わが社ウェブサイトのトップページやeとれ速報でご承知の通り,今月の“とれいん11月号”は,211系電車の特集.昨年7月号の205系電車に続き,国鉄最終期にデビューした軽量構造ステンレス車を採り上げた次第.
僕にとってのこの電車はなんだったのか,は,この号のCoffee Cupでも語らせていただいたからそちらをお読みいたくとして,ここでは,211系のこれからについて,予想と想像と妄想を少々記してみたい.
今年の“国鉄・JR系車輛の特集テーマ”は,ほぼ1年前に決まった.いつものことながら,あーでもない,こーでもないと,多くの候補の中から社内スタッフや外部の人々との相談の中から選び出すのが大苦労.
大きな要素のひとつは話題性だが,それだけでは決まらない.纏めるに際して好適な筆者がおられるか,写真は集めることができるのか,そしてもちろん,模型ファンとの関連性はどうなのか…….
今回はといえば,実は,いまのところは模型との関連性は強くない.製品リストだって,それほどのページ数を割いているわけではない.けれども,これから予想される転属に伴ってバリエーションが増えることを期待した,というところである.
この数年間,211系という電車には大きな動きがなかった.平成17~18
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2005~2006年にかけての,新前橋電車区配置車へのグリーン車組み込みが,最大の“事件”だった.しかし,“そろそろなにかが始まるのでは……”という予感が強くあって,それも,今年のテーマに選ばれた大きな理由の一つではあった.

房総地区用211系へのパンタグラフ増設開始が,新たな変化への兆候.
そうしたら締切の直前,209系を改造して房総地区へ投入するに際して,113系を廃車にするだけではなく,211系も他地区へ移動させるという計画が明らかになった.
これまでに公表されている新車……E233系の投入計画は,現在進行中の京浜東北線とそれに続く京葉線の2ヵ所.そのどちらもが211系の使用線区ではないから,大きな動きが起こるのは“その次”ということになろうか.着々と工事が進んでいる,東京と上野の間の縦貫線完成をにらんだ車輛投入計画がどうなっているのか,これもおおいに関係することだろう.
“ならば”と,あれこれと想像をめぐらせた一部が,本誌上でも披露した長野地区への転属としなの鉄道への売却というわけである.それ以外でも,現在のJR東日本で115系を使っている線区は,211系にとって恰好の職場ということになる.転属させなくても,高崎車両センターにも両毛線や上越線のための115系が配置されているわけだから,これを置き換え…….しかしその一方では,腰掛けのリニューアルが,普通車だけでなくグリーン車でも行なわれているところをみれば,まだ当分の間,高崎線の主力として使い続けられるのかもしれない…….

高崎車両センターに転じたグリーン車,とりわけ平屋のサロ210と211の行方も気になる.
JR東海と西日本はどうかといえば,どちらも211系や213系よりも車齢の高い車輛がまだ少なからず存在しているから,当面は大きな変化がなさそうである.けれども,予断は許されない.JR西日本では225系という京阪神地区向けの新しい電車の構想が発表されたから,その影響で使用線区などが変化するかもしれないし…….

JR東海は,ようやく113系を淘汰したばかりだし,まだ117系や119系も健在だから,当面は大きな変化はなさそう.パンタグラフの交換もほぼ終わった.しかし,ATS-PTの取り付けによってディテールはさらに変化しつつある.
要は,いつものことながら,普段の観察と記録が大切ということ.
と,いうことで,今年もまた,これからを見守って行くべき対象が増えたわけである.