少し間があいてしまいましたが,前々回に続いて,富山地鉄の駅舎めぐりです.(訪問:2010年2月)

岩峅寺駅 中新川郡立山町
 岩峅寺駅の場所はこちら(google マップに移動します)

岩峅寺(いわくらじ)駅は立山線の駅で上滝線との接続駅です.地理的に言うと,立山連邦を水源とする常願寺川が,富山平野に作り出す扇状地の扇頂部分にあたり,富山から立山に向かう道はすべてこの地を通る形になっています.
 岩峅寺は芦峅寺とともに立山信仰の拠点地として発展してきたところで,信仰がもっとも盛んだった江戸時代後期には寺院や宿坊が建ち並び,多くの方が登拝しました.
  ちなみにこの「峅」という字,パソコンでは一発変換されましたが,なじみの薄い漢字です.調べたところ,富山県の地名にしか使われない,特殊な国字だそう です.へんの「山」は立山と関係があると思いますが,つくりの「弁」はどのような意味を持つのでしょうか?やはりなにか信仰に関係あるのでしょうか. 引 き続き調べてみます.

駅舎はそのような歴史ある町にふさわしく,重みを感じさせる堂々とした造りです.木造モルタル2階建.立派な瓦の車寄せが目を引きます.

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よく見ると,車寄せ部分の屋根の左右には,ウサギとカメの瓦が使われていました.なぜ,ウサギとカメなのか,その由来を知りたいところです.
  この,屋根を撮影していて,改めて気がついてしまったこと・・・それは雪国の駅舎めぐりは冬にしてはいけないということです.せっかく特徴あるオブジェ が,雪に埋もれて撮れずに残念な思いでした.手も届かない場所なので,雪をはらうこともできず.何度か立ち位置を変えながら一番よく見える角度を探しなが ら,望遠で撮影しました.

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岩峅寺駅は,映画「剣岳 点の記」(2009年公開)で明治40年代の富山駅として登場します.待合室の壁には撮影時の写真が日付順に貼られており,駅が明治時代に変わっていく様子も丁寧に記録されていました.
 改札口や,改札窓口の壁などは,映画撮影用に木製に変えられていますが,撮影が終わった現在でもそのまま使われており.いい雰囲気を出しています.
 この駅を訪れた後に映画のDVDを借りてきて観ましたが,明治時代の風景にぴったりととけ込んでいて,知らなければ新しくセットを作ったのかと思ってしまうほどです.

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駅舎めぐりは まだまだ 続く・・・ (と思います)