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実は学生時代10年間吹奏楽部員だった私.卒業してからは,学生時代の友達に社会人の楽団に入らないか誘われたりもしたのですが,仕事との両立はなにかと難しく楽器を触らなくなってもう10年以上経ってしまいました.今はもっぱら聴く方です.
 社会人バンドで今でも楽器を続けている友達からは毎年のようにコンサートの案内が届くので,聴きに行ったり,最近は海外のオーケストラの来日コンサートにも出かけて本場の音楽を体験したりしています.
 というわけで,今日は前から一度聴いてみたいと思っていたウィーン少年合唱団のコンサートに行ってきました.場所は横浜みなとみらいホールです.今回の来日で横浜公演は今日だけなので,丁度お休みの日と重なってよかったです.

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横浜のみなとみらいホール入口.今回公演が行われたのは大ホール(2020席)です

1955 年の初来日以来毎年のように日本公演を重ねているウィーン少年合唱団.1498年に誕生して,500年以上の歴史を持ち,ハイドンやシューベルトも在籍し ていたそうです.現在は10歳〜14歳までの約100名の少年が所属し,1組約25名の4つのグループ(シューベルト組,ブルックナー組,ハイドン組, モーツァルト組)に分かれて活動しています.現在来日しているのはモーツァルト組で,この中には2人の日本人(シンタロウ君とマサヤ君)が所属していま す.しかもそのうちの1人はトップソリストです!!

第1曲目が始まったとたんに“ぶわーっ”と涙がこぼれてきてしまいました.声がすごく澄 んで,透き通っているんです.神がかっているとでも言いましょうか.まさに“天使の歌声”です.団員は22人でしたが,想像以上に声量があって,3階席 だったのにすごく声が遠くまで届いたんですね.曲の終わりにホールに“ふわっ”っと響く濁りのないハーモニーの残響は鳥肌ものでした.

日本公演では,日本の歌を日本語で披露してくれるのも楽しみの一つです.
浜辺の歌,荒城の月,ふるさと…….日本語の発音は素直でとても上手かったです.シンタロウ君がお手本になって教えたのでしょうか.
中 でも,アンジェラ・アキさんの手紙〜拝啓 十五の君へ〜 は会場のみんなも手拍子をしてとても盛り上がりました.全国の中学生の間で大きな反響を呼び,今では世代を越えた名曲.私も大好きなこの曲をウィーン少年 合唱団の歌声で聴けるなんてとても素晴らしい体験をしました.

全プログラム終了しても拍手は鳴りやまず,アンコールをなんと4曲も演奏してくれたのです.
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アンコール曲目は演奏会終了後ロビーに掲示されていました

久しぶりに癒された休日.来年もまた聴きに行きたいなぁ...
今年の日本公演の最終日は6月14日(日)です.あと20日間日本各地で美しい歌声が聴けることでしょう.

ウィーン少年合唱団2009年来日公式サイト