で寝不足の頭に活を入れ,石川町の駅へ.
貨物列車が来るといいなぁ,と,あえて帰り道と反対側のホームに上がったら.
いきなりEF210-346牽引の貨物列車が.
振り返ったらこの風景が.根岸線の貨物列車は相変わらず活況を呈しているようである.
もうちょっと欲を出して関内のホームに移動.そうしたら,今度はEF200-13が.高崎からの返送だろうか.
さて,短い2月.来月号のための原稿書きと4月発売のレイルの仕上げに精を出さなければ!
CP+の会期は3月2日まで.ウェブから来場登録して,どうぞ!!
初めて訪問したのがいつなのかそれは去年のここでも記した通り,2011年のことのようである.
雪とかウィルス騒ぎでの開催中止や,冷たい雨の中での訪問など,10年以上の歴史の中ではさまざまなことがあった.
今年の初日,今日2月27日は幸いにして寒さも和らいだ,極めて穏やかな幕開け……と思っていたのに,乗客の急病介護のためとかで,遅れるのはよいのだけれど,なんと,途中の武蔵小杉で運転打ち切り!続行の列車は各停! 時間に余裕を見ていたから,大遅刻にはならなかったものの,会場へ到着した時には,ゲートはオープン済みだった.
みなとみらい駅から延々歩いてたどりついたパシフィコ横浜のエントランス.電車のアクシデントさえなければ,ほんとうに平和な幕開けだったのだが.
で,真っ先に訪問したのは焦点工房という名前で,さまざまなメーカーのボディとレンズを組み合わせることを可能とするマウントを開発,販売している会社.
なぜ“真っ先”だったのか.それは,ニコンが,長年にわたって使い続けてきたFマウントを,ミラーレス一眼カメラの開発に際してZマウントに変更したことに起因する.
いや,ニコンのことだから既存ユーザーへの配慮は手厚くて,FマウントのレンズをZシリーズのボディーに取り付けることが出来るアダプターを,“FTZ”という名前で販売している.これで多くの古いレンズが,これからも活用できることになったのだけれど,落とし穴が一つ.それは,レンズ内に手振れ補正モーターがないレンズでは,マニュアルフォーカスレンズになってしまうということ.うむ.ということで,試してみたのだけれど,もう30年以上もオートフォーカスに浸ってしまっている身には,もう昔のように車輛の動きに合わせてフォーカスリングを操ることは,できなかったのである.堕落(!?)
Zfに取り付けられた,古い50mmf1.8.僕も使っていた,いいレンズである.後継のf1.8Gは,バリバリの現役である.アダプター内にモーターを組み込んでしまうという大胆な構造である.価格は……50,000円ぐらいだろうか.勝手な予想だが.
製品名はLA-FZ1という.展示されていたのは最終よりももう一歩前の試作品で,昨日の夕方にようやく出来上がったものだという.だから若干のバグはあるものの,5月を予定する発売までには,完璧に仕上げるとのこと.楽しみ!とはいえ,僕が最も望んでいた望遠レンズはモーター内蔵の製品に買い替えてしまったのだけれど,古いけれど気に入っているレンズは,まだある.
高校生の頃に清水の舞台から飛び降りて買い求め,50年以上も使い続けている三脚は,フランスのGITZO.今ではこの業界も再編が進んで,イタリアのManfrottoに合併されている.
なにしろデジタルの時代になって高感度性能は桁違いに向上し,さらに手振れ補正システムも進化したから,よほどのことがない限り,日常の撮影では三脚の御用がなくなってしまった僕である.
一方では,数年以上前から“杖”を兼ねての一脚を持ち歩くのは悪くないかも……とも思い続けている.と,目の前に,三脚類を展示しているブースがあった.ちょっと聞き慣れない,TOKIWA STYLEというブランドのブースだった.
もともとの名前は常盤写真用品株式会社.1951年から名古屋市を本拠地として写真用品の総合商社として活動を続けている会社.長年の経験を活かしての自社ブランドスタートなのだという.
画面左側にずらっと並んだ一脚.主にカーボン製で,最大高さは1,605mmから1,710mmまで4種.角度調整機能付きのレベラーベースを組み合わせれば,足場が悪い場所でのカメラ保持に大いに役立ちそう.5月頃から本格的は何倍がスタートする予定だという.
コンパクトデジカメというジャンルは,スマートホン内蔵のカメラ(あれ?)によって縮小のの一途をたどり,僕が愛用しているクールピクスP7700というカメラも,後継を見つけることが出来ないでいる.そんな中,ニコンが久しぶりのクールピクスを発表したというので見せていただいた……
ボリュームにびっくり! P7700と並べてみれば,レンズ交換ができないというだけで,立派なミラーレス一眼である! まぁ,フルサイズ換算24mmから3,000mmまでのズームレンズ装備というから,無理もないけど.
SIGMAでは,本当にコンパクト,なおかつユニークな構成という触れ込みのBFというカメラも見せてもらった.
全景.前方から見ると,操作系のボタンやスイッチやレバーは,皆無である.しかし比較対象がないから,大きさがよく判らない.
で,展示テーブル全体を写してみると…….中央を横切る“角材”は,なに?
いやはや,アルミのインゴットから削り出してボディーを製作しているのだそうだ.だから,心地よい,充分な持ち重り感を味わうことができる.
コンパクトカメラと謳いながらレンズ交換は可能.だから,レンズを外せばポケットに忍ばせることは可能.問題は,お値段.自社のオンラインショップでは385,000円の予定だという.ちょっと,いや少しか?贅沢なおもちゃ……にできると,いいなぁ.4月には発売だとか.
オリンパス…ではなくOM SYSTEMがOM-3を発表していた.往年のOM-1のイメージ充分.近年のレトロ調デザインの中では出色のできではないかと思うのだが,どうだろう.
去年も紹介した,ハッセルブラッドの907XとCFV100Cの組み合わせによる1億画素のシステム.価格が7桁台というのでちょっとと思っていたら,なんだか身近な友人が…….こんど,じっくり見せてもらおうと思っている(え?
カメラ関係出版社が展示ブースをだしているのは,昨年と同じ.デジカメ関連出版物を刊行しているインプレスのグループ会社となったイカロス出版も,旅と鉄道及びその増刊などを展示.イカロス出版の“はじまり”ともいえる“エアライン”誌もお隣でブースを展開.3月1日の12時40分からは会場2階のステージAで,旅と鉄道の現編集長である上野弘介さんとフォトグラファーである持田昭俊さんの講演が予定されている.
びっくりしたのが,このブース.ちょっと古い,とれいんやレイルの奥付にこの名前が印刷されていたのをご記憶だろうか.印刷老舗の東京印書館である.個人での写真集出版という分野に力を注いでいて,そのアピールが出展目的のひとつだという.
と,会場をぐるぐる回っていたら,あっという間にお昼を過ぎていた.
いつも通り,中華街へ移動し,四川風の炒飯で寝不足の頭に活を入れ,石川町の駅へ.
貨物列車が来るといいなぁ,と,あえて帰り道と反対側のホームに上がったら.
いきなりEF210-346牽引の貨物列車が.
振り返ったらこの風景が.根岸線の貨物列車は相変わらず活況を呈しているようである.
もうちょっと欲を出して関内のホームに移動.そうしたら,今度はEF200-13が.高崎からの返送だろうか.
さて,短い2月.来月号のための原稿書きと4月発売のレイルの仕上げに精を出さなければ!
CP+の会期は3月2日まで.ウェブから来場登録して,どうぞ!!
※2025.02.28:CP+ウェブURLリンク修正