小田急電鉄の記者会見,70000形新ロマンスカーだけではなく,EXE(エクセ)こと30000形の大規模リニューアルによる“EXEα(エクセ アルファ)”化という内容も含まれていた.
早いものでEXEがデビューしてから20年を経過した.その間に技術は進歩し,小田急の特急を取り巻く環境も変化した.そこで70000形を新造するとともに,30000形7編成にリニューアル工事を施してグレードアップを図ることにしたのだという.それが“EXEα”.これを機に,小田急ロマンスカーの一員であることを明確にするため,ロゴは“ROMANCECAR EXEα”となる.

非貫通先頭車と貫通先頭車.なにより塗色がゴールドから銀濃淡に変化したのが目を惹く.その間にはオレンジバーミリオンのストライプが入り,VSE50000形やMSE60000形と同列になったことを主張している.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄
このリニューアル,編成そのものは基本6輛と付属4輛で変わりはなく,構体そのものも活用されるが,制御装置は70000形と同じ方式のSiC素子使用のインバータ制御となり,主電動機も全密閉タイプに交換される.さらに空調装置も最新の低騒音タイプを搭載する.

そして既に完成に近づきつつあるリニューアル第1編成の外観.列車名表示装置は廃止.前照燈は16粒のLEDに交換されている.写真:小田急電鉄
このシルバーは,上半分が“ムーンライトシルバー”,下半分が“ディープグレイメタリック”と名付けられている.間にはオレンジバーミリオンと白のストライプを入れてアクセントとしている.前面の列車名表示装置は廃止された.前照燈はおそらく森尾電機製の16粒LEDに交換.
11月1日には基本6輛が,11月10日には付属4輛が日本車両から相模大野へ到着する(10月号本誌で11月1日到着分の数を4輛としたのは誤りです.失礼しました).

客室もイメージを一新.腰掛の表地は濃紺と白に変更.照明は間接と直接を併用したLED.床は通路がブラウン,座席部が黄色っぽい大理石をイメージしたホワイト.写真:小田急電鉄
このリニューアルも全体デザインは岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当しており,これによって現役の小田急ロマンスカー車輛は,7000形を除いて同事務所のデザインで統一されることになる.
EXEαでのコンセプトは,より快適な,ビジネスのための移動空間を演出したい,ということ.内張りも構えこそ従来の構造を踏襲しているものの,側張りも一新,天井板は明るい色に変更して広々感を演出し,照明は直接・間接併用LEDとしている.
客室内には大形荷物置き場と多目的室を新設した.このため,定員は588名から578名に減っているが,それでも小田急ロマンスカー各車の中では最大であることに変りはない.
トイレはすべて洋式に統一される.
リニューアル第2編成以降は,各座席に電源コンセントが設けられる.
リニューアル第1編成は,相模大野へ到着後に定期検査を受け,その後に性能試験や乗務員のための試運転などを行ない,平成29/2017年3月から営業運転を開始することになっている.
記者会見は,それでもまだ終わらず,70000形投入と,念願の複々線化完成に伴うダイヤ改正を,平成30/2018年3月に行なうことも発表された.
複々線化の完成により,全体的に増発と混雑緩和がはかられるわけだが,特急は地下鉄千代田線乗り入れの本数を4本増やし,深夜時間帯には新宿発の特急を1本増やすという.
また,新宿と箱根湯本との間の所要時間を,現在の80分台から70分台へと短縮することとしている.
なお,展望室のあるロマンスカーは,箱根観光向け列車に重点投入することにしており,例えば土休日の午前は,新宿初9時,10時,11時のそれぞれ0分発に50000または70000形を投入するとしている.これで,“次の展望付き車輛は何時だっけ?”という悩みは,大きく軽減されることになるだろう.
1年後が楽しみ……いや,まずは12月か年明けあたりに披露されるだろう,EXEαを心待ちにしていたい.
※2016.10.22:30000形外観下半分の色名は,記者会見の場では“ダークグレーメタリック”と発表されたが,正しくは“ディープグレイメタリック”であると連絡があったので修正.
早いものでEXEがデビューしてから20年を経過した.その間に技術は進歩し,小田急の特急を取り巻く環境も変化した.そこで70000形を新造するとともに,30000形7編成にリニューアル工事を施してグレードアップを図ることにしたのだという.それが“EXEα”.これを機に,小田急ロマンスカーの一員であることを明確にするため,ロゴは“ROMANCECAR EXEα”となる.

非貫通先頭車と貫通先頭車.なにより塗色がゴールドから銀濃淡に変化したのが目を惹く.その間にはオレンジバーミリオンのストライプが入り,VSE50000形やMSE60000形と同列になったことを主張している.写真:岡部憲明アーキテクチャーネットワーク/小田急電鉄
このリニューアル,編成そのものは基本6輛と付属4輛で変わりはなく,構体そのものも活用されるが,制御装置は70000形と同じ方式のSiC素子使用のインバータ制御となり,主電動機も全密閉タイプに交換される.さらに空調装置も最新の低騒音タイプを搭載する.

そして既に完成に近づきつつあるリニューアル第1編成の外観.列車名表示装置は廃止.前照燈は16粒のLEDに交換されている.写真:小田急電鉄
このシルバーは,上半分が“ムーンライトシルバー”,下半分が“ディープグレイメタリック”と名付けられている.間にはオレンジバーミリオンと白のストライプを入れてアクセントとしている.前面の列車名表示装置は廃止された.前照燈はおそらく森尾電機製の16粒LEDに交換.
11月1日には基本6輛が,11月10日には付属4輛が日本車両から相模大野へ到着する(10月号本誌で11月1日到着分の数を4輛としたのは誤りです.失礼しました).

客室もイメージを一新.腰掛の表地は濃紺と白に変更.照明は間接と直接を併用したLED.床は通路がブラウン,座席部が黄色っぽい大理石をイメージしたホワイト.写真:小田急電鉄
このリニューアルも全体デザインは岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当しており,これによって現役の小田急ロマンスカー車輛は,7000形を除いて同事務所のデザインで統一されることになる.
EXEαでのコンセプトは,より快適な,ビジネスのための移動空間を演出したい,ということ.内張りも構えこそ従来の構造を踏襲しているものの,側張りも一新,天井板は明るい色に変更して広々感を演出し,照明は直接・間接併用LEDとしている.
客室内には大形荷物置き場と多目的室を新設した.このため,定員は588名から578名に減っているが,それでも小田急ロマンスカー各車の中では最大であることに変りはない.
トイレはすべて洋式に統一される.
リニューアル第2編成以降は,各座席に電源コンセントが設けられる.
リニューアル第1編成は,相模大野へ到着後に定期検査を受け,その後に性能試験や乗務員のための試運転などを行ない,平成29/2017年3月から営業運転を開始することになっている.
記者会見は,それでもまだ終わらず,70000形投入と,念願の複々線化完成に伴うダイヤ改正を,平成30/2018年3月に行なうことも発表された.
複々線化の完成により,全体的に増発と混雑緩和がはかられるわけだが,特急は地下鉄千代田線乗り入れの本数を4本増やし,深夜時間帯には新宿発の特急を1本増やすという.
また,新宿と箱根湯本との間の所要時間を,現在の80分台から70分台へと短縮することとしている.
なお,展望室のあるロマンスカーは,箱根観光向け列車に重点投入することにしており,例えば土休日の午前は,新宿初9時,10時,11時のそれぞれ0分発に50000または70000形を投入するとしている.これで,“次の展望付き車輛は何時だっけ?”という悩みは,大きく軽減されることになるだろう.
1年後が楽しみ……いや,まずは12月か年明けあたりに披露されるだろう,EXEαを心待ちにしていたい.
※2016.10.22:30000形外観下半分の色名は,記者会見の場では“ダークグレーメタリック”と発表されたが,正しくは“ディープグレイメタリック”であると連絡があったので修正.