4月5日,急遽,群馬県の榛東村(しんとうむら)まで出掛けてきた.
 目的地は,本誌でも紹介したことがある,5インチゲージの線路が敷かれた“しんとうふるさと公園”.
 お目当ては,その線路を走る,または線路脇に展示されているであろう,小川精機の新製品.
 本来ならこの日は,千葉県茂原市の“ひめはるの里”で,O.S.ライブスチームクラブの例会があり,新製品発表は,その場で行なわれる手筈だった.ところが,“ひめはるの里”は,4月1日以降,管理者が変ってしまい,せっかくの線路を使うことができなくなったのだった.
 さて,その新製品とは,仮称“OS-TRAM”.写真でおわかりのとおり,同社のベッテンドルフ台車に組み込み可能なパワーユニットと,フタバ電子のアンプを使ったコントロールユニット,そして最新モードの超低床タイプの車体を組み合わせた電動車輛である.
 実はその前の週に,同社の法隆寺レイアウトで最初のお披露目が行なわれていて,写真や基本的なスペックはいただいていたのだけれど,やはり自分の目で見ておきたい,ということで,5月号の追い込み真っ盛りの中,なんとか時間のやりくりをつけて駆けつけたというわけである.
 まだ開発段階であり,発売は7月頃を予定.価格も未決定とのことだけれど,大いに興味を惹く製品に仕上がるのは間違いない.
 その紹介記事は……このブログを仕上げてから纏めに取り掛かる.4月20日の発売の5月号に,各部分のクローズアップを含めて掲載することになっているので,お楽しみに!

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車輪径の小さいベッテンドルフ台車の中に巧妙に収められたパワーユニット.42-2
しんとうふるさと公園のレイアウトを快走する“OS-TRAM”.延長コードを繋いで乗用台車から制御.美しいプロポーションの車輛がよく見える.運転するのは地元の中村純忠さん.