平成20/2008年1月1日の旅を振り返ります.
正月パスの旅も3回目.だいぶ慣れてきました.ただ,今回は元日に東北地方に大雪の予報が出ていましたので,直前までルートを迷っていました.
結局
東京7:04(やまびこ41号)→北上→(北上線)→ほっとゆだ(約3時間の途中下車)→横手(奥羽本線)→大曲→秋田(寝台特急あけぼの)→上野
というルートをとりました.途中下車の時間をたっぷりとったプランです.
北上駅で北上線の乗り場は0番ホーム.すでに一生懸命雪が降っていて,これから行くルートはどれだけ降り積もっているのかと不安と期待が入り交じった気持ちで乗車です.内陸に入っていくとさらに雪は激しくなりました.(北上駅・ゆだ錦秋湖駅)
北上線内では,ほっとゆだ駅で3時間の途中下車.もちろん駅併設の温泉に入りましたよ.湯冷めしてはいけないので,ゆっくり暖まります.列車が到着するとさ
すがに少し混雑しますが,入れ替わりが早いので,ゆっくりとできました.地元のお年寄りも入浴していて,脱衣所は方言が飛び交っていました.
さ
すがに入浴だけで3時間は時間を持て余し気味.駅前のお土産やでのんびり雪を眺めることにしました.“バケツをひっくり返したような大雨”は東京でも真夏
の雷雨で体験していますが,それがそのまま雪に替わったような感じです.ここまで一生懸命に降っている雪を体験するのは初めてです.ずっと降りしきる雪の
中に立っていると息苦しさを感じるほどでした.幸いこの時,風はほとんど吹いていなかったので,気温はマイナス4度でしたが不思議と寒さを感じませんでし
た.
それでも列車は少しの遅れでやってきました! 強いぞキハ110. 列車の走行音は周りの雪に吸い込まれ,静かにホームに入ってきます.写真の列車は北上行き.私は反対側の横手行きに乗車します.(北上線 ほっとゆだ)
大曲からは新幹線に乗ってもよかったのですが,あえて普通列車で秋田まで.秋田で下車して列車を見てみるとすごい形相に! おつかれさまでした.(秋田)
秋田では3時間半も待ち時間がありました.以前訪れてとても気に入った稲庭うどんのお店に行ったら元日は定休日でお休みでした.仕方なく駅ビルで八幡平ポークを食べたあと.東京行きのあけぼの号が運休にならないかだけには気を配りつつ,待合室で時間をつぶしていました.
五能線沿線も大荒れだったようで,秋田18:59着のリゾートしらかみ4号が約1時間40分遅れで到着.最終の東京行きこまち号はもう出てしまったため,帰
宅できなくなった乗客のために,改札口付近で説明が行われていました.無料の列車ホテル(たしか普通列車のキハ2両だったと思う)の開放と,JR系列のホ
テルに安く泊まれるという対策が取られていました.ただし,朝7時代の指定したこまちで東京方面に帰ることが前提だったようです.
リゾートしらかみに乗る東京からの日帰りコースも正月パスの人気コースですが,冬の五能線を甘く見てはいけないことを実感しました.
私が乗るあけぼの号も4分遅れで到着.発車してしばらくは時折客車の屋根にたたきつける“ザーッ”という風雪の音におびえながらも,上野までの“なにもしな
くていい”時間を存分に楽しみます.車内は暖房がきいて暑すぎるくらい,外との気温差は30度くらいでしょうか? 暗闇の中に真っ白く浮かび上がる,鳥海
山の山容が印象的でした.前回あけぼのに乗ったときはすぐ寝てしまったので,今回は上越国境を越えるまで起きているぞ.なんて意気込んでいたのですが,長
岡駅での長時間停車中に意識がなくなり,気がついたらもう上野到着目前でした.