今日6月12日14時,近畿日本鉄道から新形式車の発表があった.既にインターネットニュースサイトでは盛んに報じられているが,新しい一般車の大阪線・名古屋線仕様である.その名は1A系.
4輛編成でL/Cシート装備は8A系と同じながら,大阪線での連続勾配区間の運用に耐えるだけのブレーキ性能を備えた車輛である.
近畿車輌で製造中の写真である.車号はまだ取り付けられていない.でも“やさしば”の存在を示すピクトグラムは既に貼り付けられている.電気連結器は1段である.写真:近畿日本鉄道 (クリックでいつもより大きなサイズの写真が開きます)
8A系と大きく異なる点はといえば,なんといっても塗色.近鉄の一般車としては初めてではないかと思える,青と白の組み合わせである.リリースには,青を採用した理由については触れられていない.しかし発表記者会見では,コーポレートカラーの青という点が強調されたようである.また一部新聞報道では“名古屋線系統では在来車もこの塗装に変更”と報じている.さて,どうなるか.
窓越しに優先席の明るい朱色の腰掛表地が見えるところから,奈良線用8A系でいえば難波方先頭車である8A4形に相当するのかもしれない.でも,床下には補助電源装置が取り付けられている.ということはTc車なので大阪方先頭車ということになりそうだが.さて.
続いては……トイレが設けられていること.これは当然に予想された設備である.
現代のことだから,当然のことながら大形電動車椅子対応である.床には8A系と同様の,水紋のような多重の縁が描かれている.貫通扉のガラスは,ほぼ磨りガラス状態で,腰掛と同じような5枚の花弁を持つ花模様が全面に展開されている.写真:近畿日本鉄道
オストメイト水洗も備えている.おむつ取り替えができるように配慮されているのも,現代の日本では当たり前の装備となった.写真:近畿日本鉄道
さてこの1A系だが,リリースに2026年1月運行開始とされている.公開された製作途上の様子から想像すると,完成するのは秋真っ盛りということになろうか.
この1A系,大阪線系統(大阪線・山田線・鳥羽線)へは今年度に4輛編成2本8輛を投入,名古屋線系統には4輛編成3本12輛投入と記されている.
さらに来年度には名古屋線系統(名古屋線・山田線・鳥羽線)に,“3輛編成”の“1B系”3本9輛が登場することを明らかにしている.“B”については,今回始まった近鉄の新付番方式では“千の位のアルファベットはグループを示す”と決められている.編成輛数やシート配置,外観形状の大きな変化,用途変更改造,台車や制御装置,ブレーキなどの機器や装置の方式変更……が生じたときに新しく付番されるわけで,今回はL/C腰掛は変わらないけれども編成輛数が変更されたから“B ”になったわけである.なお,トイレはない.
リリースには続いて“6A”系という名前も姿を見せている.これもとれいん誌2024年11月号に記している計画通りの車輛で,南大阪線・吉野線・長野線・御所線の狭軌用である.4輛編成でL/Cシート及びトイレ装備.狭軌線で初の新規程適用車だから“6A”というわけである.これは既発表である来年度に3本12輛に加え,再来年度に2本8輛の投入が公表された.なおカラーリングは“赤”とのことである.
そして最後に,第一陣として登場した8A系の着実な増備も公表されている.内訳は,今年度が9本36輛,来年度が4本16輛,再来年度は5本20輛……,来年度と再来年度の合計36輛にはトイレを備えると記された.これは新グループ“8B”にはならないようである.運用は分けざるを得ないと思うのだが……それとも既存車には改造で取り付ける?
リリースには昨年登場した8A系第1編成の写真も添えられていた.トイレはどの号車に取り付けられるのだろうか…….艤装を考えると中間付随車というのが妥当なような気もするけれど.写真:近畿日本鉄道
4輛編成でL/Cシート装備は8A系と同じながら,大阪線での連続勾配区間の運用に耐えるだけのブレーキ性能を備えた車輛である.
近畿車輌で製造中の写真である.車号はまだ取り付けられていない.でも“やさしば”の存在を示すピクトグラムは既に貼り付けられている.電気連結器は1段である.写真:近畿日本鉄道 (クリックでいつもより大きなサイズの写真が開きます)
8A系と大きく異なる点はといえば,なんといっても塗色.近鉄の一般車としては初めてではないかと思える,青と白の組み合わせである.リリースには,青を採用した理由については触れられていない.しかし発表記者会見では,コーポレートカラーの青という点が強調されたようである.また一部新聞報道では“名古屋線系統では在来車もこの塗装に変更”と報じている.さて,どうなるか.
窓越しに優先席の明るい朱色の腰掛表地が見えるところから,奈良線用8A系でいえば難波方先頭車である8A4形に相当するのかもしれない.でも,床下には補助電源装置が取り付けられている.ということはTc車なので大阪方先頭車ということになりそうだが.さて.
続いては……トイレが設けられていること.これは当然に予想された設備である.
現代のことだから,当然のことながら大形電動車椅子対応である.床には8A系と同様の,水紋のような多重の縁が描かれている.貫通扉のガラスは,ほぼ磨りガラス状態で,腰掛と同じような5枚の花弁を持つ花模様が全面に展開されている.写真:近畿日本鉄道
オストメイト水洗も備えている.おむつ取り替えができるように配慮されているのも,現代の日本では当たり前の装備となった.写真:近畿日本鉄道
さてこの1A系だが,リリースに2026年1月運行開始とされている.公開された製作途上の様子から想像すると,完成するのは秋真っ盛りということになろうか.
この1A系,大阪線系統(大阪線・山田線・鳥羽線)へは今年度に4輛編成2本8輛を投入,名古屋線系統には4輛編成3本12輛投入と記されている.
さらに来年度には名古屋線系統(名古屋線・山田線・鳥羽線)に,“3輛編成”の“1B系”3本9輛が登場することを明らかにしている.“B”については,今回始まった近鉄の新付番方式では“千の位のアルファベットはグループを示す”と決められている.編成輛数やシート配置,外観形状の大きな変化,用途変更改造,台車や制御装置,ブレーキなどの機器や装置の方式変更……が生じたときに新しく付番されるわけで,今回はL/C腰掛は変わらないけれども編成輛数が変更されたから“B ”になったわけである.なお,トイレはない.
リリースには続いて“6A”系という名前も姿を見せている.これもとれいん誌2024年11月号に記している計画通りの車輛で,南大阪線・吉野線・長野線・御所線の狭軌用である.4輛編成でL/Cシート及びトイレ装備.狭軌線で初の新規程適用車だから“6A”というわけである.これは既発表である来年度に3本12輛に加え,再来年度に2本8輛の投入が公表された.なおカラーリングは“赤”とのことである.
そして最後に,第一陣として登場した8A系の着実な増備も公表されている.内訳は,今年度が9本36輛,来年度が4本16輛,再来年度は5本20輛……,来年度と再来年度の合計36輛にはトイレを備えると記された.これは新グループ“8B”にはならないようである.運用は分けざるを得ないと思うのだが……それとも既存車には改造で取り付ける?
リリースには昨年登場した8A系第1編成の写真も添えられていた.トイレはどの号車に取り付けられるのだろうか…….艤装を考えると中間付随車というのが妥当なような気もするけれど.写真:近畿日本鉄道
それにしてもいろいろと思い……妄想というのかもしれない……が膨らむ報道発表であった.
※2025.06.13:一部修正および追記