このところJR東日本のEF510に関する話題が続いている.“たかがJR貨物のEF510のバリエーション展開じゃないか”という声も聞こえてきそうだが,なんといっても“ブルトレ”牽引機”としては40年以上ぶりの新造なのだから,機関車好きには,この僕の興奮ぶりを理解していただけることだろう.
その40年以上前の“ブルトレ牽引機”といえば,もちろんEF65の500番代のこと.その後,EF65の1000番代も登場と同時に“あけぼの”を牽いた歴史を持つが,“ブルトレ”用ではなかった.ましてや,東京機関区受け持ちの各列車の牽引がEF65の500番代から1000番代に変更された,などというのは,どちらかといえば“惜しまれる”方向での話題だった.ちなみにその移り変わりは熱心なファンによってきっちりと記録されていて,わが社でもレイルの68号で纏めている.
田端運転所に勢揃いしたEF510-500番代.本日,7月29日からは2輛目のカシオペア色機EF510-510も定期運用に充当されている.
EF510-509の晴れ姿.今日の東京は朝から雨模様だったが,開始後まもなく止み,いい状態でのポートレートを撮影することができた.久し振りに組立暗箱も持ち出したので,8月発売の本誌では,鮮明な形式写真をご覧いただくことができるだろう.ご期待いただきたい.
さて今回のEF510-500番代.元来は貨物用として開発された機関車をブルートレイン牽引に登用するという発想は,まさにEF65の時と同じ.専用の車体塗装デザインを用意したことも同じだが,今回はより大胆で派手な仕上がりとなった.さらには“北斗星”と“カシオペア”とで,ガラリと趣きを違えるというのも大英断といえよう.
そのあたりは,すでに何度も,このブログや本誌で採り上げてきたが,今日の午後,JR東日本から,EF510-500番代撮影のチャンスを与えられた.
7月6日に田端へ到着した“カシオペア色”も,既に7月23日から定期運用に充当されていて,あとは常磐線貨物列車牽引の任が,いつごろから与えられるのか注目される.引退するEF81の動向と併せて気になるところである.
こちらは“北斗星”のヘッドマークを掲げた503号機.最近,北斗星のヘッドマークには周囲を金色で縁取ったバージョンも登場したようだ.