慶応義塾大学鉄道研究会の創部80周年を記念した展覧会が,有楽町の交通会館2Fギャラリーで開催されています.本日お邪魔して参りましたので,その一部をご紹介しましょう.
戦前からの長い歴史を誇る慶応鉄研と,そのOBで構成される鉄研三田会の活動を紹介する展覧会.
出版物や模型作品発表など,趣味界で様々に活躍するメンバーの作品や著作も紹介されています.
パネル展示は“鉄研80年の歴史”“日本の鉄道
80年のあゆみ”として,80年間の活動を振り返るとともに,1934年〜2014年までを1年1枚ずつ,それぞれの年にまつわる出来事を会員の写真で紹
介するという趣向.特に戦前の写真は,登場間もない流線型C53
43や名鉄“いもむし”の原形の姿など,よくぞ写していた,という貴重なものも多く見応えあります.
もちろん,鉄道模型や記念品の展示も見逃せ
ません.模型作品は主にTMSに発表されたものを中心に集められ,まだ市販パーツがほとんどなかった頃の16番や13mmゲージ作品など,モデラーの記憶
に刻まれている名作から近年の作品まで,こちらもバラエティ豊かな内容で見入ってしまいます.
上の写真は伊藤正光さん製作の小田急2220形電車(1963年).モーターからシャフトへと伝達する部分に特注のゴム円盤を使った,独特のメカニズムもみどころです.
また本誌に連載中の“Nゲージ古典機への誘い”の小川謙二さんの細密な作品,1979年2月号で紹介された岩沙克次さんの1番ゲージライブ01形などの姿も.
会期は今週土曜日までです.まだ残り4日間ありますので,お誘い合わせのうえ是非お越しください.
※記事中の写真は許可を得て撮影しています.
■慶応鉄研80年展
場所:有楽町東京交通会館2階ギャラリー(入場無料)
8月11日(月)〜16日(土) 11時〜19時
(最終日は15時まで)