ついに東京発のブルートレインが姿を消してしまいました.
13日(金),約3000人のファンに見送られ“富士・はやぶさ”は最後の出発をしました.18時03分,発車の際のEF66の長い汽笛の音がまだ耳から離れません.
“さくら”,“あさかぜ”,“出雲”,“銀河”の時も最終日は東京駅でお見送りをしました.そのときは“まだ次があるから…”と思っていましたが,今回は本当にこれで最後なのだなぁと今頃になってひしひしと実感しています.
 先ほど,夕方地元の駅前まで買い物に行ったのですが,いつも“富士・はやぶさ”が通過する時間に思わず時計を見てしまいました.“あぁ.もう本当に来ないんだ……”
  当たり前のように身近あって,私の中の“憧れ”だったブルートレイン.鉄道が好きになった直接のきっかけでした.小学生の頃,同じく鉄道が好きだった友達 と学校の窓から上りのブルートレインを眺めてドキドキしていたあの頃がとても懐かしいです.電車で通学・通勤するようになってからは,ブルートレインの時 間に合わせて帰宅時間を調整したこと数知れず…….横浜駅発車後,横須賀線を走る湘南新宿ラインの窓から,併走する“出雲”の乗客に思わず手を振ってし まった.なんてこともありました.
 結局東京発ブルートレインに乗車したのは“富士”と“出雲”“さくら・はやぶさ”の計3回だけでした.帰省や 上京のために何度もこの列車を利用した方々の想い出とは比べものにはならないかもしれませんが,見知らぬ乗客と一緒に眺め,感動した瀬戸内海の朝日の美し さは一生忘れることはないでしょう.この記憶が色あせることがないように,大事にしていきたいですね.
 想い出をありがとう! おつかれさまでした.
 
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“富士・はやぶさ”(東京〜大分・熊本)の最終列車は多くのファンに見送られ18時03分東京駅を発車した 2009-3-13 東京駅
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私が初めて乗車した九州行きブルートレイン“富士”
まだ“はやぶさ”と併結する前でした.2002-9-23 大分