今週月曜日……2月23日,めでたき天皇誕生日の朝9時前,僕は京成電鉄京成成田駅東口にいた.鉄道友の会の島秀雄記念優秀著作賞贈呈式会場へのバスに乗るために.
8IA_2809
今回の受賞者の一人,宮田寛之さんの前を元気よく通過する“活白ドコー”またの名は“糸魚川のドコービル”1号機.画面右端でその組み合わせを撮影するのは羅須地人鉄道協会代表の角田幸弘さん.贈呈式終了後に成田ゆめ牧場で催された,ドコービル見学会のひとこま

受賞作品は単行部門が4件,定期刊行物部門が2件,特別部門が1件の7件だった.台湾の鉄道を視覚的・総論的に紹介した書籍“台湾鉄道(古庭雄著 白水社刊)”も含まれるなど,幅広い分野が網羅された.北海道からはレイルNo.96で“大夕張のダイコン”,No.101で士別森林鉄道を,No.113で“雄別鉄道”を執筆してくださった奥山道紀さんも駆けつけてこられた.

今回,レイルの著作物で賞をいただいたのはNo.129における
・宮田寛之「“ドコービル系機関車”と東洋活性白土1号機」『レイル』No.129、エリエイ(2024.1)
が定期刊行物部門.
そして同じNo.129における
・高橋卓郎「1号機〈活白ドコー〉動態復元の記録1999~2023年」『レイル』129号、エリエイ(2024)および羅須地人鉄道協会による同機関車の復元

の2作品.1冊の刊行物でふたつの受賞作品というのは,前例が皆無かどうかは調べていないけれど,極めて珍しいことに違いはなさそうである.

このような構成になった経緯は,2024年3月2日付のここで詳しく記した通り.
 高橋さんと羅須地人鉄道協会メンバーの熱意と,宮田さんのご厚意,そして周囲の大勢の方のご協力によって出来上がった1冊である.関係してくださったみなさんに,心から感謝している.
ありがとうございました.
DSCN2628
贈呈式は成田国際文化会館会議室で午前10時からスタートした.開始直前の宮田寛之さんと高橋卓郎さん,その右に陪席するは角田幸弘さん,2列目はドコービル修復の功労者代表として浜松から駆け付けた山口俊生さん,石田遼太郎さん.平田千秋さん.
DSCN2641
受賞理由を解説中の選考委員会委員長,小野田滋さん.開いているのは宮田さんの稿の頁だが,もちろん高橋さんの動態復元の稿についても詳しく解説してくださった.
DSCN2673
テーブル上には今年の受賞作が勢揃い.
8IA_2840
場面は再び午後の成田ゆめ牧場.春一番が吹く中,参会者で満員の元井笠鉄道ホハ5を牽き,菜の花畑の向こうを力強く走るドコービル1号機である.
8IA_2923
機関庫にはこんな部品も……きちんとしたリベット工作で仕上げられた,ドコービルの新しい側水槽である.動態復活は果たしたけれど,維持はずっと続くのである.
8IA_2818
水槽の上に載せられていたのは…….夢の情景であった.所有は角田幸弘さん,製作は西村慶明さん.
LINE_ALBUM_23
成田ゆめ牧場の見学会に参加した受賞者,出版関係者,鉄道友の会の関係者,そして羅須地人鉄道協会のメンバーたち.写真:桜井唯貴 提供:羅須地人鉄道協会

春一番が吹いたとはいえ,まだ2月.日が傾くのは早い…….

角田さんの発案により,新勝寺の参道に並ぶ鰻料理屋さんの一室に場所を移して…….
DSCN2724
羅須地人鉄道協会の,そして日本の鉄道趣味の次代を担う若手たちは,宮田さんからどんなお話を授かったのだろうか…….左は櫻井唯貴さん,右は山田翔太さん.

夜もとっぷり更けた.もう戻らなければ明日の仕事にさしつかえる.2月はほかの月より何日も短いのである…….心満たされた一日のことを反芻しながら“スカイライナー(!)”の客となったのは.20時半過ぎのことであった.

さて,4月には,また新しい趣向を凝らしたレイルNo.138を刊行の予定である.お楽しみに!

※2026.02.27:夢の情景作者及び所有者と,宮田さんに話を聞く“若者”の氏名を追加.