早いもので今年ももう4月下旬となった.昨年の後半から各地へ出掛けるチャンスは多かったものの,その一方で足元が暗くて,都内の各地で“え?”“あれぇ”と思う風景をあちこちで見せつけられている今日この頃である.
その一つが,山手線の田町から品川にかけての線路状況.先週の土曜日と日曜日には京浜東北線と山手線の電車を止めての線路移設工事が行なわれた.JR東日本が建設を進めている羽田空港アクセス線の線路用地確保のためである.
当日は郊外への撮影取材があって,残念なことに工事と列車運休の様子を観察することができなかった.そこで一昨日の午後,用事にかこつけてちょっと(かなり?)大回りして結果だけでもと,現地へ赴いた次第.
田町駅といえば,2019年11月20日と21日のここで,品川駅改良工事に伴う列車運休に際しての折り返し風景をご紹介した.その時には田町駅の浜松町寄りにある引き上げ線が大活躍したのだけれど,今回はその引き上げ線跡地(2024年1月に撤去済み)に,京浜東北線南行きと山手線外回りの線路を,一気に移設するという大工事.見たかった…….
引き上げ線の跡地に移設された山手線外回りと京浜東北線南行きの線路.山手線と京浜東北線の間に挿入されているダブルクロスは位置は動いていたものの健在だったが,それ以外は架線柱から何から何まで,全部が新しい.画面右端に先週までの線路が見える.
この付近の線路は,これからまだ,東海道本線の上り線線路移設という工事も待っている.その後,上下線間に新たなレールを敷き,トンネルを掘って東京貨物ターミナル付近を経由し,羽田空港を目指すのだそうだ.完成予定は令和13/2031年の見込みという.
山手線外回りと京浜東北線南行きホームからはホームドアが一時的に撤去されている.もっとも一時的とはいえ,工事が完了するまでだろうから,かなりの期間,この状態が続くのだろう.
“デザイン”された新架線柱のビーム部分.こういう構造物に対してコストをどの程度まで許容するのか…….兼ね合いは難しいだろうと思う.
そういえば,高輪ゲートウェイの駅も,海中築堤見学会の時以来の訪問であることに気づいた.それは2021年1月と4月のことだから,もう4年も乗り降りしていないことになる!折りしも駅前の“ゲートウェイシティ”が3月27日にオープンしたとのことで,ちょっと見物に寄り道…….
駅のゲート.完成直後の,開拓地のような景色はどこへ行った?

振り返って見上げる駅前のビル.手前の低層部分には各種文化施設がある.高層ビルには事務所やコンベンション施設などがあるという.今日は本題ではないので,中には入らなかったし,暇もなかった.
それより気になっていたのが“築堤”.
確か,こっちの方だったはず.画面左手の木立が大木戸跡地だから,これが手掛かりになる.ということは,まさに目の前,真ん前あたりなのか?
築堤の整備が終わって公開されるのは,当初令和6年度と発表された.しかし種々の要因によって遅れており,いまのところは令和9年度が目標ということである.
さて,泉岳寺から京急電車に乗って品川へ.
京急品川駅の横浜方面行きホームから八ツ山方面を見る……画面左の異様で巨大な鉄骨はなんだろう…その謎の解明はのちほど…….
差し当たって改札を出て八ツ山橋の踏切に向かう.
駅前広場の再整備が実施されていて,“京浜デパート”ことウイング高輪EASTも5年前に閉店した.
その京浜デパート跡の建物に貼られていた工事概要図.北品川駅のほぼ直上に高架橋を通し,急勾配を下りながら八ツ山橋そばの踏切を立体交叉し,現在の線路に並行した地上部に新駅を建設,そして地下へ……なんともダイナミックな新線路である.
この計画は平成30年に本格的なスタートを切り,数年前から京急品川駅北方などで具体的な動きが始まっていた.
たどり着いた八ツ山橋.現在のトラス桁の右奥に見えるのは,さきほどホームから見たのと同じ構造物.どう見てもトラス桁である.
その一つが,山手線の田町から品川にかけての線路状況.先週の土曜日と日曜日には京浜東北線と山手線の電車を止めての線路移設工事が行なわれた.JR東日本が建設を進めている羽田空港アクセス線の線路用地確保のためである.
当日は郊外への撮影取材があって,残念なことに工事と列車運休の様子を観察することができなかった.そこで一昨日の午後,用事にかこつけてちょっと(かなり?)大回りして結果だけでもと,現地へ赴いた次第.
田町駅といえば,2019年11月20日と21日のここで,品川駅改良工事に伴う列車運休に際しての折り返し風景をご紹介した.その時には田町駅の浜松町寄りにある引き上げ線が大活躍したのだけれど,今回はその引き上げ線跡地(2024年1月に撤去済み)に,京浜東北線南行きと山手線外回りの線路を,一気に移設するという大工事.見たかった…….
引き上げ線の跡地に移設された山手線外回りと京浜東北線南行きの線路.山手線と京浜東北線の間に挿入されているダブルクロスは位置は動いていたものの健在だったが,それ以外は架線柱から何から何まで,全部が新しい.画面右端に先週までの線路が見える.
この付近の線路は,これからまだ,東海道本線の上り線線路移設という工事も待っている.その後,上下線間に新たなレールを敷き,トンネルを掘って東京貨物ターミナル付近を経由し,羽田空港を目指すのだそうだ.完成予定は令和13/2031年の見込みという.
山手線外回りと京浜東北線南行きホームからはホームドアが一時的に撤去されている.もっとも一時的とはいえ,工事が完了するまでだろうから,かなりの期間,この状態が続くのだろう.
“デザイン”された新架線柱のビーム部分.こういう構造物に対してコストをどの程度まで許容するのか…….兼ね合いは難しいだろうと思う.
そういえば,高輪ゲートウェイの駅も,海中築堤見学会の時以来の訪問であることに気づいた.それは2021年1月と4月のことだから,もう4年も乗り降りしていないことになる!折りしも駅前の“ゲートウェイシティ”が3月27日にオープンしたとのことで,ちょっと見物に寄り道…….
駅のゲート.完成直後の,開拓地のような景色はどこへ行った?

それより気になっていたのが“築堤”.
確か,こっちの方だったはず.画面左手の木立が大木戸跡地だから,これが手掛かりになる.ということは,まさに目の前,真ん前あたりなのか?
築堤の整備が終わって公開されるのは,当初令和6年度と発表された.しかし種々の要因によって遅れており,いまのところは令和9年度が目標ということである.
さて,泉岳寺から京急電車に乗って品川へ.
京急品川駅の横浜方面行きホームから八ツ山方面を見る……画面左の異様で巨大な鉄骨はなんだろう…その謎の解明はのちほど…….
差し当たって改札を出て八ツ山橋の踏切に向かう.
駅前広場の再整備が実施されていて,“京浜デパート”ことウイング高輪EASTも5年前に閉店した.
その京浜デパート跡の建物に貼られていた工事概要図.北品川駅のほぼ直上に高架橋を通し,急勾配を下りながら八ツ山橋そばの踏切を立体交叉し,現在の線路に並行した地上部に新駅を建設,そして地下へ……なんともダイナミックな新線路である.
この計画は平成30年に本格的なスタートを切り,数年前から京急品川駅北方などで具体的な動きが始まっていた.
たどり着いた八ツ山橋.現在のトラス桁の右奥に見えるのは,さきほどホームから見たのと同じ構造物.どう見てもトラス桁である.
北品川駅ホームから新馬場方を見る.現在線の勾配が始まるあたりから向かって左に新線を建設し,画面左に至るという算段.
京急電車に乗ってひと駅の旅.連絡改札を通って山手線ホームへ……
なんとも巨大な連続トラス桁である.もしかして,これを八ツ山橋の方へ繰り出していって高架線を構築しようというのか?では下に見える鈑桁は?
それで最後にお目に掛けるのが,ほぼ3年前の,同じポイントの写真である.山手線ホームの移設が終わったころの撮影である.
平成30年に本格的なスタートを切り,数年前から京急品川駅北方などで具体的な動きが始まっていた.完成はおよそ4年後を目標としているそうである.
本当に同じ位置?と思うほどの変貌ぶり.なまじ山手線の線路が変わっていないだけに,2022-1-25
こちら方面の観察が行き届かなかった1年ほどを悔やむとともに,これからは気を抜かずに通ってみようと決心する僕であった.