今週の月曜日,東武鉄道東上線の森林公園で90000系の報道公開が催された.
落成してから幾歳月……はちょっと大げさかもしれないが,待ちかねていたお披露目であった.
詳しくはいずれ誌面でご紹介するとして,まずはその概要をお伝えしようと思う.
撮影は寄居方からの編成写真撮影で始まった.列車種別は快速,行先は小川町…….
東上線では2023年春の東急新横浜線開業によって10年ほど続いた“快速”は廃止されたはず.まさかの復活があるのだろうか…….
基本情報としては,90000系は10輛固定編成で,池袋方から順に
91000(Tc1)+92000(M1)+93000(T1)+94000(M2)+95000(T2)+96000(T3)+97000(M3)+98000(T4)+99000(M4)+90000(Tc2)
これで判る通り,MT比は4M6T.野田線用80000系が5輛編成で2M3Tであるから,その延長線上の構成といえる.
しかし主電動機は80000系が同期リアクタンス電動機だったのに対して,普通の非同期誘導電動機である.定格出力は215kWで東武形式はTM25.
電装は,全体契約者と同じ日立製作所が担当している.主制御装置の形式はVFI-HR4420G.補助電源装置は富士電機製のCDA2114.電動空気圧縮機はクノールブレムゼ製のVV120-T 2.0.主制御装置は各電動車の池袋に向かって左側(山側),電動空気圧縮機はT1とT4の右側(海側),補助電源装置はT1とT4の山側床下に取り付けられている.
92000形(M1)の山側.床下中央に主制御装置が見える.車号表記は50000系と同じオレンジ.
93000形(T1)の山側.床下には電動空気圧縮機が見える.
台車は日本製鉄製のボルスタレス式で軸箱支持装置はモノリンク.写真は動力台車で形式はSS196M.東武形式TRS-25Mである.車輪は動力車がプレート輪心,付随車が波打ち輪心を採用している.
車体そのものの特徴はといえば,東上沿線の水運を担った高瀬舟をモチーフとしたという“逆スラント”の前頭部だろう.
このデザイン,機能的なメリットもあるかもしれない.それは強い陽射しから運転士を守ること,雨水が吹き付けることによる前方視界悪化の軽減……いや,これは僕の勝手な想像であって,東武鉄道がそのように説明しているわけではない.
その前頭部の傾き具合を見る.連結器胴受けと車体との関係から,逆スラントは上部が張り出しているのではなく,下部引っ込んでいるのだということが判る.
もっとも,形式図をみれば,中間車の車体長が19,500mmであるのに対して先頭車は19,970mmとなっている.先頭台車の中心から連結器前端までのオーバーハングが一般部の3,100mmであるのに対して3,570mmである.ちなみに西武40000系の先頭車オーバーハングは連結器前端までが3,370mm……
先頭車の写真でもうひとつ気づくのは側扉の窓.

窓が車体裾近くまでの縦長.子供など背の低い乗客にも車窓を満喫できるように考えられたのだろうか.
窓回りは東上線のラインカラーであるブルーで彩られているが,優先席に近い側扉の窓回りは明るいブルーとして識別を容易にしている.
さて車内.
天井や内壁はほぼ白で,とにかく明るい.目を惹くのは,袖仕切りや腰掛の表地,床の模様迄,すべて流水をイメージしたデザインとなっていること.日除けカーテンはない.
袖仕切りは“立涌柄”,床は枯山水,腰掛表地は舟体なのだそうである.
全面ガラス製の貫通扉にも水の流れが表現されている.
そして運転室.
マスコン・ブレーキはT形ワンハンドル.運転士の真ん前に2面のモニターがあり,左に速度計や電圧計,電流計が表示され,右に車輛の状況を表示している.頭上には車外監視モニターが並ぶ.
……と,駆け足で車内外を観察してみた.
営業運転開始は9月26日の予定!
乗り心地を味わうことができる日が,待ち遠しい.
落成してから幾歳月……はちょっと大げさかもしれないが,待ちかねていたお披露目であった.
詳しくはいずれ誌面でご紹介するとして,まずはその概要をお伝えしようと思う.
撮影は寄居方からの編成写真撮影で始まった.列車種別は快速,行先は小川町…….
東上線では2023年春の東急新横浜線開業によって10年ほど続いた“快速”は廃止されたはず.まさかの復活があるのだろうか…….
基本情報としては,90000系は10輛固定編成で,池袋方から順に
91000(Tc1)+92000(M1)+93000(T1)+94000(M2)+95000(T2)+96000(T3)+97000(M3)+98000(T4)+99000(M4)+90000(Tc2)
これで判る通り,MT比は4M6T.野田線用80000系が5輛編成で2M3Tであるから,その延長線上の構成といえる.
しかし主電動機は80000系が同期リアクタンス電動機だったのに対して,普通の非同期誘導電動機である.定格出力は215kWで東武形式はTM25.
電装は,全体契約者と同じ日立製作所が担当している.主制御装置の形式はVFI-HR4420G.補助電源装置は富士電機製のCDA2114.電動空気圧縮機はクノールブレムゼ製のVV120-T 2.0.主制御装置は各電動車の池袋に向かって左側(山側),電動空気圧縮機はT1とT4の右側(海側),補助電源装置はT1とT4の山側床下に取り付けられている.
92000形(M1)の山側.床下中央に主制御装置が見える.車号表記は50000系と同じオレンジ.
93000形(T1)の山側.床下には電動空気圧縮機が見える.
台車は日本製鉄製のボルスタレス式で軸箱支持装置はモノリンク.写真は動力台車で形式はSS196M.東武形式TRS-25Mである.車輪は動力車がプレート輪心,付随車が波打ち輪心を採用している.
車体そのものの特徴はといえば,東上沿線の水運を担った高瀬舟をモチーフとしたという“逆スラント”の前頭部だろう.
このデザイン,機能的なメリットもあるかもしれない.それは強い陽射しから運転士を守ること,雨水が吹き付けることによる前方視界悪化の軽減……いや,これは僕の勝手な想像であって,東武鉄道がそのように説明しているわけではない.
その前頭部の傾き具合を見る.連結器胴受けと車体との関係から,逆スラントは上部が張り出しているのではなく,下部引っ込んでいるのだということが判る.
もっとも,形式図をみれば,中間車の車体長が19,500mmであるのに対して先頭車は19,970mmとなっている.先頭台車の中心から連結器前端までのオーバーハングが一般部の3,100mmであるのに対して3,570mmである.ちなみに西武40000系の先頭車オーバーハングは連結器前端までが3,370mm……
先頭車の写真でもうひとつ気づくのは側扉の窓.

窓が車体裾近くまでの縦長.子供など背の低い乗客にも車窓を満喫できるように考えられたのだろうか.
窓回りは東上線のラインカラーであるブルーで彩られているが,優先席に近い側扉の窓回りは明るいブルーとして識別を容易にしている.
さて車内.
天井や内壁はほぼ白で,とにかく明るい.目を惹くのは,袖仕切りや腰掛の表地,床の模様迄,すべて流水をイメージしたデザインとなっていること.日除けカーテンはない.
袖仕切りは“立涌柄”,床は枯山水,腰掛表地は舟体なのだそうである.
全面ガラス製の貫通扉にも水の流れが表現されている.
そして運転室.
マスコン・ブレーキはT形ワンハンドル.運転士の真ん前に2面のモニターがあり,左に速度計や電圧計,電流計が表示され,右に車輛の状況を表示している.頭上には車外監視モニターが並ぶ.
……と,駆け足で車内外を観察してみた.
営業運転開始は9月26日の予定!
乗り心地を味わうことができる日が,待ち遠しい.






