先週のここでは,西武鉄道8000系電車の営業運転開始を目前に控えたツアーやセレモニーの様子をお伝えした.それから1週間,5月31日に8000系は予定通り営業運転を開始した.
 当日は玉川上水車両基地から運用に就くべく東村山へ回送され,5時4分発に東村山を発車する1番電車に充当された.
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写真は,その一番電車に乗車して鷹の台へ向かい,発車してゆく姿を捉えた,池添智和さん撮影の記録写真.

僕はといえば,この電車の原稿作成などに追われて早起きならず,最初の邂逅は10時前の小川駅だった.このころには雨が本格的に降り初め,のみならず強い風も吹き始めて前途が思いやられたが…….
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ホームには僕を含めて大勢の同好の士が到着を待ち構え,思い思いに記録を自分の脳裏とカメラに焼き付けていた.

続行の電車に乗って,降り立ったのは恋ヶ窪.少し鷹の台側へ向かって歩き,かつてE61 などの貨物列車を撮影したカーブまで歩く……一体,何年目のことだ?
 当時の,園芸農家を含む畑地は,一部に面影を残すものの,大部分は住宅地と化し,さらに工場の建物などもあって,なかなか思うような絵が撮れなかった.
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それでもなんとか撮影してトリミングで仕上げてみたのがこの写真.晴れの日にはお顔が完全に翳ってしまう.
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折り返しを待って…気がついたのは空気笛の音色.どうやら西武タイプへの取り替えを行なわず,小田急時代の笛をそのまま使っているようであるということ.周囲との景色との溶け込み具合といい,報道公開の場ではなかなか気づくことができない.

どうすりゃいいのさ思案橋…….国分寺と恋ヶ窪の間にある羽根沢信号場へと向かう.実はここは初訪問.恋ヶ窪崖地という段丘地帯の真っただ中.恋ヶ窪からでも国分寺からでも,なかなかの運動量である.
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8000系に追われる身の2000系も記録しておかねば.悪くない情景とは思うが,近年各地で普及しつつあるのり面崩落防止の緑色のシートが…….


思い立って……でもないが……崖の南側,すなわち中央本線の南側の丘から見た国分寺線はどうだろうと,またもや坂道を登ったり降りたりしつつ,ぐるっと迂回して,その丘までやってきた.線路横断できるならば,たかだか200メートルぐらいの距離なのだが(!!
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中央本線の列車との重なりが怖いといえばこわい.現にこの時も2047編成とE233系T41編成が…….そういえば中央快速電車のグリーン車,まだ乗りに行ってない.

ということで,6月1日は晴れるという予報を信じ,さらに8000系も運用に就くことを祈り,翌日の捲土重来を期する僕であった.
 さてその結果は? 6月20日発売予定のとれいん7月号をお楽しみに!