本日,小田急電鉄から新しいロマンスカーについて,その概要が発表された.
形式は70000形.3文字の愛称は……まだない.
平成29/2017年11月に落成し,小田原線開業90周年でありSE車3000形デビュー60周年となる平成30/2018年3月から,営業開始予定とのこと.展望室は?連節車なのか?……それらの疑問の多くが,記者会見の場で明らかになった.
ということで,いつもより長いです.写真の数も多いです.ご注意ください.

外観イメージ図を披露する,画面向かって左から,岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表の岡部憲明さん,小田急電鉄取締役社長の山木利満さん,小田急電鉄専務取締役の星野晃司さん.
それによれば,編成は20m級ボギー車7輛編成.両先頭車には展望室がつき,運転室は完全な2階建.側窓は大型連続窓.
ボギー車となった大きな理由は,定員確保.そして,今後普及するだろうホームドアへの対応が容易であることだという.しかし質疑応答の中で,一方で連節車を止めたわけでもない,とも表明された.さらなる次世代に期待,ということだろうか.

デザインの特徴がもっとも判りやすい,上から見下ろした外観イメージ図.まだ窓柱は描かれていないが,展望の確保を最優先とした構造になるはず.側窓は1mという破格の天地寸法を確保した連続窓で,“空まで手に入れる”がコンセプトだという.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄
造形のコンセプトは“ぬめっとした流線形”ではなく,LSE…7000形のデザインを継承する“きっぱりとした形”を現代的に表現.とのこと.こってりした味付けではなく,気楽にご利用いただき,乗ればホッとする車輛に仕上げたい,ということだった.

早くも公開された車体断面図.車体はアルミ合金の大型押出し材によるダブルスキン.お目に掛けるのは両先頭車の図で,頭上の荷物棚が廃されていることに気づかされる.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄
展望室の腰掛は,VSEこと50000形とは異なり,サロン風に展開することは考えていないとのこと.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄

このイメージ図により,“空まで手に入れる”というコンセプトが最大限に具現化されていることが判るだろう.照明はすべてLED.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄

中間車には荷物棚が設けられているが,窓の天地寸法が拡大したことによって大形荷物を持ち上げることが難しくなるため,腰掛の柱を出来る限り細くすることによって足下に置くことができるような工夫している.付随して,自然に頭上の見通しを美しく保たれる効果も期待しているとのこと.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄
定員はVSEの358名に対して400名を確保し,箱根直通ばかりでなく,路線内での利用にも考慮している.定員を増やすことができたのは,ボギー車としたことの他に,サルーンやカフェカウンターの廃止などがよるところが大きい.

編成見付その1.画面右が箱根湯本方先頭車である1号車.展望室の定員は16名,その後ろは40名だから1号車の定員は56名ということになる.2号車にはトイレが設備されて定員60名であることも判る.なお一般のトイレは2,6号車に設けられる.すべての客室には公衆無線LAN(WiFi)も提供される.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄

編成見付その2.4号車には大型車椅子対応のトイレが備わる.その右の赤い部分は車販準備室などの業務用スペースだろうか.“走る喫茶室”の廃止は残念なことだが,これも時代の変化ということで納得するしかないのだろう.
写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄
各車の定員は,1号車が56名,2号車が60名,3号車が64名,4号車が40名(うち身障者席2名分),5号車64名,6号車60名,7号車56名.合計400名ということになる.
台車はボルスタレス式だが,軸箱支持装置はよく解らない.VSEやMSE…60000形と同じ積層ゴム方式だろうか.全車にアクティブサスペンションを備えて乗り心地の向上をはかっている.
主電動機は全密閉型を使用して静かさを確保.主制御装置の素子はシリコンカーバイド(SiC)を採用.パンタグラフは2,4号車の箱根湯元方と6号車の新宿方にシングルアームタイプを取り付け.
車体塗色は,小田急ロマンスカーのシンボルカラーとなっているオレンジバーミリオンを基調とし,オレンジと真紅のバラをイメージした濃淡をつけることになっている.
全体デザイン担当は岡部憲明アーキテクチャーネットワーク.そして製造担当は日本車両である.
気になるのはLSEこと7000形の行方だが,本日の会見では明らかにされなかった.しかし,配布資料の,“開発に至る背景”に“「7000形」が更新時期を迎えつつある”という一文が含まれている.そこから,おおよそはご想像いただけることだろう.
そしてこの記者会見,テーマは70000形だけではなく,EXEこと30000形の大規模リニューアルにも言及された.ということで,続く…….

新しくなりつつある30000形.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄
形式は70000形.3文字の愛称は……まだない.
平成29/2017年11月に落成し,小田原線開業90周年でありSE車3000形デビュー60周年となる平成30/2018年3月から,営業開始予定とのこと.展望室は?連節車なのか?……それらの疑問の多くが,記者会見の場で明らかになった.
ということで,いつもより長いです.写真の数も多いです.ご注意ください.

外観イメージ図を披露する,画面向かって左から,岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表の岡部憲明さん,小田急電鉄取締役社長の山木利満さん,小田急電鉄専務取締役の星野晃司さん.
それによれば,編成は20m級ボギー車7輛編成.両先頭車には展望室がつき,運転室は完全な2階建.側窓は大型連続窓.
ボギー車となった大きな理由は,定員確保.そして,今後普及するだろうホームドアへの対応が容易であることだという.しかし質疑応答の中で,一方で連節車を止めたわけでもない,とも表明された.さらなる次世代に期待,ということだろうか.

デザインの特徴がもっとも判りやすい,上から見下ろした外観イメージ図.まだ窓柱は描かれていないが,展望の確保を最優先とした構造になるはず.側窓は1mという破格の天地寸法を確保した連続窓で,“空まで手に入れる”がコンセプトだという.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄
造形のコンセプトは“ぬめっとした流線形”ではなく,LSE…7000形のデザインを継承する“きっぱりとした形”を現代的に表現.とのこと.こってりした味付けではなく,気楽にご利用いただき,乗ればホッとする車輛に仕上げたい,ということだった.

早くも公開された車体断面図.車体はアルミ合金の大型押出し材によるダブルスキン.お目に掛けるのは両先頭車の図で,頭上の荷物棚が廃されていることに気づかされる.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄

展望室の腰掛は,VSEこと50000形とは異なり,サロン風に展開することは考えていないとのこと.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄

このイメージ図により,“空まで手に入れる”というコンセプトが最大限に具現化されていることが判るだろう.照明はすべてLED.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄

中間車には荷物棚が設けられているが,窓の天地寸法が拡大したことによって大形荷物を持ち上げることが難しくなるため,腰掛の柱を出来る限り細くすることによって足下に置くことができるような工夫している.付随して,自然に頭上の見通しを美しく保たれる効果も期待しているとのこと.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄
定員はVSEの358名に対して400名を確保し,箱根直通ばかりでなく,路線内での利用にも考慮している.定員を増やすことができたのは,ボギー車としたことの他に,サルーンやカフェカウンターの廃止などがよるところが大きい.

編成見付その1.画面右が箱根湯本方先頭車である1号車.展望室の定員は16名,その後ろは40名だから1号車の定員は56名ということになる.2号車にはトイレが設備されて定員60名であることも判る.なお一般のトイレは2,6号車に設けられる.すべての客室には公衆無線LAN(WiFi)も提供される.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄

編成見付その2.4号車には大型車椅子対応のトイレが備わる.その右の赤い部分は車販準備室などの業務用スペースだろうか.“走る喫茶室”の廃止は残念なことだが,これも時代の変化ということで納得するしかないのだろう.
写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄
各車の定員は,1号車が56名,2号車が60名,3号車が64名,4号車が40名(うち身障者席2名分),5号車64名,6号車60名,7号車56名.合計400名ということになる.
台車はボルスタレス式だが,軸箱支持装置はよく解らない.VSEやMSE…60000形と同じ積層ゴム方式だろうか.全車にアクティブサスペンションを備えて乗り心地の向上をはかっている.
主電動機は全密閉型を使用して静かさを確保.主制御装置の素子はシリコンカーバイド(SiC)を採用.パンタグラフは2,4号車の箱根湯元方と6号車の新宿方にシングルアームタイプを取り付け.
車体塗色は,小田急ロマンスカーのシンボルカラーとなっているオレンジバーミリオンを基調とし,オレンジと真紅のバラをイメージした濃淡をつけることになっている.
全体デザイン担当は岡部憲明アーキテクチャーネットワーク.そして製造担当は日本車両である.
気になるのはLSEこと7000形の行方だが,本日の会見では明らかにされなかった.しかし,配布資料の,“開発に至る背景”に“「7000形」が更新時期を迎えつつある”という一文が含まれている.そこから,おおよそはご想像いただけることだろう.
そしてこの記者会見,テーマは70000形だけではなく,EXEこと30000形の大規模リニューアルにも言及された.ということで,続く…….

新しくなりつつある30000形.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄