東京地下鉄(東京メトロ)では,北千住-中目黒間20.3㎞の日比谷線におけるホームドア導入に向け,3扉車と5扉車が混在する現状の03系車輛(18m8輌固定編成)を20m7輌編成に置き換える目的で新形式13000系の投入が公式発表されてから1年.その第1編成が2016年8月31日(水),千住車両基地にて遂にベールを脱ぎました.
13000系の設計・デザインコンセプトは,“世代”と“文化”の交流.日比谷線は行政・ビジネスの中心街である霞ヶ関や神谷町,ショッピング・観光スポットの銀座や六本木などを沿線に持つことから,都会的で洗練されたイメージを持たせながらも,パノラミックウィンドウを配し適度な曲面を採り入れた前面スタイルなど初代3000系,2代目03系と続く車輛の系譜を引き継いだデザインにまとめられています.
車体は強度とリサイクル性を向上させたアルミ製ダブルスキン構造で,貫通路の大型扉や客室荷棚座席横仕切の一部に強化ガラスを使用するなど,開放的な車内空間の演出は千代田線で活躍する16000系の流れを汲んでいますが,LED間接照明を採用して眩しさを軽減させつつ適度な照度を確保する工夫を凝らしたり,全車輛にフリースペースを設置するなど,バリアフリー化と快適性がさらに熟成されました.また車内ディスプレイは各ドア上に17インチのワイド液晶を3画面並列に配置し,乗り換えや駅設備などの案内を日・英・中・韓の4言語化することで外国人利用客への利便性向上も実現.音質が向上して耳にやさしい車内放送用ANVC高音質ステレオ放送システムや,駅ナンバーリング表示機能が追加された前面・側面の行先表示器など,東京地下鉄初採用の新機構が多いのも13000系の特徴となっています.また前照燈にもLEDを採用して視認性と省エネルギー性を向上させるとともに,顔の印象を引き締める帯状のオーナメントを配したのも初めての試みということです.
編成は中目黒寄りから以下のとおりとなっています.
13100(CM1)-13200(M1)-13300(M2)-13400(M3)-13500(M2’)-13600(M1’)-13000(CM2)
全電動車編成ですが,定格出力205kWの永久磁石同期モーター(PMSM)の採用および1台車に電動軸と付随軸を振り分けてMT比を3.5M3.5Tの実質1:1としたことで,消費電力は03系の約25%削減を実現.また台車は狭軌路線初の片軸操舵方式SC103を採用.乗り心地向上はもちろんカーブ通過時の振動・騒音低減を実現させました.
現車は既に第2編成も搬入されており,試運転を重ねながら2016年度中に営業運転開始.2020年度までに全44編成(うち2編成は増備分)308輌が出揃い,すべての03系が置き換えられる予定となっています.
●東京メトロ ホームページ
http://www.tokyometro.jp

先輩,03系と並ぶ13000系.左右の前尾燈をむすぶオーナメントが個性を主張

側面は連結部寄りの窓上にアクセントの濃紺の帯が入る.さらに各車1ヶ所設置のフリースペース部には車椅子やベビーカーのピクトグラムが配されているのが目新しい

都会的かつ開放感あふれる客室内.東京地下鉄初採用の間接照明でソフトな採光を演出.無料WiFiも導入準備中

車内ディスプレイは各ドア上に17インチのワイド液晶を3画面並列に配置.日・英・中・韓の4言語で情報を表示する

こちらはフリースペース部分.画面左手の壁面には,軽い腰掛け体制がとれる仕組みになっている

M1’車13600とともにパンタグラフ1基搭載の中間M1車13200.これに対しM3車13400は2基搭載である

機能的かつ洗練された運転台.計器類とモニタ装置,2つの液晶画面が配置されている

狭軌路線初の片軸操舵方式をもつボルスタ付き空気バネ台車SC103.主電動機は片軸のみ架装される

制御装置はレゾルバレス・2レベル・ベクトル制御のIGBT(素子保護機能付き)VVVFインバータ.三菱電機製である
13000系の設計・デザインコンセプトは,“世代”と“文化”の交流.日比谷線は行政・ビジネスの中心街である霞ヶ関や神谷町,ショッピング・観光スポットの銀座や六本木などを沿線に持つことから,都会的で洗練されたイメージを持たせながらも,パノラミックウィンドウを配し適度な曲面を採り入れた前面スタイルなど初代3000系,2代目03系と続く車輛の系譜を引き継いだデザインにまとめられています.
車体は強度とリサイクル性を向上させたアルミ製ダブルスキン構造で,貫通路の大型扉や客室荷棚座席横仕切の一部に強化ガラスを使用するなど,開放的な車内空間の演出は千代田線で活躍する16000系の流れを汲んでいますが,LED間接照明を採用して眩しさを軽減させつつ適度な照度を確保する工夫を凝らしたり,全車輛にフリースペースを設置するなど,バリアフリー化と快適性がさらに熟成されました.また車内ディスプレイは各ドア上に17インチのワイド液晶を3画面並列に配置し,乗り換えや駅設備などの案内を日・英・中・韓の4言語化することで外国人利用客への利便性向上も実現.音質が向上して耳にやさしい車内放送用ANVC高音質ステレオ放送システムや,駅ナンバーリング表示機能が追加された前面・側面の行先表示器など,東京地下鉄初採用の新機構が多いのも13000系の特徴となっています.また前照燈にもLEDを採用して視認性と省エネルギー性を向上させるとともに,顔の印象を引き締める帯状のオーナメントを配したのも初めての試みということです.
編成は中目黒寄りから以下のとおりとなっています.
13100(CM1)-13200(M1)-13300(M2)-13400(M3)-13500(M2’)-13600(M1’)-13000(CM2)
全電動車編成ですが,定格出力205kWの永久磁石同期モーター(PMSM)の採用および1台車に電動軸と付随軸を振り分けてMT比を3.5M3.5Tの実質1:1としたことで,消費電力は03系の約25%削減を実現.また台車は狭軌路線初の片軸操舵方式SC103を採用.乗り心地向上はもちろんカーブ通過時の振動・騒音低減を実現させました.
現車は既に第2編成も搬入されており,試運転を重ねながら2016年度中に営業運転開始.2020年度までに全44編成(うち2編成は増備分)308輌が出揃い,すべての03系が置き換えられる予定となっています.
●東京メトロ ホームページ
http://www.tokyometro.jp

先輩,03系と並ぶ13000系.左右の前尾燈をむすぶオーナメントが個性を主張

側面は連結部寄りの窓上にアクセントの濃紺の帯が入る.さらに各車1ヶ所設置のフリースペース部には車椅子やベビーカーのピクトグラムが配されているのが目新しい

都会的かつ開放感あふれる客室内.東京地下鉄初採用の間接照明でソフトな採光を演出.無料WiFiも導入準備中

車内ディスプレイは各ドア上に17インチのワイド液晶を3画面並列に配置.日・英・中・韓の4言語で情報を表示する

こちらはフリースペース部分.画面左手の壁面には,軽い腰掛け体制がとれる仕組みになっている

M1’車13600とともにパンタグラフ1基搭載の中間M1車13200.これに対しM3車13400は2基搭載である

機能的かつ洗練された運転台.計器類とモニタ装置,2つの液晶画面が配置されている

狭軌路線初の片軸操舵方式をもつボルスタ付き空気バネ台車SC103.主電動機は片軸のみ架装される

制御装置はレゾルバレス・2レベル・ベクトル制御のIGBT(素子保護機能付き)VVVFインバータ.三菱電機製である