現在の東急電鉄大井町線では9000系と9020系(2000系からの改造車)が主力として働いているが,新しい6020系の5輛編成車が7月2日から営業運転を開始することになった.
その営業運転開始を控えた6月20日,長津田検車区で報道公開が実施された.
溝の口方から見た6020系5輛編成車.手前からクハ6551,デハ6451,デハ6351,デハ6251,そしてクハ6151.7輛編成との識別を目的として前面非常用扉窓の上部に“5CARS”のステッカーが貼られるほか,各側扉の両袖部に青いストライプを貼っている.な前面運転室窓下のステッカーは,営業運転開始記念のヘッドマーク.大井町線の乗務員によるデザインで,第1編成のみ期間限定で掲出する.いわゆるホームドアが完備しているので連結面間の転落防止用外幌は取り付けられていない.今回の写真全部:青木啓悟
6020系は,既に6輛編成車が活躍中だが,今回の新造車でどこが変わったのかといえば,編成輛数が各停用として5輛になったことのほか,外観,内装ともに最新仕様となっている.
なお,系列名はあくまでも6020系であり,形式も大井町方から順にクハ6120,デハ6220,デハ6320,デハ6420,クハ6520を名乗る.そして番号区分として,下二桁が51から始まり,6050番代と呼ばれている.
大井町方先頭車のヘッドマークはデザインが異なる.掲出期間は2025年12月頃までの予定である.
全ての側扉両袖に青いストライプが貼られているのも,5輛編成車を識別するポイントである.
客室全景.東急電鉄での最新仕様が採り入れられており,6020系7輛編成車と同様,腰掛背摺はハイバックタイプとされ,床や袖仕切には木目模様が採用されている.吊り手の形など,変化している点もある.車椅子スペースは全車に設備している.
大井町線の各停列車では避けて通ることのできない,九品仏駅でのドアカット.溝の口方先頭車である6551~の各側扉には閉め切りとなることの表示が壁面とガラス面に貼られている.
貫通扉.意外に感じられる点が,新造時から貫通扉に開閉アシスト機構を採り入れたのは,今回が初めてである,ということ.
運転室.基本的な機器配置は従来の6020系と同じだが,ワンマン運転対応のために,運転席前面にドアスイッチを設けており,背面には,ワンマンとツーマンの切替スイッチが取り付けられている前面頭上のホーム状態確認モニターなどは装備していない.
台車.TS-1041という形式はこれまでの2020系や6020系と同じである.付随台車は中間用がTS-1042,先頭用がTS-1042Aで,これも変わらない.3輛の電動車には1C4Mの主制御装置と補助電源装置を取り付けている.
詳しくは追ってお目に掛けることになるだろうから楽しみにお待ちいただきたいが,その中でひとつ,6156編成から6160編成の5編成ではクハ6520形に軌条塗油器を装備するため,自重が他編成よりも300キロ重い30.8tとなっていることをお知らせしておこうと思う.
この6020系6050番代は全部で18編成90輛が2027年頃までに製造される予定となっている.全部揃うと9000系と9020系の全てが置き替わることになる.そしてそれらは西武鉄道へやってくるわけである.
7月2日からの営業運転開始が待ち遠しい.つい数日前には第4編成も落成済みなので,勢力拡大のスピードは早いだろう.ということは,在来車の記録も急がねば!ということでもある.さて,どうしよう.
その営業運転開始を控えた6月20日,長津田検車区で報道公開が実施された.
溝の口方から見た6020系5輛編成車.手前からクハ6551,デハ6451,デハ6351,デハ6251,そしてクハ6151.7輛編成との識別を目的として前面非常用扉窓の上部に“5CARS”のステッカーが貼られるほか,各側扉の両袖部に青いストライプを貼っている.な前面運転室窓下のステッカーは,営業運転開始記念のヘッドマーク.大井町線の乗務員によるデザインで,第1編成のみ期間限定で掲出する.いわゆるホームドアが完備しているので連結面間の転落防止用外幌は取り付けられていない.今回の写真全部:青木啓悟
6020系は,既に6輛編成車が活躍中だが,今回の新造車でどこが変わったのかといえば,編成輛数が各停用として5輛になったことのほか,外観,内装ともに最新仕様となっている.
なお,系列名はあくまでも6020系であり,形式も大井町方から順にクハ6120,デハ6220,デハ6320,デハ6420,クハ6520を名乗る.そして番号区分として,下二桁が51から始まり,6050番代と呼ばれている.
大井町方先頭車のヘッドマークはデザインが異なる.掲出期間は2025年12月頃までの予定である.
全ての側扉両袖に青いストライプが貼られているのも,5輛編成車を識別するポイントである.
客室全景.東急電鉄での最新仕様が採り入れられており,6020系7輛編成車と同様,腰掛背摺はハイバックタイプとされ,床や袖仕切には木目模様が採用されている.吊り手の形など,変化している点もある.車椅子スペースは全車に設備している.
大井町線の各停列車では避けて通ることのできない,九品仏駅でのドアカット.溝の口方先頭車である6551~の各側扉には閉め切りとなることの表示が壁面とガラス面に貼られている.
貫通扉.意外に感じられる点が,新造時から貫通扉に開閉アシスト機構を採り入れたのは,今回が初めてである,ということ.
運転室.基本的な機器配置は従来の6020系と同じだが,ワンマン運転対応のために,運転席前面にドアスイッチを設けており,背面には,ワンマンとツーマンの切替スイッチが取り付けられている前面頭上のホーム状態確認モニターなどは装備していない.
台車.TS-1041という形式はこれまでの2020系や6020系と同じである.付随台車は中間用がTS-1042,先頭用がTS-1042Aで,これも変わらない.3輛の電動車には1C4Mの主制御装置と補助電源装置を取り付けている.
詳しくは追ってお目に掛けることになるだろうから楽しみにお待ちいただきたいが,その中でひとつ,6156編成から6160編成の5編成ではクハ6520形に軌条塗油器を装備するため,自重が他編成よりも300キロ重い30.8tとなっていることをお知らせしておこうと思う.
この6020系6050番代は全部で18編成90輛が2027年頃までに製造される予定となっている.全部揃うと9000系と9020系の全てが置き替わることになる.そしてそれらは西武鉄道へやってくるわけである.
7月2日からの営業運転開始が待ち遠しい.つい数日前には第4編成も落成済みなので,勢力拡大のスピードは早いだろう.ということは,在来車の記録も急がねば!ということでもある.さて,どうしよう.